- Amazon.co.jp ・本 (51ページ)
- / ISBN・EAN: 9784907689377
感想・レビュー・書評
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小野かおるさん・画目当てで。
え、これで終わり?というのが率直な感想。
やっぱり宮沢賢治作品は、個人的に難解なものが多いです。
「旦那は町のみんなの中にいるから なかなか熊に食われない。けれどもこんなずるいやつらは 世界がだんだん進歩すると ひとりで消えてなくなって行く。僕はしばらくの間でも あんな立派な小十郎が 二度とつらも見たくないようないやなやつに うまくやられることを書いたのが 実にしゃくにさわってたまらない。」の部分が好き。作者の思いが前面に出過ぎてしまった感が、賢治の正義感をあぶり出しています。
あとがきが思いがけず、脇明子さんでした(*^_^*)
そうそう、脇明子さんの著作でこの本が紹介されていたのでした(*^v^)
宮沢賢治は多作なイメージがありましたが、生前に発表したのは、詩集『春と修羅』童話集『注文の多い料理店』と、新聞や雑誌に寄稿したほんの数編だけで、かつ二冊の本も自費出版だとか。いまではすっかり有名な傑作たち、原稿の束から出版されたことに氏はどのように思っておられるんでしょうね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
NHKラジオで朗読を聞いた。朗読で聞きやすい文体。
自然の中で熊と人が共に生きる、その共生世界の美しさと、商人の卑しさの対比が良かった。
解説記事で「生きるための殺し」と「生かすための死」というテーマを見たがその通りだと思った。 -
話の内容は主人公が熊を自分と家族の生活のために仕方なく狩る時の話や店での主人公と店主のやりとりなどで切ない部分もあったりするが、とても読みやすい作品だと思った。
昔の弱い立場の人たちは強い立場の人たちに勝てることができず、辛い思いをしながらも必死に生活をしていたんだなと思った。
最後の場面は一体どういうことなのだろうと、読者を考えさせられると思う。 -
賢治の作品の中でも一番好き。
私の理想の死に方でもある。