日本人が知るべき東アジアの地政学 2025年韓国はなくなっている

  • 悟空出版 (2019年6月25日発売)
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908117626

作品紹介・あらすじ

米中覇権争いが本格化する中、日本は中国、韓国、北朝鮮とどう対峙すればよいのか。日々のニュースだけでは、国際情勢の本質が見えてこない。国家の行動や国民性は、地理や歴史の制約を大いに受ける。今こそ、欧米のエリート層が国際教養として学ぶ『地政学(地理+歴史+イデオロギー)』を武器に、日本の国益を考えよう!

大人気! 世界史講師がリアリズムで読み解くと、こうなる!
◎2025年には韓国は「統一朝鮮」になっている
◎米中覇権争いはシーパワーのアメリカが勝つ
◎ランドパワー大国・中国の海洋進出は失敗する
◎朝鮮は小中華に溺れ、リアリズムを捨てた
◎シーパワー化で国を滅ぼしたロシア
◎なぜトランプは台湾に急接近したのか
◎日本はシーパワーを貫き、大陸・半島に関わるな
◎日本の防衛線は対馬ではなく、鴨緑江にすべきだ
◎憲法論議は国連憲章の活用で解決する ほか

まずはカバーの地図を見て下さい。
普段我々が見ている地図の南北がひっくり返っています。
朝鮮半島が日本に突きつけられた刃に見えますが、一方、韓国、北朝鮮、そして中国、ロシアから見れば、太平洋への出口が日本によって塞がれているのがわかります。
さらに中国は沖縄、台湾、フィリピン、インドネシア等によって西南も塞がれています。それぞれの出口は地政学で言うチョークポイント(首が絞められてしまう致命的な地点)になっています。ランドパワー大国の中国が、同時にシーパワー大国を指向していますが、これが中国の圧倒的に不利な点です。
片や、幸いな事に日本や台湾、フィリピンそしてアメリカはどこからでも太平洋に出られます。
このカバーはこうした地政学のリアリズムで世界を見ることの大切さを表しています。
アメリカの在日米軍司令官室には南北がひっくり返った大きな地図が掛けられているそうです。

こうした視点を前提に“茂木流地政学”で激動の東アジアを見れば、「日・韓・中・朝・台・米・露」の国益と国家戦略が浮き彫りになり、日本の進むべき道が見えてきます。
この本は目からウロコの連続です。
どうぞご覧になって下さい。

感想・レビュー・書評

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  • シーパワーとランドパワー、その永劫なる争い。
    前者は合理主義、後者は観念主義。

    日英同盟はシーパワー国家同士がランドパワー国家ロシアを封じ込めた策と言えよう。
    日露戦争後、日本はランドパワー化を目指し、シーパワー国家である英米と敵対、その結果、真のランドパワー国家である中国とソ連に負けた。

    日本はランドパワーとは距離を置くシーパワー国家であるべきだ

  • 2025韓国は無くなっている、という副題は統一朝鮮ということだが、これには疑問。
    でも考察としては実に明快でシーパワーとランドパワーのせめぎあいをわかりやすく解説している。

  • 2025年に韓国はなくなっているというサブタイトルの本で、この人の本はとても面白い。
    ランドパワーとシーパワー、チョークポイントなど地政学の基本的な考え方をよく学べた。
    すでに何冊も読んでいるので、同じことを繰り返し読んでいることになるが、世界の国々の動きに大変興味を持つようになったことがこの方の本を読んだ一番大きな成果だと思う。

  • 地政学をベースにしてはいるものの、まずは土台となる史実についての知識がきちんとしていて、日本の公教育だけではなかなか知ることの無い事案についても触れている点が評価できる。

  • アオリ気味の副題だったので、眉唾で読んでみたが書いてあることは結構まともだと感じた。個人的には嫌韓は日本と韓国をひきはなしておきたいという某勢力の情報操作によるものなんじゃないかなーとなんとなく感じていたが、なるほどと思わせられるところあり。2025年あたりにもう一度読み返してみたいので登録。

  •  地政学という観点から、2025年に韓国はなくなっているという近未来を予想するだけでなく、韓国・北朝鮮、アメリカ、中国、台湾、ロシアそして日本の歴史を振り返り、各々の立場からとるべき国策、なるであろう体制等をも網羅しており、非常に興味深く、是非ともこういった戦略的な視点を、日本の政治家達にも学んで欲しいと思える一冊である。
     自分が普段から思っていることだが、そもそも日本人というのは何事も「綺麗好き」でありすぎ、それは単に環境的要因の影響に形成された国民的性格というだけでなく、どうしても現実的なリアリズムよりも、本書でいうアイデアイズムに偏りがちであろう。
     例えば中国の抑えのため、北方四島のことを考えすぎてロシアと近づくというのは歴史的に、気質的に反発が必至であろうため難しのであろうが、多種なことで決断すべき時機を逸しがちで、現実的な手を施すことが出来なくなる忘却的な現代日本人の悪しき国民性を怖れるのみである。
     本書を読んでいるうちに安倍首相が総理を辞することになったことから、次の方には現実的で、かつ長期的視野に立ち、各国と対峙していける人にリーダーとなってほしいと少なからず思った。

  • とても面白く、タメになった
    「縁座制」こわい

  • 2021年末の大掃除で発掘した本です、この本は2021年の間に読む本の様ですね。読みかけになっていたために、評価は「★一つ」にしております。内容が不満足だったわけではありません。

    2021年12月29日作成

  • 茂木先生は天才です。 世界史の眼鏡で今後の世界を展望できる人はこの方しかいないのではないでしょうか。 イデオロギーで今後の世界を語る評論家はいても今一つ納得感がないが、茂木先生のように歴史を俯瞰しながら今後の世界を語れる方は珍しい。

  • 残念ながら韓国の片思い

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著者プロフィール

茂木 誠(もぎ・まこと)
作家、予備校講師、歴史系YouTuber。
駿台予備学校、ZEN Study(N予備校)で世界史担当。『世界史で学べ! 地政学』(祥伝社)、『「戦争と平和」の世界史』(TAC出版)、『「保守」って何?』(祥伝社)、『教科書に書けないグローバリストの近現代史』(ビジネス社・共著)、『「リベラル」の正体』(WAC・共著)、『ジオ・ヒストリア』(笠間書院)、『世界の今を読み解く 政治思想マトリックス』『「日本人とは何か」がわかる日本思想史マトリックス』(PHP研究所)、『日本人が知らない!世界史の原理』(ビジネス社・共著)、『日本人が学ぶべき西洋哲学入門 なぜ、彼らはそう考えるのか?』(TAC出版・共著)など著書多数。
YouTubeもぎせかチャンネルで発信中。

「2024年 『図解ジオ・ヒストリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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