満洲国軍朝鮮人の植民地解放前後史: 日本植民地下の軍事経験と韓国軍への連続性

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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908672477

作品紹介・あらすじ

日本がつくった満洲国軍に入り、日本の侵略戦争、植民地支配に積極的に協力したのは朴正熙元韓国大統領だけでない。朝鮮戦争の「英雄」と讃えられ、度々論争の的となってきた白善燁、朴正熙軍事独裁政権下で国務総理まで務めた丁一權、そして本書が注目する金白一……。彼らはいずれも植民地解放=日本敗戦後には韓国軍で将校となり、民間人を弾圧する側にまわった。本書は、満洲国軍での朝鮮人の軍事経験が韓国軍にどのように引き継がれたのかを問い、韓国における「親日派」問題とは何なのか、その歴史の深刻さを浮き彫りにする。

感想・レビュー・書評

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  •  満洲国軍の将校養成機関において、「内鮮一体」「五族協和」の建前にも関わらず募集は日系と満系に分けられ、朝鮮人はほぼ後者の採用。中隊長以下は朝鮮人の間島特設隊は、特に中国人民間人への「即決処分」を実施。
     戦後、これら満洲国軍将校出身朝鮮人は、一部は左翼活動や朝鮮人民軍創設に関与したりと、丁一権や白善燁を扱った先行研究よりも多様だった。韓国軍に入った者は麗水・順天事件でも「即決処分」。満洲国軍での軍事経験は、米軍の支持を経て、同胞を対象とし「より暴力性が強化されながらも反復された」。
     事実関係を丹念に押さえており、多少細かく読みにくくもあるが、著者の結論はよく分かる。これもまた、日本統治の遺産の一側面なのだろう。

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著者プロフィール

神戸女子大学文学部助教

「2021年 『満洲国軍朝鮮人の植民地解放前後史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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