- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784908059230
作品紹介・あらすじ
祖父母の手紙を通じて出会った二人は、かつて少年少女だった5人の、叶わなかった夢のその先を探す旅に出る-。1964年、東京。そこには確かに5人の"約束"があった。「デビクロくんの恋と魔法」「100回泣くこと」作者が描く、大人の"あわキュン"小説誕生!
感想・レビュー・書評
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50年前の祖父たちの青春を追いかける。時代が変わっても、根っこのキャラクターとか、女子トークの中身とかは、あまり変わらないというのは、面白かった。
中村航さんらしい温かさが心地いい。 -
2年ぶりの中村航さん、いつもの如く一気に読了。
最近、善人ばかりが登場する暖かいだけの話に食傷し、小路幸也さん、森沢明夫さんなど休読(?)中なのですが、その反動か中村航さんに手を出してしまいました。中高生向きのBoy meets girlというイメージが強い中村さんなので、好きだというとちょっと照れるのですけどね。
主人公もヒロインも社会人で、脇を固めるのが前の東京オリンピックを成人として迎えた高齢者たちと年齢層は高めですが、この作品もいつもの中村さん。潰れかけた主人公が、周りの支えも受けながら前に進み始める。そして周りの人々も新たな一歩を踏み出していく。
とても素直な(特徴が無いとも言えますが)文体で綴られる気持ち良い話。手が止まらなくなって丸一日で読了です。 -
最終章でジーンとした。いい話だった。
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歳をとってもつながりは、大切。
タイムカプセルをしたくなりました。 -
① この本を選んだ理由
図書館でタイトルに惹かれて手に取りました。
②あらすじ
未来をなくしてしまった主人公藤川が、田舎でダラダラと過ごしているところに、祖父宛の手紙をみつけ、物語がはじまっていきます。祖父のかつての教え子たちの未来に向かっていく姿勢に、藤川も同調していきます。
③感想
とてもいい作品でした。
歳をとったときに、なんのために生きてるんだろう…と思う疑問を取り除いてくれる作品でした。
また、2021年に延期になった東京オリンピックに対して、もう中止にしちゃえばいいのにと思ってましたが、そこに多くの夢が存在していることを考えるきっかけになり、今の時期この本を読むと違った見方ができる作品だと思いました。
時を超えた世界に引き込まれて、心動かされるシーンが多くありました。
④心に残ったこと
「戻る場所」なんて、意識したことなかったから、場所について考えるきっかけになりました。また、「目標を持ち続けること」の大切さと、コミュニティの大切さを痛感しました。
読み終えて、「いつまでも、いつまでも」を人生の一つのテーマにしてみようと思いました。自分の限界に挑戦するという言葉が、とても心に残ります。
⑤登場人物
藤川和樹
藤川政夫
武居麻帆
武居美代子 -
始めて中村航さんの小説を読んだ。
心温まる一冊だった。
まず主人公、そして主人公の祖父の義理難いがゆえの後悔がなんとも悲しく、かっこ良かった。
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武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000140332
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仕事に挫折して田舎へ。オリンピックをきっかけにおじいさんのかわりにある約束を探しに東京へ。少し泣けて面白かった。2018.10.17
著者プロフィール
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