戦争に負けないための二〇章

著者 :
  • 共和国
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907986377

作品紹介・あらすじ

戦後70年を経て、ついに「戦争する国」になった日本。とはいえ、戦争に負けるわけにはいかない。負けたときの悲惨は歴史が物語っている。じゃあ、どうすれば戦争に負けない自分でいられるのか?  
ファシズム文化研究の第一人者・池田浩士と、シュルレアリスムを駆使する染色画家・髙谷光雄による、共考と行動のための絵物語。安保関連法案の施行、憲法改正が憂慮される新たな戦時下のいま、「戦争とはなにか」を自分の言葉で語るための必読書。
巻末附録=ブックガイド「戦争に負けないために読みたい二〇冊」

「戦争とはなにか」「戦争に抗するにはどうすればいいのか」を考えるために、すべてのひとに手にとっていただきたい1冊です。本書を読んで、見て、考えたことを、ぜひ友人や家族、恋人と話し合ってみてください。できればもっと人数の多い場所で、みんなで話しあう場があれば素敵です。
そして、では、次になにができるのか。それを著者のふたりと一緒に、さらに深めていければと願っています。

感想・レビュー・書評

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  • -毒ある自分への戦争の問い-
    夏休みに戦争に関する書籍を読もうと、「戦争の記憶」に次いで選んだ書籍。確かTwitterで流れてきた情報で気になって購入。偶然だけど「戦争の記憶」に次いで問答形式。前書がパーソナルな記憶と記録への問いだったのに対して、本書はマクロな視点で「戦争の意味」を問う内容。基本的には戦争を「肯定」する問いが投げかけられ、考える事を促す内容。平和安全法制により戦争が出来る状態になった国で、戦争が起きた時に「負けない為の方策」と唄われた内容が皮肉な事に忠節、正義、武勇、審議、質素というアジア太平洋戦争化の日本の状況と同じになっている。ブラックな反戦の本。ただ、残念ながら今の自分の判断力では、それぞれの問いに明確に反論出来なかった。知識レベルでは反論出来るのだけど、腑落ちした自信のある答えを今の自分は持っていないのだ。つまり、恐ろしい事に自分が教育課程で得てきたのは単なる「知識」のみで「考える」事は歴史において許されてなかった。この発見はショッキングだった。この機会に歴史を見直し、1年後に再度読み直してみたい。
    "「民主主義」とは支配としての一形態であり、「自由」にとって都合が良い形態ではあるが「自由」そのものではない"
    "「自由」であるという事は「自由な状態の中で決断する」という事なのだ、"

  • 社会
    戦争

  • 積極的平和主義の根幹が大まかに理解できた。是非はともかく、これが平和主義論理そして反戦論理へと繋がって行くとよいな。

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著者プロフィール

池田 浩士(いけだ・ひろし)  1940年6月大津市生まれ。慶応大学大学院博士課程修了。1968年4月から2004年3月まで京都大学教授。 2004年4月から京都精華大学勤務。 主著:『文化の顔をした天皇制』(社会評論社、1986年/増補版=2004年)、『死刑の〔昭和〕史』(インパクト出版会、1992年)、『〔海外進出文学〕論・序説』(インパクト出版会、1997年)、『火野葦平論――〔海外進出文学〕論・第1部』(インパクト出版会、2000年)、『歴史の中の文学・芸術』(河合文化教育研究所、2003年)、『池田浩士コレクション』インパクト出版会、刊行中) 主編訳書:『ルカーチ初期著作集』全4巻(三一書房、1975-76年)、『ドイツ・ナチズム文学集』(柏書房、刊行中) 主訳書:エルンスト・ブロッホ『この時代の遺産』(三一書房、1982年/「ちくま学芸文庫」版、1994年)

「2019年 『ボランティアとファシズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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