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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784908117299
感想・レビュー・書評
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著者は2011年から2016年まで駐英大使を務めた外交官。在任中にイギリスが盛り上がったイギリスのEU離脱の国民投票。当時英国の最前線で成り行きを見ていた観察眼は目を見張る。
非常に面白い視点はイギリスの与党保守党を、「介入からの自由」を「保守」するという支点。EU離脱もEUが連邦化するのに拒否を示した表れではないかと解説する。
言われてみると英国は日和見主義/現状維持というかは、自分に不利益なことに対して迎合せずにしたたかに抗する頑固さがあるような気もする。また時流に対する敏捷性もしたたか。例えばロシアのウクライナ侵攻に際し真っ先にウクライナ支援を表明したのは当時のジョンソン首相。EU離脱のマイナス影響を上手に逸らす思惑があったのではないかと思ってしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
駐英大使によるEU脱退を決意したイギリスをつづる。エビデンスが疑問な記述もあるが、最前線に立つ著者の視点は面白い。イギリスはまだまだ存在感は抜群だろう。
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