ロバート・ツルッパゲとの対話

  • センジュ出版
3.45
  • (3)
  • (8)
  • (5)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 109
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908586071

作品紹介・あらすじ

国内外で活躍を続ける写真家・アートディレクターのワタナベアニ氏による初著書。海外と国内とを行き来する著者による、この国の「哲学」について。「自分がしたいことを考えず、与えられたことだけをこなして自分を騙してしまう。これが哲学の不在です」と、著者はそう語ります。私達はいま、自分に正直に生きているでしょうか。“大人の幼稚さを通過して、もう一度純粋な子どもの目を取り戻"したい、そんなあなたへこの本を贈ります。哲学の世界へようこそ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • うーん、期待外れ。「下らない大人になるための本」だから不用意に子供に読ませるな、みたいなことが前書きにあるが、そこまでの刺激は感じられなかった。実際、受験生の一歩手前の息子の反応も「なんか何処かで読んだことある感じ」という薄味のものだった。今の子供はこのくらいだと簡単に相対化してしまう。

     勿論共感できる部分は多いし、ニヤリとさせられるところもある。だけど全般的にどこか面倒臭さがつきまとう。「定食味噌汁抜きで」と注文しても味噌汁がついてきてしまう食堂を批判するくだりがあるが、滅多に来ない、しかも店側に一円の得にもならない客のために、いちいちマニュアルを逸脱したサービスを提供しなくてはならない理由とはなんだろう。著者は定食を提供する作業にもクリエイティビティを要求するのだろうか。そんなのマニュアルに任せて効率よく済まして、全般的な食事やサービスの向上にリソースを振り向けたほうが理にかなうに決まっている。これすらも功利的で気に入らないというのなら、それは最早「俺のわがままを聞け」の領域であるような気がする。それは他の箇所で著者が批判している態度そのものではないのか。

     他の箇所も、オヤジギャグを挟んで柔らかい感じを演出してはいるが、紋切り型を紋切り型で批判する、既視感を伴った硬直的な議論が並ぶ。個人的に合わないなと思ったのは、10行くらいで一段落、のいかにもウェブ記事的な構成。いかにもネットに転がっていそうでわざわざ本にする必要があるのだろうかとすら思ってしまう。もっと驚きに満ちた突拍子もないものを期待していたのだが、畢竟タイトルと表紙以上に刺激的だと思える箇所にはついに出会えず仕舞いだった。

  • 今まで読んだ事のない哲学書の分類です
    読もうと思ったきっかけは、自分と対峙して自分が何をしたいのか、自分が何を求めているのかを考えたかったからです 答えは出ませんでしたけど 笑
    ただ、読んでみたらめちゃめちゃわかりやすい文章で小難しい事なく読みやすかったです
    私は考えることをしなければならない それは一体何を?
    答えはゼロイチではなく無限にありそうです
    さて答えには行き着くのかな?

  • 読みやすそうで、自由な気持ちで生きれるヒントを得られると期待していた。しかし、意外と、好き勝手に言っている印象が強く、あまり共感できず残念。

  • 表紙の紳士いい顔してます。本屋の哲学のコーナーに置いてありました。周りの本からちょっと浮いました(良い意味で)。
    読みながら何度もフフフと笑ってしまいました。皮肉とユーモアのヴェールでわかった気にさせてくれますが、哲学的であることは簡単じゃないぞ。

  • 文章がめちゃくちゃかっこいいんだ

    読めてよかった
    最近読んだ中で間違いなく1番の当たり

  • なんて表現したらいいんだろう。
    まず、面白かった。駄洒落はさておき。はっとするような内容というよりは、あーたしかにね、うんなるほど、あそう考えるんだ面白いなぁーて感じです。私はそう思わないなーていうことももちろんあって、たぶん、読んで一緒に何かを考えたり感じたりする本だったんだと思う。
    私の中に何かが残ったわけじゃなくて…でもだからといって「私そういうふうに感じるんだ」なんていう自己発見があるわけじゃなくて…
    だから何て言えばいいのか…面白かったんだけどな、言葉にできない。

  • 写真家・アートディレクターである著者がロバート・ツルッパゲという架空人物となって哲学的思索を行う。日常にある何気ない事物をシンプルかつ分かりやすい比喩や経験を用いて考察している。モノの見方や判断が独特であるが腑に落ちる。‬

  • 考えることがおもしろい。
    考え続けることがおもしろい。

    哲学の入門のような本。

  • 「ロバート・ツルッパゲとの対話」読了。満身創痍になりながらも垣間見える体温を感じる不思議な読後感。キム兄扮するチコちゃんに「ボーッと生きてんじゃねえよ!」と言われそうになったらまた読みます。「人は言語を抜きに世界を眺めることができない」心に刻みました。

  • 確かに読みやすく、独特の視点が面白いし共感する部分も多くあります。
    ただ、作者が良しとしない部分を持つ人々については
    やや辛辣と感じました。
    自分の本を買ってくれた人に感謝と言いつつも、レビューの書き方にセンスがない等
    思っていても、自分の心のうちに秘めておくべき事ではないでしょうか・・・
    作者自身は品性を重んじると書かれていますが、私はあまりそういった部分に品性を感じませんでした。
    それでも、全体的な内容は面白いと思います。

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年横浜生まれ。写真家・アートディレクター。広告プロダクション、株式会社ライトパブリシティ勤務を経て、独立。「45R」などのクリエイティブディレクションを手掛ける。日本テレビ『anone』ドラマポスターで日本写真家協会・優秀賞を受賞。雑誌・広告・ファッションカタログ、国内外での写真展を中心に活動。

「2020年 『ロバート・ツルッパゲとの対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
テッド・チャン
いとう せいこう
伊藤 亜紗
リンダ グラット...
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする
×