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本 ・本 (249ページ) / ISBN・EAN: 9784908059117
感想・レビュー・書評
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(2024/6/26返却)
オススメの本の紹介をまとめた本は苦手だけど、本との生活のような本作なら楽しく読めると思っていたんだけど、結局終盤は流し読みとなってしまった。
以前よく読んでいた長嶋有さんの文章を抜粋
〜「読書は図書館で借りて済ませてます」と人前で得意げにいうのはやめたほうがいい…大の大人が身銭も切らずに世界を知ろうとするなんて、いけないことではないが、はしたないことに思える。〜
タイトルが「作家の好きな言葉」で、長嶋有さんの好きな言葉は「増刷」暗に読者に買ってくれ!と言ってるのかもしれないし、身銭を切って買うとなれば、確かにそれだけ読書への熱も違うでしょうが。大人気ないかもしれないけど、長嶋有熱が少し冷めた。
萩尾望都さんの「いい子と悪い子と」では、真ん中っ子(萩尾さんは鬼っ子と書かれてる)で、親の期待通りのいい子に育たなかった幼い頃に好きだった本が、話の根底がシビアなグリム童話と書かれてて、私は真ん中っ子ではないけどとても共感した。
芥川龍之介の「田端日記」は、妄想しながら面白く読んだ。
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冬の書斎 高山文彦
部屋が温まってきた。石油ストーブを焚いて煙草をすうと、なぜこうも本は芳しく匂いたつのだろう。匂いの奥に、いろんな声が跳びまわっている気配がある。P.207
田端日記 芥川龍之介
蚊帳ごしに明るい空を見た。そうしたらこの三年ばかり逢った事のない人の事が頭に浮んだ。どこか遠い所へ行っておそらくは幸福にくらしている人の事である。
僕は起きて、戸をしめて電燈をつけて、眠くなるまで枕もとの本を読んだ。P.133
冒頭からの忙しなくあっちこっちに顔をだし、人に会う描写から一転のこの文章。感嘆。
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作家と本。なんかもっと愛に溢れた話が多いのかと思ったけれど、恋人ではなく家族のような、当たり前にそこにある存在という感じなのかな。
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秘め事のように本を読む。古書のページのあいだに残る誰かの痕跡を愉しむ。人生のうち死ぬまでに読書できる時間を数えてみる。崩れた本の山に滑って転ぶ。同じ本を30冊買う。……本が好きな人ってやっぱりちょっと変わっているのかもしれない。本への愛にずっぽりハマる、本好きにはたまらん52編! (アマゾン紹介文)
紹介にもある通り、「本」をテーマにした一冊。
愛憎入り混じったエッセイは、すらすらと読めました。
シリーズがあればぜひ続けて読んでみたい。 -
時間が無くて斜め読みのところもあるけど、すごく面白い。本が好きー!ってストレートなのもあるけど、ちょっとひねくれていたり、自嘲していたり、文章のうまさに唸ったり、共感したり、ちょっと引いたり(笑)どれもいいんだけど、開高健、夢枕獏、寺田寅彦なんかは良かったなあ。ドキドキしてしまったのは久世光彦。池内紀も。また読みたい。
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170715*読了
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図書館の本棚を眺めてたら気づいた。こないだの猫なんて!の本版。「なんて!」はシリーズなのか。こちらもややマニアックなセレクト。ちょっと生真面目すぎる印象。猫なんて!のほうが楽しめる。
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夢野久作「私の好きな読みもの」がよかった!
アンソロジーの作品





