がまくんとかえるくんができるまで アーノルド・ローベルの全仕事

制作 : 永岡綾 ほか  デザイン:菊地敦己 
  • ブルーシープ
4.38
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本棚登録 : 96
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908356209

作品紹介・あらすじ

絵本作家 アーノルド・ローベル(1933−1987)を知っていますか?かえるくんが親友のがまくんに手紙を送る「おてがみ」というお話を、国語の教科書で読んだひとも多いかもしれません。
『ふたりは ともだち』からはじまる「がまくんとかえるくん」全4冊のシリーズは、誕生から半世紀が経ったいまも世界中で愛されているロングセラーです。ローベルはほかにも、『どろんこ こぶた』や『ふくろうくん』など、ユーモラスであたたかな100冊以上の絵本を世に送りだしました。
ローベルはニューヨークのブルックリンに暮らしました。音楽を聴きながら午前中は絵を描き、午後はお話を書き、夜は家族4人でたくさんおしゃべりをして過ごしたといいます。ねこやねずみやへび、がまがえるなど、さまざまな生き物を飼っていました。映画や舞台を観にいくことが好きで、家ではテレビを観ながら刺しゅうをしていました。大声で歌いながら食器を洗い、そうじが大好きで、そしてなにより、仕事をこよなく愛していました。ふたりの子どもたちは、一緒にいて楽しい人だった、と語ります。
チャーミングな人柄で親しまれたローベルのこと、そして彼が残した絵と物語の数々を、現存する貴重な原画やスケッチなどを通して紹介する日本初の展覧会が、2021年1月から全国を巡回します。本書は、展覧会図録として図版や解説を収めながら、ふたりの子どもたちが父の素顔を語るロングインタビューや、 ローベル作品を深く理解し愛する日本語版翻訳者・三木卓さんの解説を収録した、決定版の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • アーノルド・ローベルさんの名前にピンと来なくても、小2の国語教科書に出てきた「おてがみ」を記憶している人は多いのでは?
    仲良しのがまくんに、かえるくんがお手紙をおくる話。
    笑ってしまうのは、かえるくんがお手紙の中身を喋ってしまうこと。
    もっと可笑しいのは、中身が分かっているお手紙をふたり並んでじっと待つ場面だ。
    (なかなか着かないよ。だってかたつむり君が運んでいるんだもん!)
    子どもあるあるのひとつで、笑っている私だってたぶん同じだったに違いない。
    子どもたちには共感を、大人には笑いと懐かしさを。
    どの作品にも「あたたかくてほっとする」ものが流れている。

    本書は2021年から2022年にかけて開催される「がまくんとかえるくん誕生50周年記念アーノルド・ローベル展」の図録。
    現在は東京・立川のPLAY MUSEUM。
    その後ひろしま美術館、伊丹市美術館で開催予定だという。
    コロナ禍のため行きたくともじっと我慢。それでこの本である。
    非常に美しい装丁。
    数々の原画、スケッチ、レイアウト、下絵、試作品がフルカラーで掲載されている。
    81年にコールデコット賞を受賞した際のスピーチもある。
    ふたりの子どもたち(と言っても結構なお年だけど)のロングインタビューも。
    解説はローベルさんの世界を日本に届けた翻訳家の三木卓さんだ。

    世界的な人気の絵本作家ローベルさんの、心はずむ評伝。
    のはずだが、両親から引き離される幼少時代にはやや衝撃をおぼえた。
    ユーモアあふれるお話のかげに、家族関係や友情や愛情への切実な思いが隠されていたのかもしれない。切なさというテイストをそこはかとなく感じたのはそのせいか。
    1933年ロス・アンジェルス生まれ。
    87年に54歳の若さで亡くなるまで、100作以上の絵本をおくり出している。

    「がまくんとかえるくんができるまで」の制作工程がとりわけ面白い。
    お話をまず作り、大きな声で音読しながら推敲したという。
    ラフスケッチの段階では、人間と等身大のサイズで考えていたらしい。
    がまくんとかえるくんの本が手元にある方は、完成作をスケッチと見比べると面白いかも。
    家の中ではいつも明るくお茶目で、子どもたちの良き父親であったらしい。
    誕生日になると厚紙・マーカー・クレヨンを持って子どもたちの幼稚園に行き、みんなに描いてほしいものを尋ねては描いていたという。
    いいなぁ、いいお話だなぁ。

