具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

著者 :
  • dZERO
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本棚登録 : 415
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907623104

作品紹介・あらすじ

永遠にかみ合わない議論、罵(ののし)り合う人と人。
その根底にあるのは「具体=わかりやすさ」の弊害と、「抽象=知性」の危機。
動物にはない人間の知性を支える頭脳的活動を「具体」と「抽象」という視点から読み解きます。

具体的言説と抽象的言説のズレを新進気鋭の漫画家・一秒さんの四コマ漫画で表現しています。

感想・レビュー・書評

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  • 【概略】
    「お客さんの言うことを聞いてたら、良いものはできない」などと言われることもあれば「お客さんの声が商品開発の肝である」と言われることもあり、「リーダーたるもの、ブレてはいけない」と諭されることがあるかと思えば「リーダーに必要なものは臨機応変さだ」と指導を受けることもある。「一体、どちらが正しいの?!」という疑問、頭の中に飛び回っている・・・そんな方に朗報。正解・不正解の問題ではなく、抽象度・具象度(本書では具体度)の濃淡の違いだった。本書では、そんな抽象・具象という概念を学ぶことで、日常に転がる様々な衝突や、モノの見方に、新しい風を与えてくれる。


    2016年10月22日 読了
    時期不明        読了
    時期不明        読了
    時期不明        読了
    2018年11月28日 読了
    【書評】
     2018年11月時点での「人生のバイブル10冊(和書)」の一冊。ホント、何度読んでも新しい気づきがある。
     元々の出会いは、トーストマスターズクラブのテーブルトピックス(クラブのプログラムの一つ。即興スピーチ)コンテスト対策。勝ち上がるためには、舞台上で準備なく投げかけられる質問に対し、話を膨らませる必要があって。勿論、沢山の「想定質問」を受けて練習するのもアリだったのだけど、「想定してない質問が来たら、困るよなぁ」と思っていて。そこで「投げかけられた質問の本質というか、一つ、抽象的な連想とかできたら、大丈夫なんじゃない?擬人化とか、比喩とか、例えば話とかも、似たようなもんでしょう?」なんて思ってね。それでネット検索してこの本を見つけて。
     それ以来、お世話になりっぱなし。会社経営者が集う会などで、経営理念を作る時なども、この本の概念をもとに作り上げることができたし、スピーチのテーマについても、そう。論評(トーストマスターズクラブのプログラムの一つ。発表されるスピーチへのフィードバック)を向上させる大きな要因の一つになってる。
     現在、新しいクラブの立ち上げで、発起人として他のメンバーとやりとりする際も、「今はコンセプトを語っている。今は幹(より抽象度が高い)ではなく枝葉(具象度が高い)の話をしている」などという「概念という世界における地図の見方」のような感じになってる。
     書き方も、専門用語にあふれることなく、且つ、各章ごとに個別事例(まさしく具象度を上げて読者に理解させやすく)を設け、理解しやすい形になっているのも、素敵。
     「人生のバイブル10冊」は、時折入れ替わることがあるのだけど、この本が入れ替わるのは、なかなか難しいのではないかなぁ。

  • 具体と抽象について、わかりやすく説明している。
    抽象度を上げるためでなく、他人の考え方、モノの捉え方を理解するためにも重要なエッセンスである。
    まずは具体と抽象を意識して考えようと思う。

  • 抽象化なくして生きられない、しかし抽象だけでは生きにくい。具体的にしか考えられない人は、そこから発展して物事を考えられない。抽象的に考えることで視野が広がる。しかし、抽象的に考えられる人は具体的にしか考えられない人に苛立ちを覚えてしまう。具体▶︎抽象▶︎具体で話すことで伝わりやすくなる。一見読みやすい本であるが、実は読み応えのある本であった。

  • テスト技術者は、テスト対象を分析するときに具象化や抽象化を繰り返し構造化していくのですが、これの勘所というか感覚をどうすれば言語化して人に伝えられるか思い悩んでいます。

    本書は、非常にマイルドかつ平易に具体(具象をあえて簡単のためにこの書籍では具体としています)と抽象といったものの利点や特徴と言ったことについてかかれているため、具象化や抽象化といったもののイメージを掴みかねている人へのとっかかりとして良いのではないかなと感じています。

  • 人間は考える葦である。
    まさにこのことを、抽象化というテーマでわかりやすくまとめられている。今この本に出会ったことは、タイミング的にもよかった。抽象化のデメリット、メリットがきちんと提示されていて、納得度が高い。

