スポーツ人類学: グローバリゼーションと身体

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本棚登録 : 29
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907986650

作品紹介・あらすじ

人類学はスポーツとどのように切り結ぶのか? 東京オリンピックの延期/中止を前に、スポーツを文化的かつ体系的に考えるための1冊。われわれの日常生活に不可欠なスポーツをめぐって、蘭米英の研究者が、植民地主義、階級、ジェンダー/セックス、メガイベント、ジェントリフィケーション、ナショナリズムなどを切り口に豊富な実例とフィールドワークを駆使して分析し、「スポーツ人類学」を確立した画期的な著作。

感想・レビュー・書評

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  • まず読み手の私が人類学と民俗学と社会学の区別がつけられてないなと思った(すみません

    内容はとても幅広いです。クリケットやサッカーの例を挙げ植民地と支配国の間でスポーツがどう作用してきたかとか。スポーツに於ける人種、階級の問題、性別(セックス、ジェンダー、セクシュアリティ)の問題、ナショナリズムと熱狂について等々。

    最近スポーツ界でトランスジェンダーや性決定をどう扱うかという話が出てるけど、現在のテストステロン量を基準とした男女判定では、女性とされる量よりも少ない男性の扱いはどうなるのかとか。
    そもそもテストステロンに筋量を増やす効果は確認されているけれどテストステロンが多い選手が競技の上で優秀だという科学的な証拠は無いとか、そういう区別って結局は科学ではなく『人々がどう納得するか』の落とし所の問題でしかないのだなあと改めて思い知ったというか。

    あと『黒人はスポーツ能力が高い』みたいな従来の誤謬(遺伝子解析により【人種】という概念は否定されている)とか、スポーツ(大会)のために国籍を変更する選手とナショナリズムの関係とか。

    スポーツ、オリンピック、国際大会に於いて問題になる様々なことを人類学の視点から総合的にまとめてあって、物事の一面だけ見て議論してる人はこれを読んでみてほしいなと思いました!


    話題が幅広くて著者が3人とは思えない。また何か問題が起こったときに読み返したい本。


  • 人類にとってスポーツとは何か。(近代)スポーツを軸に、政治や科学や経済、ジェンダー、民俗学などいくつかの学問分野の理論の蓄積と概念が詰まっている。
    オリンピックやサッカー、ラグビーのワールドカップやクラブ経営が経済的な上位階層の社交場として機能し、確かに贈与経済。非西洋途上国の若者を親戚たちがヨーロッパで選手となる成功の期待をかけて送り出し、結果、下位リーグで稼げない場合は他の仕事をして仕送りしたり。Xスポーツの巨大資本に対するジレンマとか。
    「スポーツマネジメント」も、同じメガイベントの「芸術祭」=アートマネジメントも、本書に書かれている視点抜きで、無邪気に「スポーツもアートも人々の助けになる」とは見れなくなってしまった。

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