頼介伝: 無名の起業家が生きたもうひとつの日本近現代史

著者 :
  • 苦楽堂
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本棚登録 : 23
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908087080

作品紹介・あらすじ

1万冊を収める著者の書庫は、祖父・頼介が最後に残した遺産で造られた。岸信介と同級生だったという祖父は、どのように財を成し、そして失ったのか。「無名の起業家」の足跡を辿る旅が始まる。戦前の南洋ダバオ。暴動の街・神戸と鈴木商店の興亡。満鉄相手の大商売。『細雪』の地での成金暮らし。すべて戦禍で失われた8隻の船。終戦直後の再起。『華麗なる一族』を地で行く製鉄業での栄光と破綻。頼介の生涯は、そのまま神戸そして日本の忘れられた近現代史と重なっていく。この国の百年を体感する傑作大河評伝。

感想・レビュー・書評

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  • ご自身のルーツをたどり6年かけて書き上げた労作。東大の先生だけにあらゆる資料を駆使し、時代そのものを切り取っている。

  • 読了。
    本書の舞台とカミさんの実家が本当に近いので、馴染み深い地名が沢山出てきて興味深かった。
    良くぞここまで、、、という程祖父の足跡を精緻に調査した著者の熱意には驚嘆したが、その祖父を狂言回しとし、敢えて抑えた筆致で神戸エリアの経済史を紐解く。
    神戸の一起業家の生涯を通して、日本の近現代史をも俯瞰した気にさせてくれる一冊。
    カオスの中でリスクを取って闘う市井の人々の気概が、生々しく浮き彫りにされていて、勇気と活力を貰った気がした。
    小説として読んでも、非常に面白かった。

  • 東2法経図・6F開架 289.1A/Ma73m//K

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著者プロフィール

松原隆一郎(まつばら・りゅういちろう)
昭和31(1956)年神戸市出身、放送大学教授、東京大学名誉教授。灘高校・東京大学工学部都市工学科卒、同大学院経済学研究科単位取得退学。専攻は社会経済学・経済思想。著書は『頼介伝』(苦楽堂)、『経済政策』(放送大学教育振興会)、『ケインズとハイエク』(講談社現代新書)、『経済思想入門』(ちくま学芸文庫)、堀部安嗣との共著『書庫を建てる』(新潮社)他、多数。

「2020年 『荘直温伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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