超説ハプスブルク家 貴賤百態大公戯

著者 :
  • エイチアンドアイ
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908110030

感想・レビュー・書評

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  • しらずに借りたけど、主役はヨハン・サルバトール大公だった!
    好きなタッチの書き方ではなかったけど、ジャンナについて色々書いてくれてありがとう!

  • トスカーナ・ハプスブルク家にはかねて興味があったが、いかんせん情報が少ない。本書の主人公はヨハン・サルヴァトーレ、「ハプスブルクの子供たち」(テア・ライトナー)で取り上げられたルイージ・サルヴァトーレの弟である。
    さて主人公…である「はず」なのだが、講談調のこの作者、どうも話があっちへ逸れこっちへ飛びする。結局——本の表題もそうなっているが——19世紀末から20世紀初頭にかけて「陽の沈みゆく帝国」ハプスブルクに現れたドラ息子どものうち、貴賤結婚に至った者を広く、いささかとりとめなく扱ったものとなっている。そんな人間が片手に余るほどもいること自体が、ハプスブルク体制のゆるみを如実に物語るというものだ。
    それにしても古今東西を問わず、厄介=部屋住みの次男以下とは苛酷な境遇であるようだ。ヨハン・サルヴァトーレも言うなればしょーもない人物なのだが、彼ら「厄介」の抱える閉塞感はリアルに伝わってきた。

    2016/2/3読了

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著者プロフィール

1948年生まれ。早稲田大学大学院博士課程に学ぶ。明治大学名誉教授。専攻はドイツ・オーストリア文化史。著書に『ハプスブルク家の人々』(新人物往来社)、『ハプスブルク家の光芒』(作品社)、『神聖ローマ帝国』(講談社現代新書)、『ハプスブルク帝国の情報メディア革命─近代郵便制度の誕生』(集英社新書)、『超説ハプスブルク家 貴賤百態大公戯』(H&I)、『ウィーン包囲 オスマン・トルコと神聖ローマ帝国の激闘』(河出書房新社)、訳書に『ドイツ傭兵の文化史』(新評論)などがある。

「2022年 『ドイツ誕生 神聖ローマ帝国初代皇帝オットー1世』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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