カラヴァル(Caraval) 深紅色の少女

  • キノブックス
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感想 : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908059773

感想・レビュー・書評

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  • 本屋大賞つながりでご紹介、2018年本屋大賞の翻訳小説部門の1位だった作品。
    カラヴァルという特殊なゲームに参加する姉妹の話。

    島で育ったスカーレットとドナテラは、島の支配者である父親に怯えながら暮らしていました。
    とくに母親が行方不明になってから、厳しい父親が虐待までするようになったのです。
    長女気質でまじめなスカーレットと、スカーレットが守ろうとしているけど実は奔放で要領のいい妹のテラ。
    「カラヴァル」とは、年に一度、ゲームマスターが主催し、チケットを手に入れた人間だけが招待されて参加する催し。ゲームをトップで完遂した人間1名だけが、願いをかなえてもらえるという。
    スカーレットは母親の行方を知るため、手紙を送り続けていました。
    婚約が決まり、もう参加できないと思っていた時に招待状が届きます。

    カラヴァルというのがサーカスなのか、パーティなのか、イリュージョンなのか、本物の魔法なのか?
    正体がわからないまま、視覚的には華やかで凝った描写が次々に展開します。
    スピード感もあって、最初の方のセリフ運びは脚本のようにわかりやすいし、映像化されるのはありあり想像できます。そういう才能はあると感じました。

    登場人物の描写に漂う微妙な重さに、どことなく大物感も漂っています。
    後半は急展開で、これも映画化には良さそう。
    ただ、この作品だけではわからないことが多すぎて、今一つ入り込めないままでした。
    次が出てから読んだ方が良かったかな、と思ったのですが…
    シリーズ1作目なのだが、続きはまだ出ていないよう。
    何とかして~!(笑)


  • 色彩の表現は良かったけれど、独特の表現が多すぎて、私には少しくどく感じた。
    映像化したら、きっと綺麗な世界なんだろうなと感じた。

    物語の展開としては、先がよめず、物語の終わりも予想していたものと違った点は良かった。

    けれど、あまり登場人物に感情移入が出来ず、物語にのめり込むことは出来なかった。
    また登場人物を好きになる事が出来なかった。
    本屋大賞1位の作品と思って読まない方が私はいいと感じる。

  • 数年間にわたって手紙を送り続けた、憧れのサーカス団。待ちに待った返事と招待状は7年後に送られてきた。一歩足を踏み入れれば、そこはきらめく魔法と不可思議な謎のあふれる裏側の世界。

  • ファンタジーになるのかな。キャストがそれぞれの役を演じてる魔法の島で、変な出会い方をして不信感を抱きつつ、謎めいた魅力的な男性とのどちらかというと危険な感じの冒険と、その中で段々心を惹かれていく課程を楽しむお話。少し意外性のあるエンディングもあり、特に飽きることなく最後まで読めました。

  • 確か、本屋大賞の翻訳部門1位だった作品。
    その設定やステキな表紙に惹かれて読む。

    まるでディズニーの世界のようで、映像になったらとてつもなく綺麗でワクワクする世界。
    魔法が存在し、その数日間で探し物を見つけられたたった一人の勝者には願い事が一つ叶えられる。
    でも、正直言ってステキな部分はその舞台設計のみだ。
    それを仕掛けたのは、大部分は「キャスト」だとしても、人間の欲望や汚い部分がむき出しになるシーンに嫌悪感を抱いてしまう。
    本当に、この世界に皆が行きたいの?


    スカーレットは少女時代からずっと夢見てきたカラヴァルからの招待状が届く。しかし、その時には彼女は夢ではなく現実を見ていた。父親から逃れるための結婚。全ては妹を守るため。

    そして、妹もまた姉と自分をまもるための方法をずっと考えていた。
    互いに思い合う姉妹の姿や、強い信頼関係が気持ちよかった。


    でも読んでいて色々な疑問が湧いてとにかくスッキリしない。

    レジェンドはなぜこんなことをしているの?(描かれている内容では弱くない?)

    父親はなぜそんな風になってしまったのか。

    伯爵はなぜそんなにスカーレットにご執心なのか。


    これが本屋大賞の1位なのか…とちょっと残念に思った。

  • 2018年本屋大賞「翻訳小説部門」1位受賞作。

    ヤングアダルト冒険ファンタジーの王道を行く作品です。
    ですが、その世界にのめりこめませんでした。
    アリス+ハリー×ディズニー実写映画という感じで、映像化すれば絶対面白そうなんですが、小説として読むには目新しさやインパクトがないと思います。
    強いて言うと、ラストのどんでん返しがミステリーっぽい感じで悪くなかったのですが、その後の説明的エピソードは冗長かと思います。

  • カラヴァルというゲームの中でスカーレットが徐々に逞しく強い女性になっていくところが印象的。
    基本的にファンタジーの映像化はつまらないが本作は映像で見てみたいもののひとつ。
    続編もありそうなので楽しみ。

  • 本屋大賞って胡散臭いと思ってたけど、確信したな。
    なんじゃこりゃ。我慢して読んだけど、本当にひどい。原文もひどいみたいで、訳者の方、お気の毒。ハーレクインロマンスって読んだことないけどこういうかんじなの?頭の悪い女が酔っぱらって夢見たような。「花とフルートと忘れ去られた愛の香り」(P194)みたいな表現が頻出するけど、頭大丈夫?まともな知性のある人間にはこっぱずかしくて、穴掘って埋めてやりたくなること必至。「ジュリアンのさわやかな香りがスカーレットの全身をつつみ、地下道内がジュリアンでいっぱいになる」(P241)って巨大化?
    主人公も身持ちの固いお嬢様って設定なのにイケメンに腰や尻を触られてすぐフラッとするし、イケメン君もイケメンでなければ一体何者というくらい魅力なし。こういう小説って感情移入させるもんじゃないの?誰にも共感できないんですけど。
    そもそものカラヴァルってのが、また意味不明なのよ。こういうのに参加したい人っているんですか?私ならお金貰っても断るね。
    ハリー・ポッターも好きではなかったけど、こういうの読むと、筋の通った、巧みな小説だなと思う。一緒にしちゃいけないけど。
    ブックオフにズラリとならんでいたけど、納得。はーネットで読めば良かった。
    もっと訳すべき本が世の中にはいっぱいあると思う。
    映画化されるみたいだけど、映画で見ることを強力に推奨します。美男美女とよくできたCGならまだ許せる。

  • 面白かったのに惜しい感がいっぱい。最後、主人公の気持ちより説明するのに一所懸命な感じだったし、一冊で完結していない。シリーズもので謎を残すのはよくあるけど、完結して、スッキリしてから、次の謎が次の巻に続かないと消化不良になってしまう。

  • 今年の本屋大賞翻訳部門一位。カラヴァルという理想郷から見える、ファンタジーの世界感を感じる作品。最初は冒険小説の面も感じたが、夢を追い求める姿勢、男女との関係に発展し、恋愛要素たっぷりのロマンチックさもあり、少女漫画の世界のような瑞々しい気持ちとロマンスにドキドキする気持ち、ゲームでマジックというファンタジーの世界、それを支配するわがままな面に振り回されながらも、真実を見つけ出し、殻を破る姿、様々な世界観を出していて面白い。帯のようにカラヴァルの世界に溺れたい、理想郷にたどり着いた感覚の読後感。

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著者プロフィール

北カリフォルニア育ち。私立大学で創作講座の講師をしながら『カラヴァル 深紅色の少女』を執筆しデビュー

「2018年 『レジェンダリー 魔鏡の聖少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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