    ■人間は言葉や数を自由に操れる

    ■一を聞いて十を知る

    ■tobeは想像と創造のための抽象化能力

    ■共通と相違 抽象度の高い共通点

    ■抽象と具体は必ずセットになって考えること

  • ビフォー 具体例や経験でしか判断できなかった自分をどうしたら変えられるか悩んでいた
    気付き 具体と抽象は視点の違いと気付けた
    TO DO 視点の違いを考えながら本を読み、話をする。

  • 本質を捉える

    よく耳にする"具体"と"抽象"
    どちらも物事の本質を捉えるためには欠かせない"視点"で子供から大人まで皆んな無意識に使ってる。

    「木を見て森を見ず」

    逆も然りだけどまさにその通り。

    テレビのCMや広告のデザインなど、一つ一つ本質が潜んでて。
    捉え方によっては自分の人生にも活かせるヒントを得ることが出来るかもしれない。

    そんな新しい視点を教えてくれる本です。

  • ■書名

    書名:具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ
    著者:細谷 功

    ■概要

    永遠にかみ合わない議論、罵り合う人と人。その根底は「具体=わかりやすさ」の弊害と、
    「抽象=知性」の危機がある。「具体」と「抽象」、この動物にはない人間の知性を支える
    頭脳的活動を、ビジネスコンサルタント・細谷功が読み解く。さらに漫画家・一秒が、
    具体的言説と抽象的言説のズレを、各テーマに沿った四コマ漫画で描く。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    具体、抽象として新しことは書いていないですが、わかりやすく説明されていました。

    普通の仕事レベルで言うと、なぜ?という言葉の問いかけと、これは何のためにやるの?
    これをやる目的は何か?というのをしっかりその場で明確にしていき、それを実現していくことが
    具体化、抽象化ということになります。

    上流、下流レベルの仕事もその通りですね。この人は、上流の仕事には向いてないだろうな~
    と感じる人は、抽象化能力が低い人なんだろうと思うし、この人どの工程でもできるな~と
    感じる人は、どの工程で、どのレベルで抽象、具体が必要かを理解している人だと思います。

    下流の仕事をしている人が上流の仕事をしたい場合、専門知識以外でもこういう能力が必要
    というのは理解された方がいいと思います。
    (上流、下流どっちがえらいわけではなく役割が違う。ただし、一般的に抽象化能力が長けている
    人が評価される。)

    ■気になった点

    ・抽象化とは、枝葉を切り捨てて幹をみることです。

    ・抽象化は、パターンを認識する作業でもあります。

    ・具体か抽象かは、何を基準に話しているかに依存します。
     例えば、おにぎりという言葉も「食事」というのを主題とした場合具体的な言葉となりますが、
     「おにぎりの具」について会話しているときは、抽象的な言葉となります。

    ・上流の仕事は抽象レベルの仕事であり、下流の仕事は具体レベルの仕事となります。
     仕事は基本的には、抽象的なものを具体的なものにしていく作業です。

    ・上流の仕事は、人がかかわるほど品質は下がります。下流の仕事は、人がかかわったほうが
     品質が上がります。

    ・大きな方向性やビジョンを示すには、抽象化能力が必須です。

    ・抽象レベルはそれが固定化しやすいという特徴があるため、注意が必要です。
     抽象レベルのことが必須でないのに必須となり、目的と手段が逆転してしまうこと
     がよくあります。

  • 『メモの魔力』を読んでから、ずっと気になっていた本。

    思ったよりずっと分かりやすくて、感動的なまとまり方!
    抽象化難しそうだな、と思っていたのに、こんなに身近だったとは。

    誰にでも勧めたいし、自分でも2回3回と読んで、腹落ちさせたい本です。

  • 具体と抽象の行き来がクリエイションだと思っているので、どこかのタイミングでみんなに読んで欲しいな。

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著者プロフィール

細谷 功(ホソヤ イサオ)
ビジネスコンサルタント
ビジネスコンサルタント。(株)クニエ コンサルティングフェロー。
東芝を経て、アーンスト&ヤング、キャップジェミニ等の米仏日系コンサルティング会社にて業務改革等のコンサルティングに従事。近年は問題解決や思考力に関する講演やセミナーを企業や各種団体、大学等に対して国内外で実施。主な著書に『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』『問題解決のジレンマ』(東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)、『アリさんとキリギリス』(さくら舎)等がある。

「2017年 『まんがでわかる 地頭力を鍛える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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