翼 (鉄筆文庫 し 1-1)

著者 :
  • 鉄筆
3.12
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本棚登録 : 771
レビュー : 94
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907580001

作品紹介・あらすじ

東京の半導体メーカーに勤める田宮里江子は、ひょんな事がきっかけで、大学時代の親友の夫・長谷川岳志と10年ぶりに遭遇する。岳志は、親友の恋人でありながら、初対面でいきなりプロポーズしてきた男であった……。直木賞作家のTwitter連載小説として、新聞各紙(讀賣新聞、日本経済新聞)で取り上げられ話題となった恋愛小説。何度も読んで、何度も涙するという読者が続出した。鉄筆文庫の創刊第一作であり、直木賞作家・白石一文の文庫最新作。

感想・レビュー・書評

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  • 地に足がついていない人たち。読者がどこで泣くのか不明。登場人物の誰にも共感しないからかまったくピンとこなかった。責任感も、価値観と同じく、十人十色なんだな、と改めて思った。

  • 解説がイキリすぎ。商売である以上、作品は売れてこそ、だとは思うけど、売らんかなという姿勢が強すぎる感がある。

  • 「誰かの不幸を前提とした幸福などありえない。自分の幸せのために誰かを傷付けていいなんてことは、誰にだってない!絶対に!」

    果たしてそうなのだろうか。
    自分の為に、Aを選べばBが不幸になり、Bを選べばAが不幸なるということは、生きていれば幾らもある。
    ならばいっそ、AもBも選ばずに自己犠牲に満足すればいい。ただその選択をすることで、AもBも幸福にはなれず、結果、その自己満足はAとBの不幸を前提とした…と云うことになりはしないだろうか。

    人が生活を送るとき、故意の有る無しに関わらず、誰も傷付けていないなんてことはない。絶対に!

    人生の不都合、不条理、不幸な出来事に遭遇したとき、まず「自業自得」を念頭に、過去に自らが選んだ行動、言動を考え、納得したり、反省したりすることはできる。
    だけど、どうしたって、他人発信の「不〜」なことということもやはりあって、不平不満を唱えた後は、なんとか折り合いを付けて乗り越えなきゃ、前に進むことは出来ない。
    立ち止まった場所に幸せなんてないし、ましてや、誰かが幸せにしてくれるはず!なんて、そんな自動的やってる幸せなんてあるはずがない。

    自分の幸せを求めることは、エゴなのでしょうが、それを他人が笑っていいはずがない。蔑んでいいはずがない。哀れんでいいはずがない。
    幸福を求めることを止めたとき…人は何を選択するのでしょう。

    読書感想メモにしては…語りすぎましたね。
    だけど、ついこんなことを考えてしまう作品です。

    「人生は誰かを不幸にしないためにあるのではないよ。愛する人を幸せにし、自分自身が幸福になるためにあるんだ。」

    心の翼を広げることができなかった…
    そんな大人たちの物語。

  • まえによんだ白石さんの作品に不思議な面白さを感じたので
    また買ってみた。

    自分の周りの世界をいろいろ理解しているつもりでいてて、
    あるとき思いもかけない角度から新しいものが見えてしまう、
    しかもしれが以前の自分の認識を根底からひっくりかえす、
    そういうところが私にとっては不思議な面白さになっているのだと思う。
    20180331

  • 何かよく分からない内容で読んだ感がない。記憶に残らない一冊となった。ほら、2日経ったらもう忘れてる。

  • 『私という運命について』が割と好みだったので
    手に取った一冊。

    うーん何だろう。
    私はどうしても妻目線で読んでしまった。
    主人にいきなり『運命の人とこれからの人生を進んでいきたい』と言われたら相当ショックだよなぁ。
    はい、わかりました。とはとても言えない。

    逆に自分にそういう人が目の前に現れたとしたら、
    アッサリと別れてくれと言いそうな気もする。
    嗚呼、何て矛盾でしょうか。

  • 愛についていろいろ考察している作品ですが、全く共感できなかったなぁ。

  • 帯の文章と、鉄筆文庫の第一巻目ということで興味を持って読んでみたが、期待していたような話ではなかった。

    全体的に暗いし、主要登場人物にはあまり共感できないし。
    とくに主人公の彼に対する気持ちが分からない。
    迷惑なら最初から突き放しておけばよかったのに。

    解説によると時系列が前後するのが、この著者らしく魅力的なところらしいのだが、私にはこの良さがあまり分からない。

    基本的には読みやすく、なるほどなーと思える考え方などもあったので、最終的に理解が追い付かなくなったのは惜しくもあり悔しい。

  • 何をテーマにしているのか理解できなかった。死ぬことは相手の記憶から消しさることで、本当に死ぬことができる。そうとは思わない。作者の出身地であろう、博多の土地、言葉がでて来るのは懐かしい。程度。唐招提寺の帰り、近鉄奈良線のなかで読むおわる。

  • 白石一文の小説は初めて。白石一郎の息子さんと知り読んでみた。
    Twitterで連載され話題になったようだが確かに凄い恋愛小説。これが『白石節』なのだろう。ただ、未熟な私には、どうもこの愛の深さが美しさに変わらない。号泣した人続出らしいが、、、淡々と読み進めてしまった(笑)。愛とは?の哲学的探求は奥深いなぁ。

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プロフィール

1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社に勤務しながら、2000年に『一瞬の光』を刊行し、多方面で絶賛、鮮烈な作家デビューを果たす。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。『不自由な心』『すぐそばの彼方』『私という運命について』『神秘』『愛なんて嘘』『ここは私たちのいない場所』『光のない海』『記憶の渚にて』など著作多数。

「2018年 『一億円のさようなら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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