ピエールとリュース (鉄筆文庫)

制作 : Romain Rolland  渡辺 淳 
  • 鉄筆
3.45
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本棚登録 : 70
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907580063

作品紹介・あらすじ

18歳だったあなたへ――戦時下のパリ。ノーベル文学賞作家が紡いだ、100年読み継がれる「悲恋」の物語。1958年刊行の角川文庫版を復刻。第一次大戦下に執筆され、1920年に発表された「悲恋」の物語。パリに暮らす汚れを知らぬ若い男女の清純な恋愛が、醜く恐ろしい戦争の現実と、あざやかなコントラストをもって描かれます。私(渡辺浩章)は中学生の時にこの小説を角川文庫版で読み、不眠に陥るほどのショックを受けました。『翼』の岳志と里江子の恋にも通底する、傑作恋愛小説です。

感想・レビュー・書評

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  • 偶然だけどこの時期に読み終えたことがまた、平和に対しての思いを強くさせる。

    この終わり方は想定外だったな。いい意味で。

    戦争が暮らしを蝕んでいく様子は、文章からも映像からも目にするけど、もうこんなことは二度と繰り返しちゃいけない。

    あとがきも、角川文庫創刊の辞も、全部がこの本の素晴らしいところ。
    創刊の辞はこうして読むとまた違ったふうに読めてよかったな。


    そしてカバー&帯のデザインは、toconoma石橋さん。
    内容の儚さにもぴたっとくる美しさ。
    何年も本棚に置いておきたくなる、飾っておきたくなる本に仕上げてくれて、ありがとうございます。
    夏空に合って、ほんとにいいデザインだなあ。
    無駄がなくて整っていて、、こういう雰囲気大好きだ。

  • 「悲恋」と書かれた帯を見て買ったのでピエールとリュースの恋の行く先は想像できたはずなのにこの終わりの訪れ方は…。
    恋愛小説で、戦争小説。

  • 高尚なのだろうか。
    愛と同じく、この小説を理解しようとしてはいけないのだろうか。

  • べたべたの恋愛と、戦争の間で引き裂かれる恋人たちの話。
    恋人たちにとってはは、お互いの存在がイコールこの世のすべて、世界になっている。
    こういう世界観はフランス文学ならでは、かなあ。
    メロドラマではなく、あくまで戦時下のロマネスク。下品にならない。

  • 当然だ、こんなことになるのはみんな。この世界は古くなりすぎてたんだ。この世界は滅びるべきだったんだ。滅びなくちゃならないんだ

  • 私の初ロマン・ロランはとても可愛らしい恋人たちの悲しい恋の物語、穢れなき無垢なハートを粉々に砕く汚い戦争の物語。崇高なユマニストであるロランが思いのたけをピエールとリュースに託したことは本文から十分過ぎるほど伝わってくるけれど、1958年に書かれた訳者の解説によりもっと強まる。更に同じ訳者による新版の為のあとがきは昨年2015年9月の忌わしき安保法案断行に及び、更に版元の鉄筆文庫社主の復刻への想い、更に旧版である角川文庫の角川源義の発刊表明文の転載と続き、ロランから連綿と続く平和への強い意志が間断なく迸る。

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著者プロフィール

Romain Rolland(1866-1944)1866年フランス中部のニエーヴル県クラムシーに生まれる。1880年パリに転居。エコール・ノルマル・シュペリウール(高等師範学校)卒業と同時に歴史の教授資格試験に合格。教鞭をとる傍ら戯曲や音楽評論を発表し、1913年に小説『ジャン・クリストフ』がアカデミー・フランセーズ文学大賞を受賞。1914年8月、スイス滞在中に第一次世界大戦が勃発、この地で戦闘中止を訴えた。1916年ノーベル文学賞受賞。戦後は反ファシズム活動に参加、第二次世界大戦中はナチスに抗しながら執筆を続けた。1944年没。代表作は他に『ベートーヴェンの生涯』、『戦いを超えて』、『先駆者たち』、『クレランボー』、『魅せられた魂』、『革命によって平和を』など。

「2015年 『ピエールとリュース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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