ショートショートの缶詰

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著者 : 田丸雅智
制作 : 田丸雅智 
  • キノブックス (2016年5月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908059384

作品紹介

古典的名作から現代の傑作まで、ショートショートの旗手・田丸雅智がこよなく愛する24作を編んだSSのベスト版!

ショートショートの缶詰の感想・レビュー・書評

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  • 今、ショート・ショート界を引っ張る若き作家、田丸氏がセレクションしたショート・ショートの名作集。田丸氏の好みなんだろうけど、不思議な余韻を引く作品が多いですね。

    『家具屋の小径 江坂遊』☆☆☆
    男が子供の椅子を買おうとたまたま見つけた家具屋は入る。店に入ると雰囲気が少しおかしい。店員は横柄で男の職業や素性を尋ねる。いい気はしないが、店に置かれている家具はどれも素晴らしいものばかりだ。男は店員に連れられ、店の奥へ向かう・・・・・。

    不思議系な話ですね、超有名なあの作品とあの作品のアイデアを混ぜ合わせたオマージュか?

    『池猫 筒井康隆』☆☆☆☆☆
    これは3ページの特に短いホラーっぽい作品。あらすじを書くともう全部ネタバレしそうなのでかけないが、このラストはすごい。頭の中にとんでもない映像が湧き上がる。読後しばらく口をぽか~んと開けて余韻を楽しめる。

    『ザリガニ様 北野勇作』☆☆☆
    日本の田舎って謎の風習があったりすることがありますよね。で、その云われって結構怖い感じのもの多かったりする。そのあたりから発想された作品なんだろうなぁ。不思議でありえないけど、もしかしたら、なんて思わせる作品。

    『シミリ現象 高井信』☆☆☆☆
    有史以来の奇妙な日、街を散歩するこの物語の話者。確かに奇妙な出来事を次から次へと眺めることになるが、話者は意外に冷静。なぜなら・・・・・。

    『草之承の物語 江國香織』☆☆☆
    ロマンチックなストーリーですね。あの超有名映画「○ー○○」のテイストも感じさせる。

    『闇の中から生まれる者たち 三川祐』☆☆☆☆☆
    これはすごい。ラストの謎解きで衝撃。〇〇を愛する人にとっては、超感動の作品ではないでしょうか。

    『鍵 星新一』☆☆☆
    こうしていろんな作家のショート・ショートの中で、星作品が入っていると、星氏の作品の特徴みたいなものがよくわかりますね。ショート・ショートだから短いわけですが、書いているテーマはたいてい大きいですよね。
    2017/11/28 04:47

  • アンソロジー。ショートショート。
    やっぱりショートショートは読みやすい。
    古い作品より、新しめの作品のほうが好みかな?

    小松左京「上る」
    シンプルな内容ながら、結末の切れ味が鋭い。
    須永朝彦「月光浴」
    ファンタジー。ブラックな結末が印象的。
    北野勇作「潮干狩り」
    著者らしい、軽めのSF設定と、穏やかな雰囲気が心地良い。
    岡崎弘明「自転する男」
    2ページ。微かなSF要素あり。なんとも不思議な話だ。
    星新一「鍵」
    たぶん既読。流石の面白さ。この一冊のベストでしょう。
    泡坂妻夫「固い種子」
    ブラックユーモア。これもなかなか。

  • 川端康成「バッタと鈴虫」
    江國香織「草之丞の話」
    泡坂妻夫「固い種子」

    純度九・九九九九の「ぺ」というようなものは、幻想のうちにしか存在しないということができる(p82)

  • 乗換の多い通勤に持って来いな一冊(笑)
    字も大きくすぐ読めてしまうので、あまりボリュウムを感じさせません。いや、ショート・ショートと云う形式だからという訳でなく。
    星新一と半村良、泡坂妻夫は頭一つどころか5つくらい飛び抜けていたかなー。北野勇作さんは好きなので依怙贔屓かもしれませんが、ほのぼのしていて大好きです。絵面が面白いし!「不滅のコイル」ショートショートじゃあなくっても良さそうですが、面白かった!

  • 編者厳選のとっておきショートショート集。定番の星新一から小松左京、川端康成まで。
    「不滅のコイル」「パラソル」「シミリ現象」が個人的にはお気に入り。
    「自転する男」は読み終わった後すごくじわじわきた。彼に幸運を。
    「帰郷」はフォークソングのようだった。
    「愚者の石」は皮肉を効かせたシェイクスピアのよう。嫌いじゃないぜこういうの。

  • 期待して読み始めたのに、というか、ショートショートはすごく好きなので、実はかなり期待しながら読み始めたのだった。読む進めるうちに・・・、次の作品こそ・・・・、ん、ん、ん???、という感じで結局はこれがショートショートという「にやり」とすることもも「やられた」感もなく終わってしまった。。

  • 別役実の「愚者の石」、藤井太洋の「不滅のコイル」、三川祐の「闇の中から生まれるもの達」、北野勇作の「潮干狩り」、井上雅彦の「残されていた文字」、須永朝彦の「月光浴」あたりが好き。泡坂妻夫の「固い種子」や高井信の「シミリ現象」はオチが良かった。星新一の「鍵」は既読だったけど、これも好きな一編。

  • ショートショート作家・田丸雅智が様々な作家のショートショートを選んだ作品集。
    ほんわかさせるものあり、ぞくりとするものあり。
    やはり星先生の「鍵』は名作。そのほかの方の作品も
    読みごたえあった。

  • 厳選されたショートショートアンソロジー。どれも短い時間であっさりと読めるけれど、読み心地はしっかりです。
    お気に入りは井上雅彦「残されていた文字」。これはやっぱり好きだなあ。筒井康隆「池猫」もシュールで好きな作品です。
    初めて読んだ作品では、泡坂妻夫「固い種子」。最後の一文でぞわっとさせられました。

  • 田丸さん筆早いなと思ったら、田丸雅智・編でした。田丸さんが選んだ24編がされてます。まさに缶詰ですね。田丸さんが定義するショートショート、それにふさわしい作品が選ばれてます。

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