リスとはじめての雪

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  • Amazon.co.jp ・本 (57ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907738570

感想・レビュー・書評

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  • こちらもまた面白い!!
    眠くてたまらない顔がまたキュートでボサボサでおじいちゃんみたいで笑いが止まらない!!
    もう笑わずには読めない笑笑

  • セバスティアン・メッシェンモーザーさんの絵本ですね。
    セバスティアン・メッシェンモーザーさん(1980年、ドイツ生まれ)絵本作家。
    訳は、松永美穂さん(1958年、愛知県生まれ、東京在住。)ドイツ文学者、翻訳家。
     数々の賞を受賞されています。

     ふゆっていうのはね、 と ヤギがいいました。
     とってもきれいなんだ。雪がふってきて、
     なにもかも まっ白になるんだ!
     リスは、ふゆは いつもねていました。
     こんどこそ、おきていよう。
     はじめての雪がふって、ふゆが やってくるまで!

     リスが ふゆをまっているなら、
     ハリネズミだって、ねているわけにはいきません。

     クマも いつもねていて、
     まだ 雪をみたことがありませんでした。

     雪をみるために、
     ふゆがくるまで おきていなくちゃ!

     三匹は、雪がふるのをまって、ねむいのをがまんして、あれこれ雪を考えて、いましたが、どうも……?
     そこへ、ポツンと一粒の雪が………!

     鉛筆描きのデッサン画に水彩で色付けした絵が、躍動感があって瑞々しいですね。
     雪と冬眠動物のメルヘンに心がほんわりしました。

  • テイストは前作と一緒で、劇画調の絵に、お笑いコントのような展開を乗せてくる、ある意味、画期的な絵本で、相も変わらず、リスの直向きでアグレッシブな行動には憎めないものがあり、愛らしい(ある意味、天然?)。

    今回は初めての雪を見るために、いつもは寝ている冬を、なんとか起きていようとすることから始まり(もうネタの予感が)、次に、雪が既にどこかに降ってしまったのではないかと思い、それが何かを探すという(これもボケのし甲斐があるぞー)、お約束の展開の末に、最後は、しみじみと温かい気持ちにさせられましたとさ。めでたし、めでたし。

  • 「リスとお月さま」があまりに良かったので
    こちらもチョイス。
     
     ふゆって とてもきれいなんだ
     雪がふって まっ白になるんだ

    冬を見たことのないリスとハリネズミは
    頑張って起きていようとします。
    動きまわったり大声で歌うけどやっぱり眠い!

     白くて しめっぽくて
     つめたくて やわらかい
     雪を さがさなくちゃ

    歯ブラシや空き缶は冷たいけどかたい。
    クマが見つけたくつ下は少しくさい。

     あ、 雪だ!

    空から落ちてくる。
    白くて湿っぽくて 冷たくて柔らかい
    雪 雪 雪 雪 雪

     冬ってきれい!

    リスとハリネズミとクマは
    仲良く雪だるまを作りました。
    さあ、森で見つけた歯ブラシと空き缶
    そしてくつ下がどうなったかは
    絵本を見てのお楽しみです。

    今回も鉛筆画に見入ってしまいました。
    渡り鳥や葉を落とした森の木々。
    眠さをこらえるリスとハリネズミや
    鼻の頭に乗った雪に驚くクマの顔が
    たまりません!
    初めての雪と冬に出会えて良かったね。
    春までゆっくりお休みなさい。

  • 木の葉が落ち尽くし、渡り鳥が飛んで行く秋の終わり。リスは、ヤギから「雪」というものが自分の冬眠中に降る、と聞かされて、起きていて雪を見ようと決心します。でも、本能的に身体は眠りに入ろうとするので、動きまくったり荒々しく歌ったり…その姿が可愛くて可笑しくて、もうたまりません! 翠さんのレビューのとおり、「ボサボサ」! ハリネズミとクマも加わって、「白くて、しめっぽくて、つめたくて、やわらかい」もの(この勘違いが凄い!)を見つけて、それが降り積もるとんでもない風景を想像したり…笑いすぎて身体が温まるほどです。

  • まだ「雪」を見たことがない、冬の間ずっと眠っているリスとハリネズミとクマが、山羊から聞いた、“白くて、湿っぽくて、冷たくて、柔らかい「雪」” を見ようと、眠らずに起きていようと励まし合う、静寂とトキメキに揺れる心やわらぐ絵本。

  • 夢想と現実が往復するユーモア。
    無音が伝える情緒。
    癖になる!

  • 読み終わった後、小3の娘と私の感想がぴったり一致した。
    「言葉がほしい」

    絵も内容もとってもかわいい。
    絵を見て何が言いたいのか想像は出来るのだが
    読者任せにしすぎているので
    小さい子に読むには読み手の解説がいる。
    どんな言葉にするかは、作家さんの腕の見せどころなので
    無言ではもったいない。

    大人向けと言わざるをえない。

  • 冬眠の為、雪を見たことがないリスとハリネズミとクマが眠いのを我慢して雪を見るまで起きてる話です。

    雪を見るまで終始、目がしょぼしょぼしてて本当に眠そうなのが可愛いです。起きている為の工夫もかわいい。リスもハリネズミもクマも雪は一度も見たことがないので、「これが雪なのでは」と言うものを持ってくるのですが、どれも見当違いなのも面白いです。
    絵は下書の線を残したままなのでしょうか?登場動物の「動いてる感」があって楽しいです。

  • [江戸川区図書館]

    さぁ、雪を知らない人にどう雪のことを説明しますか?伝えますか??
    いつも冬眠してしまって雪を知らないリス、ハリネズミ、クマの三匹が、まだ見ぬ雪を"妄想"するのが面白い。白い歯ブラシ、銀の空き缶、そして極めつけは"賢い"クマさんが見つけた、使った後の靴下!!!!!!

    しーずかにかわいらしく続くと思ったお話に挿し込まれた妄想雪のページで子ども達は大うけ。でもこのページで受けてくれるかどうかは、子どもの質と読み手の前ふりにかかってるので、読み聞かせで聞かせるには、少し注意かな。

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