Life(ライフ)

  • 瑞雲舎
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907613051

作品紹介・あらすじ

町の外れに「Life(ライフ)」という小さなお店があります。でもお店といっても、だれかが働いているわけでも、なにかを売っているわけでもありません。ある冷たい風が吹いた日、一人のおばあさんが「ライフ」にやってきました…。冬の間も「ライフ」には、たくさんの人が訪れ、そしてすてきな春がやってきました。

感想・レビュー・書評

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  • Life(ライフ)
    2015.03発行。字の大きさは…大。
    文は、くすのき しげのりさん。絵は、松本春野さんです。

    本を開けると、柔らかな色遣いと心温まる松本春野さんの絵が……そこに有りました。

    この物語は、Life(ライフ)という、この町の人達がよく訪れるリユースシステムのお店を、舞台にして書かれた絵本です。

    長年連れ添ったお爺さんを亡くして、元気をなくしたお婆さんが、お爺さんが春に咲かせようとした種を植えるのを諦めて。その種を小さい袋に分けてLifeに置いたことから始まります。
    この絵本を読んでいて、心がほっこりしてきます。
    そして、生きる希望と元気が出て来ます。
    2020.10.01読了

    【著者紹介】
    《松本春野》
    1984年東京生まれ。多摩美術大学油絵科卒。
    絵本作家。祖母は日本の画家・絵本作家のいわさきちひろ。

    《くすのき しげのり》
    1961年徳島県生まれ。鳴門市在住。
    小学校教諭を経て、絵本や児童文学を中心とする創作活動を続ける。

  • 読んでいて涙が出た。
    とても優しい絵本。

  • ある町のリユースシステムの話。
    ゆったりした時の流れが感じられて、人の営みが愛おしくなる。こうやって穏やかに生きていければいいのに。

  • 小さな町はずれに、そのお店はあります。
    店といっても、だれかが働いているわけでも、何かを売っているわけでもありません。
    お店の名前は「Life」。
    お客は必要なものや気に入ったものがあれば持ち帰り、そのかわり自分が使わなくなったものや、だれかに使ってもらいたいものをおいていくのです。
    そんなお店にある日、おばあさんがやってきて、花の種を置いていきました。

    みんなが品物に付けたメッセージがステキ。
    こんなお店があったら、きっと多少のトラブルもあるんだろうな、と思いつつ、メッセージを眺めるためだけにでも行ってみたくなる。

    たがいに 生かされながら生きている すべての愛しきLifeへ

  • 元小学校教諭のくすのきしげのりさんといわさきちひろさんの娘さん松本春野さんの絵本。やさしさというのは、ときに過酷で、哀しさを伴う。人へやさしさのバトンを手渡すということは、実はとてつもない覚悟を必要とする。そんなときは、私は手放すことも選択していいと思っている。そして、光となる方を見つめて、進めばいい、歩めばいい。やさしいバトンは、ゆっくりと、かくじつに広がっていくから。

    イラストや物語を見ていると、海外の絵本のようにも思えるけれど、日本発というのが、ちょっと喜び。そしてやすらぎの時間になる。

  • 〝小さな町のはずれに、その店はあります。店の名前は『Life(ライフ)』。お客は『ライフ』を覗いて、必要なものや、気に入ったものがあれば持って帰ります。その代わり、自分が使わなくなった物や、誰かに使ってもらいたい物を置いていくのです。 こんなふうに...〟リユ-スシステムのお店『ライフ』を訪れる人たちを通して、〝それぞれの「人生」の一コマ〟と、この町で生きる人々との関わり合いが描かれ、お互いを思いやる優しさを大切にしながら、〝生かされながら生きている人生〟を諭した大人への絵本です。

  • とても素敵な絵本でした。
    おじいさんに先立たれたおばあさんはLifeにおじいさんの花の種を置いていきます。
    その種をいろんな人たちが持って帰り、町中きれいな花が咲き乱れます。
    おばあさんはその花を見て元気をもらい、自分でも夏の花の種を植え付けます。
    とても温かいお話でした。

  • 2024.1.2
    新年が明けたにも関わらず、元旦には石川能登地震、2日には羽田空港で旅客機と海保機が衝突で胸がぎゅっと苦しくなります。被害に遭われた方や余震が続いている方、心からお見舞い申し上げます。
    この絵本は苦しいとき、ほんのひととき温かく優しい気持ちにさせてくれる本です。大切な人との別れやふと孤独を感じて寂しいときに。

  • 読み聞かせ 7分
    「町の外れに「Life(ライフ)」という小さなお店があります。でもお店といっても、だれかが働いているわけでも、なにかを売っているわけでもありません。ある冷たい風が吹いた日、一人のおばあさんが「ライフ」にやってきました…。冬の間も「ライフ」には、たくさんの人が訪れ、そしてすてきな春がやってきました。」

  • 必要以上にたくさんの物に囲まれて生活しているけど、こんな風に、それを必要としている人にうまく渡せて、使ってもらえたらいいなぁと思った。
    優しい絵柄で、途中からずっと泣きそうだった。というか泣いてしまった。よかった。

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著者プロフィール

児童文学作家。1961年生まれ。徳島県鳴門市在住。鳴門教育大学大学院修了。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などをへて、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を行う。絵本の主な作品に『おこだでませんように』(小学館)、『Life(ライフ)』(瑞雲舎)、『ええところ』(学研)、『ともだちやもんな、ぼくら』(えほんの杜)、『あなたの一日が世界を変える』(PHP研究所)、「いちねんせいの一年間」シリーズなど多数。2019年、新しい文学のスタイルにチャレンジした短編集『海の見える丘 あなたの未来へ贈る5つのものがたり』)(星の環会)を上梓。

「2020年 『5つの風の絵ものがたり(全5巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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