- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784907571221
作品紹介・あらすじ
「価値語」は、菊池省三先生の造語で、「考え方や行動をプラスの方向に導く」価値ある数々の言葉のことです。
300語以上の「価値語」から厳選した100語の意味を紹介するとともに、その「価値語」の誕生した背景と教育的価値を文と写真で解説します。
さらに、「価値語」についての理論的解説と、社会の中での応用の可能性などについて、本間正人先生に考察していただきました。
■本文から
○菊池省三
成長に向かっている学級にはプラスの言葉があふれています。一方、荒れたクラスにはマイナスの言葉が飛び交っています。人は誰でも新しい言葉を知ると使いたくなるものです。言葉は実体験を求めるのです。つまり、プラスの価値ある言葉を、子ども一人ひとりの心の中にどれだけ届かせることができるかが、学級づくりを大きく左右すると言えるでしょう。(中略)本著が、小学校の教室だけではなく、広く社会をもプラスに導くものであることを確信しています。
○本間正人
菊池先生は「言葉で人を育てる」とよくおっしゃられます。「価値語」は、まさに個人を育て、学級内での人間関係を醸成するベースです。特に、客観的な事実関係だけでなく、主観的な情緒・感情を表現する言葉が、心と心の通い合うコミュニケーションの核になります。
感想・レビュー・書評
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・苦労は未来への通勤
コツコツ努力を重ねる事は、未来の貯金となる。
ダルビッシュ選手も、土日の休みが消えて、夏休みは消えて、冬休みが消えて、友達が遊んでる時に練習していた。だからこそ今があると言っている。
・心の弦を緩ませる
言葉に出して謝ることで、頑なな自分を捨てて、心や思い中に保ちましょう。
喧嘩などをしたときに
「あなたがそんなことをするなんて、何か理由があるはずだよね」
と声をかけると、大抵の子供は自分の悔しかった思い話し始める。
しかし落ち着いてくると、自分の悪かった点に気づく。
さぁどちらから謝ろうか。先に謝れる人は力がある人だよ
・子どもとしての責任
子どもとして、やるべきことに向かい、責任ある日々を送りましょう。
子どもの為にも絶対に自分の力でできるようになってもらいたいことがある。
そんな時は次のようなことをかけている。
「お父さん、お母さんはどんなふうに心配していらっしゃるでしょうか。きちんとできるなって、安心してもらいましょう」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「価値語」のハンドブックというタイトル通り、いつでも手元に置いておき、仕事に役立てたい一冊
価値語を4つに分類して、それぞれの項目で五十音順に掲載されている。一つの価値語につき2ページ、見開きで。これも使用しやすいように工夫されている。
菊池省三先生が執筆した価値語と、菊池道場の先生方が執筆しているものがあるが、どれも心に響くものばかり。写真が左上に掲載されていて価値語誕生の瞬間などが、頭の中に動画となって再生させる気がする。
左下には、本間正人先生のコメントがある。公の場から見た「価値語」の姿をコメントしている。