- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784907613181
作品紹介・あらすじ
昔、”あらぼえ”と呼ばれるジャッカルがいた。ある夜、腹をすかせたジャッカルは町へ食べるものを探しに出かけたが、野良犬たちに追い回されて染物屋に逃げ込み、「藍の大がめ」に飛び込んでしまった。翌朝、真っ青に染まったジャッカルを見て、森の動物達は恐れおののき、彼を森の王様にしたのだった。
しばらく贅沢な暮らしが続いたが、ある時、追い払ったはずの仲間のジャッカルの遠吠えを聞いたばかりに、ついジャッカルは遠吠えで答えてしまった……。
世界最古の寓話集と言われる『パンチャタントラ』の中の一遍を『三びきのやぎのがらがらどん』で著名なマーシャブラウンが再話し絵本化。
『あおいやまいぬ』(瑞雲舎1999年)を『あおいジャッカル』と改題し、小宮由の新訳で刊行します。
感想・レビュー・書評
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インドの街はずれの洞窟に棲む〝荒吠え〟と呼ばれた<ジャッカル>が、空腹に耐えかねて食べ物を捜しに出かけたところ、街の野良犬たちに吠えたてられ、染物屋の藍の大がめの中に逃げ込んだ・・・。森の動物たちは、青い毛並みに染まった〝荒吠え〟に恐れおののく・・・「なぜ逃げる。天の神が、森に王がおらぬのを見て、私を遣わしたのだ! これからは、私がこの森を治めるぞ」・・・世界最古・子ども向けインドの物語集の中から<青色は神の色>の逸話をもとに創作された、<虎(神)の威を借りる狐(ジャッカル)>のお話しにも似た絵本。
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和訳だと
あおい やまいぬ
となっています
インドのパチャタントラという例え話が元
よく哭くので「とおぼえ」と名のついた山犬がいました
ある日、町で食べ物を探そうとしたとおぼえは、町の犬に追いかけられてしまいます
逃げ込んだのは染物屋の藍のかめ
なんとか犬たちをやり過ごし、山に帰るとみんなの様子がちがいます
青くなったとおぼえに驚いています
とおぼえは自分を神の使いだと偽って贅沢三昧
ところが仲間の遠吠えを聞いて、懐かしくて遠吠えを返してしまいます
山犬だとばれたとおぼえは1人になり、考えます
読み聞かせ時間は4分位です -
絵本で世界を学ぼう
で、紹介された本。
つーさんが読む通算4冊目の絵本だ。
インドの本として紹介されている。
確かに原作は、インドの本だが、
アメリカの絵本作家が再話し、
絵本にした。
その本は一度、日本で発刊されている。
今回、新訳となり、題名も
あおいやまいぬ
から
あおいジャッカル
に変更されている。
ジャッカルってコヨーテの仲間でアメリカにいる
犬の仲間と勝手に思い込んでいた。
ブルースウィリスの映画、ジャッカルからの思い込みだった。
ジャッカルの生息地域に南北アメリカ大陸は含まれていない。
本書には、仏教画の様な絵が描かれている。
また、最後に寓話としての格言、教訓が書かれている。
それくらいがインドを連想されるかな。
本書が何故インドを知る絵本として紹介されたのか!?
インドの子供が、なりたいものは、
マハラジャではなかったの。
絵本としての本書は、
そのタッチといい、話の展開の面白さといい、
優れた作品と思う。
最初に読んで良かった。
雉も鳴かねば、撃たれまい
の格言を思い出した。