- 本 ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784908736193
作品紹介・あらすじ
原因を把握し,適切に対処するために
「衝動買い」「食べすぎ・飲みすぎ」「怠けぐせ」「先延ばし」――多くの人が悩みを抱える誘惑との葛藤。セルフコントロール(自制)の仕組みと自制心不足を解消する手がかりを,科学的な研究成果からわかりやすく解説します。
感想・レビュー・書評
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0 なんで読んだの?
(1) 精神力、メンタルの力を上げたいから。
(2) 自制心とは?自制心を上げる方法を学びたい
(3) 自制心を上げる方法を生活に落とし込んで自己
成長したい。
1 どんな本?
自制心に特化した本であり、自制心に関係する研
究等からのエビデンスをしっかり盛り込んだ良書。
葛藤から望ましい目標へと言うコンセプト。
しかし最終的には葛藤に至らない工夫に到達する。
2 構 成
本書の構成を説明する件があり構成も分かりやす
い1〜4セクションに分かれていて、全13章構成。
セクション1「問題を理解する」が1〜3章、セクシ
ョン2「様々な角度から考える」が4〜6章、セクシ
ョン3「自制のプロセスを読み解く」が7〜12章、
セクション4「まとめ応用性」が12章
各章に丁寧なまとめを構成していて分かりやすい。
自制に関して皆が悩んでる事であると言う事から始
まり、自制を成功する為の著者の見解を紹介して終
わる。章末にはコラムがあり研究等に興味がある人
に向けている。
3 著者の問題提起
自制の悩みは著者も尽きる事がない。自制の仕組
みを明らかにして自制を成功したい。
4 命題に至った理由
著者の研究活動から得た知識で、自他の自制に役
立つ情報を提供したい。
5 著者の解
葛藤対処プロセスを理解し各ステージに策を弄す
る事が大事だが人間の葛藤対処プロセスは不完全で
あり脆弱だ。自制に頼らない自制の活用と、失敗に
対して反省し成長し続ける事が自制の成功の鍵。
歳を重ねるほど自制ができるようになるデータがあ
る。
6 重要な語句
(1) 自制心とは?
葛藤に対して望ましい気持ちを優先した行動を
取る事(セルフコントロール)
(2) 葛 藤
望ましい目標と望ましくない目標の衝突
(3) 目 標
夢や希望ではなく本書では行動そのものの事
(4) 時間割引
即時報酬と遅延報酬では即時報酬の方が主観的
価値が高くなる事
(5) プレコミットメント
主観的価値を高めるために即時報酬を切り捨て
る対策
(6) 表 象
記憶的な事
(7) 連 合
表象と表象が繋がること。スムーズな動作につ
ながる。
(8) 提 示
目標の掲示等で刺激する手段
(9) ナッジ
環境を整えて悪い刺激が目に入らないようにす
る事
(10) 実行意図
if then planingの事。肯定文に努め3回唱える
7 重要な文
(1) 葛藤に対する失敗率は15%と言うデータがあ
る。
(2) 前頭前野が理性で、大脳辺縁系が情動を司る
(3) 自制し辛い原因はホットシステムが活性化する
から
(4) 反作用コントロールの習慣化
(5) 自制に頼らない自制
ア 近くしないようにする
イ 悪い習慣を断ち切る。嫌悪的条件付け。
ウ 習慣を望ましいものに置換する。実行意図
(6) 加齢と共に自制心は向上する。反省とPDCAが
条件
(7) 反省の仕方
ア 失敗のパターンを見つける。
イ エラーの発生段階検討をつける。
ウ 原因と対策を考える。
(8) 自制プロセス
ア 目標の想起
イ 葛藤の検知
ウ 葛藤の解消
エ 行動の抑制
8 感 想
この本を読んでいて地に足のついている感覚にな
った。地道に成長出来る道を紹介して貰えたと思
う。一番刺さった箇所は自制心は成長出来ると言う
ところ。深く知りたい事は失敗のパターンの見つけ
方と反作用コントロール。ビジュアル要素から自制
のプロセスを学んだ。人に勧める時は自制心は成長
出来る件を勧めたい。この本のタイトルは「自制心
の足りない全ての人へ」と私は勧めたい。
9 todo
(1) 実行意図の利用
ア 点検しないで忘れ物をする事がよくある。
イ 場所から場所へ移動する時、部屋を出る時は
忘れ物が無いか指差し確認
ウ イを3回唱える。
(2) 習慣を良いものに置換
実行意図の活用。例は(1)
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