    私が一番好きなのは「ふくろうくん」。
    その次は「とうさん、おはなしして」。
    ローベルさんの本はこの本棚には5冊しか入れてなくて、今猛烈に反省している。
    これから少しずつ紹介していくから、皆さんもこの機会に読んでみてね。
    三木さんの翻訳の力もあるけど、言葉の使い方がとても上手い。
    教訓などなにひとつ垂れていないのに、教えてもらうことだらけ。
    50年前に出たがまくんとかえるくんは、これからもずうっと私の友だちなのだ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      nejidonさん
      吉祥寺でも、、、

      立川・吉祥寺で同時開催中!国内初の企画展 「がまくんとかえるくん」 | イマタマ
      https://i...
      nejidonさん
      吉祥寺でも、、、

      立川・吉祥寺で同時開催中!国内初の企画展 「がまくんとかえるくん」 | イマタマ
      https://imatama.jp/article/news/arnoldlobel
      2021/03/06
    • 青竹さん
      はじめまして。

      2学期の息子の音読課題で「おてがみ」聞いてました。心があったかくなります。
      アーノルド展やっているんですね。コロナなければ...
      はじめまして。

      2学期の息子の音読課題で「おてがみ」聞いてました。心があったかくなります。
      アーノルド展やっているんですね。コロナなければ行きたかったです。
      2021/03/07
    • nejidonさん
      青竹さん、こちらこそはじめまして(^^♪
      フォローしてくださり、ありがとうございます!
      息子さんの音読課題が「おてがみ」だったのですか。...
      青竹さん、こちらこそはじめまして(^^♪
      フォローしてくださり、ありがとうございます!
      息子さんの音読課題が「おてがみ」だったのですか。
      それはいいですねぇ。私も聞きたかったです。
      最初は「光村」だけが採用したのですが、今では殆どの教科書会社が載せているようです。
      全国共通の話の種が小2の教科書にあるってすごいことですね。
      ローベル展は無理なので図書館で借りた本です。
      そちらにもありますように!
      2021/03/07
  • 企画展 「がまくんとかえるくん」誕生50周年記念 アーノルド・ローベル展|PLAY! MUSEUMとPARK
    https://play2020.jp/article/arnoldlobel/

    書籍『がまくんとかえるくんができるまで アーノルド・ローベルの全仕事』 | Blue Sheep Shop
    https://bluesheep.theshop.jp/items/37765217

  • がまくんとかえるくんが、ローべルにとっても大切な作品だったと知ってうれしくなった。

    良い絵本は奇抜な設定や、力技でイイ話に仕立てようとする感じ、子どもに対する媚びがない。

    ローべルの本を読んでいると、そのことを改めて実感させられる。

  • がまくんとかえるくんがまた違った味わいで楽しめるようになる1冊。愛とこだわりを集結して作られた全仕事を見ることができます。

    第1章 がまくんとかえるくんの世界
    第2章 アーノルド・ローベルの仕事
    第3章 素顔のアーノルド・ローベル

    誕生秘話、作成工程を知ることができ、
    とても面白かったです。

    p94 「お話をつくる」より
     「ローベルの遂行方法は『音読』でした」

     
    だから、音読しても楽しめるお話なんですね!納得!
    音読劇といえば、がまくんとかえるくんシリーズのようなイメージがあります。

    がまくんとかえるくんが完結に至った理由(p9)は
    思いの外深いものでした。これを知ったあとで読む
    「がまくんかえるくん」シリーズはまた一味違ってきそうです。

  • ある年齢以降に日本の国語教育を受けた人は、みんながまくんとかえるくんを知っているのではないだろうか?そして、その素直な二人(二匹?)が好きな人は多いと思う。彼の作品と娘・息子から見たアーノルドについてがたっぷり。
    アーノルドが同性愛だった事は初めて知った。現代だったら、もう少し違う生き方になっていたかもしれない。

  • 道徳や成功譚ではなく「真実」を語ること
    うまくいくこともあればいかないこともある。

    完璧な人よりちょっと欠点や弱さがある人の方が惹かれるのは人間味があって、親近感が湧くからかもしれません。

    アーノルドローベルさんの本は親子で大好き

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