戦争の法 (伽鹿舎QUINOAZ)

著者 :
  • 伽鹿舎
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本棚登録 : 44
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908543098

感想・レビュー・書評

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  • 何よりも、まず本当の感想を一言でいうと、兎に角めちゃくちゃ面白かった。戦争という悲惨な人殺しの世界。しかし目を覆いたくなるような描写はほとんどない。戦争に関わる人々の心境や考え方が面白い。特に、暴力に対して「麻痺」と「慣れ」の観念の違いには驚愕した。戦争だけでなく、様々な芸術が出てくるところも(その芸術に対する評価やスタンス)凄く好みのところである。全体としては、ミノタウロスと似たところもあるが、個人的には、こちらの方が好みである。
    諸処の問題で絶版になっているこの本を伽鹿舎が再版してくれたおかげで、手に入れることができた。感謝。

  • 佐藤亜紀、一冊しか読んでなかったことを後悔。おもろいやん。日本からの分離独立ってシチュエーションやとどうしても大きな話にしたくなりがちやけど、あくまで一ゲリラの回想ってところで書いてるのもいいし、戦争の背後にある日本の田舎のどうしようもない重さとオペラ好きのゲリラの少年兵のミスマッチとかもこのちょっと現実離れした舞台やからこそ描けてる気がする。これ、絶版にしとくのはあまりにもったいない。伽鹿舎さんありがとうございます。

  • 祝復刊!(と言うより、品切れ中だったとは、、、)

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    佐藤亜紀初期の傑作長編、『スウィングしなけりゃ意味がない』と共に今こそ読みたい〝地場産業の倅三部作〟の第一作が復刊!
    『バルタザールの遍歴』以降、常に鮮烈な作品を放ち続ける佐藤亜紀の初期傑作長編。
     1975年、N***県独立── 
     ソビエト連邦共和国の庇護下で成立した社会主義体制のもと、人々は欲望の赴くままに奔走する。
     ツキにツキまくった〝伍長〟、繊細な美貌の天才狙撃手、一癖も二癖もある登場人物たちの〝戦争譚〟を、自ら「信用できない語り手」と嘯く主人公が語る回想録。
    http://m.kaji-ka.jp/editor/6038

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著者プロフィール

1962年、新潟県生まれ。91年『バルタザールの遍歴』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。2003年『天使』で芸術選奨新人賞を、08年『ミノタウロス』で吉川英治文学新人賞を受賞。17年に発表した『スウィングしなけりゃ意味がない』は戦時下のナチスドイツを舞台に、ジャズに熱中する少年たちの目を通して戦争の狂気と滑稽、人間の本質を描き、大きな反響を呼んだ。他の著書に『鏡の影』『戦争の法』『モンティニーの狼男爵』『1809』『雲雀』『醜聞の作法』『金の仔牛』『吸血鬼』『黄金列車』など多数がある。

「2020年 『天使・雲雀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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