映画で日本を考える

著者 :
  • 桜雲社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908290039

作品紹介・あらすじ

溝口、小津、黒澤。誰が最も日本の伝統に根差し、誰がそれから最も遠いか?映画史から見る「日本らしさ」。映画は日本をどう写してきたか?

感想・レビュー・書評

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  • 映画評論家で、日本映画大学の学長でもある筆者による半分エッセイのような本。日本映画で描かれてきた内容から日本という国の国民感情や文化を筆者の視点から述べている。

    数々の映画が語られていく中でいちばん興味をひいたのが、今村昌平監督の「神々の深き欲望」という作品。昔からタイトルだけは知っていて「神話の世界観に到達した作品」といった作品評を読んだことはあったが、まだ観たことがない。本書で述べられている解説と分析を読んで、「これは観てみたい」と思った。文明と遮断された遠い島の話のように見えて、実は日本人が根底に持っている国民性(あるいは人間性)を遠慮なくさらけ出した作風のようだ。

    名画と言われる作品をじっくり観て、世界観に浸れる時間が欲しい。

  • 今は何の影響か自分で自覚できない時代なのでは?

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著者プロフィール

1930年、新潟市生まれ。「映画評論」・「思想の科学」の編集にたずさわり、その後、映画評論家として活躍。日本映画学校校長を歴任。数多くの映画人を育てる。1996年に紫綬褒章を受章。アジアや中東の映画にも精通し、映画文化の世界的な貢献にも寄与。主な著書に、「日本映画史」(岩波書店)「黒澤明の世界」(朝日新聞社)「映画をどう見るか」(講談社)など多数。

「2009年 『意地の美学 時代劇映画大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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