まっ直ぐに本を売る: ラディカルな出版「直取引」の方法

著者 :
  • 苦楽堂
4.10
  • (7)
  • (8)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 108
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908087042

作品紹介・あらすじ

書店の利益を増やす。書店が求める冊数を、即日出荷する。返品率は10%台-。尖鋭にして根源的な本の売り方「直取引(トランスビュー方式)」のすべてを解剖する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 出版業界紙の新文化の元記者による、出版社トランスビューの書店直取引についてまとめたインタビュー本。

    事細かに料率や手数料のことまで書かれていて、中々に面白い。

    一方で、取次による配本モデルが崩れる中のオルタナティブとして、トランスビューの取引代行を割と推しているけど、手数料などのことを考えると結構難しいんじゃないかなぁとは思ってしまったり…。

  • 本の本

  • 本に貼ってあった「トランスビュー」のシールの謎も解けた。

  • 現行の取次主導の出版流通に風穴を開ける、的なトランスビュー礼賛かと思いきや、苦言ってほどではないにしろマイナス面、批判的意見も書かれてて、踏み込み深い割に立ち位置フェアな印象。こういうのって難しいよね、片一方に寄せるのは簡単やけども。惜しむらくは太洋社だけやなくてトーハンか日販からもトランスビューをどう見てるか聞いてほしかったかな、いや、出てこないか。

  • 業界のことを知らないと理解するのに少々手間取るかもしれない。
    出版社と書店の取次をはさまない『直取引き』についてかなり突っ込んで書かれている。最初、直取り引き礼賛の本と思いきや、後半では書店や取次への取材も行い、この手法について様々な評価があることも俯瞰している。
    非常にフェアな問題提起の書。

  • 鳥取市「定有堂」があとがきに少しだけ登場。

    ところで買い手である読者はどこに登場するのだろう。

  • 出版業界の〝新しい〟流れ、直取引。
    実は別に新しくは無いんだけども。
    より個性ある本を並べたいと思ったら、浮かんでくる仕入れ。
    でもこれが中々難しい。手間がかかる。
    この本は、そんな直取引の解説書であり、また出版業界の様々を知るテキストにもなる。

  • 2016年36冊目。

    このタイミングで、この本に出会えたことに感謝。

    所属NPOの代表の著書を出してくださった出版社さまが、
    その本をトランスビュー取引代行で流通させてくださっている。
    少しでもこの本を広げたいと、トランスビュー方式についてちょうど詳しく知りたいと思っているところだった。

    本を開いてみたら、それ以上の収穫だった。
    普段書店営業を行っている身として、著者の経験談はとても他人事ではなかった。

    この本の優れているところは、

    ◆「直取引」「トランスビュー方式」の可能性を示唆するものでありながら、決して単なる礼賛ではなく、不完全な部分にも言及している点
    ◆「出版社」「取次」「書店」へのインタビューがあり、関係者の様々な視点から観察されている点
    ◆そのインタビューの際に、著者が物怖じせずに深く切り込んでいる点
    ◆トランスビュー方式を使う際のコストが、項目ごとに一桁円単位で提示されていて、これからこの方式の使用を検討している人にとって大変参考になる点

    「ここはどうなんだろう?」と疑問が湧くたびに、きちんとその疑問が解消される内容が次に出てきて驚いた。

    そして、トランスビューの工藤さんの信念と度量の大きさにも脱帽。
    「待ち」の姿勢の凄さ。
    取引代行を使用する出版社が増えるかどうかも「意識して増やそうとはしないけど、自然と増えると思う」という姿勢。
    書籍の営業に関しても「売り込むのではなく、書店の自主的な発注を待つ」という姿勢。
    「書店の粗利益を増やす」「書店員さんが自発的に頼みたいと思える書籍を作る」、そういう「正しいこと正しくやっている」という揺るがない信念があれば、分かってくれる人たちが自然と集まる、ということなのだと思う。

    出版に関わる全ての人が読むべき本だと思う。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

石橋毅史(いしばし・たけふみ)
1970年東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。出版社勤務を経て、出版業界専門紙「新文化」の記者、編集長を務める。2010年フリーランスとなる。著書に『「本屋」は死なない』(新潮社)、『口笛を吹きながら本を売る』(晶文社)、『まっ直ぐに本を売る』(苦楽堂)、『本屋な日々 青春篇』(トランスビュー)など。『「本屋」は死なない』が台湾で閲読職人大賞(2013年)を受賞している。

「2019年 『本屋がアジアをつなぐ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石橋毅史の作品

まっ直ぐに本を売る: ラディカルな出版「直取引」の方法を本棚に登録しているひと

ツイートする
×