本当はこわくない新型コロナウイルスー 最新科学情報から解明する「日本コロナ」の真実

著者 :
  • 方丈社
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感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908925665

作品紹介・あらすじ

2020年の日本はコロナ一色の、ある種異様な空気に包まれていた
――数年後から今を振り返ってみたら、おそらくそう言われているでしょう。

テレビでは毎日感染者数を報じ、朝から晩までコロナウイルスの話題を取り上げ続けました。
イタリアやニューヨークの惨状を視聴者の目に焼きつけ、「今に日本も同じようになるかもしれない」と恐怖をあおりました。
社会全体が“コロナ恐怖症”に陥り、マスクを着用しない人に非難の目を向けたり、
県外ナンバーの車を排除しようとしたり、
「人が集まるから」という理由で美しく咲く花を切り落としてしまうことまでしました。

しかし、いつまで経っても日本がニューヨークやイタリアのようになることはありませんでした。
なぜ、日本は厳しいロックダウン(都市封鎖)もしないのに、欧米のように感染が広がらないのか――世界から不思議に思われました。
著者はこのことに早くから目をつけ、世界の最先端科学情報を解析することで、
日本と東アジアの民族には、
長年コロナウイルスにさらされてきた歴史を背景に新型コロナウイルスに対しても
免疫的なアドバンテージがあるという結論に至りました。

そして、過剰な自粛や行動制限によって経済的に行き詰まるケースが続出している状況に危機感をおぼえ、
新型コロナウイルスに関する最新情報と、健康と経済のバランスの取れた冷静な見方を発信し始めたのです。

著者の井上正康医師は、長年腸内フローラを中心に病理学や分子病態学を研究し、臨床経験も豊富です。
また、専門家のみならず、一般向けにも医療と社会の在り方を考える「現代適塾」を開講。
身近な問題を切り口に、医療や科学について、独自の視点でわかりやすく解説しています。

本書は、新型コロナウイルスの特徴や感染のしくみ、免疫がどのようにウイルスを排除するのか、
日本・東アジアと欧米・南半球の違い、どんな人が重症化リスクが高いのか、効果的な感染防止策は何かなどを網羅。
Q&Aも入れながら、新型コロナウイルスに対してどう対処したらよいのかを具体的に示します。

ウイルスをゼロにすることは不可能です。
であるならば、リスクが高い免疫弱者には最大の配慮をしながら、
通常の健康人は経済と感染予防をバランスよく両立させることが大事です。
恐怖心をあおる情報に翻弄されず、正しい知識にもとづいた科学的思考で冷静に対応し、
当たり前の日常を生きながらウイルスと賢く共存する――これが本書に込められたメッセージです。

感想・レビュー・書評

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  • コロナ感染第3波か。といわれる今読んでみた。
    以前より感じていた対コロナ施策や報道にあった違和感を、別の視点から語り諭す本書は、ある意味一服の薬に値する。

  • おばけが怖いのは、正体がわからないからであり、新型コロナウィルスも一年以上経って徐々に正体がわかってきたので、むやみに恐る必要がなくなってきている。

  • 素人にも分かりやすく、丁寧な語り口で読み易かった。
    過剰に恐れず、かといって慢心もせず、バランス感覚が大事。

  • 本当に怖いのはメディアに翻弄される日本人。著者はそこじゃないって思うかもしれないが腸内整えるのとお茶は大事だなあと。ロックダウンなんて茶番だなって思ってたんだよ私も。

  • ネットで見つけた本ですが、タイトルを見て興味が湧いて読んでみることにしました。感染症等を研究されてきた方の書いた本だけに、書いてある内容に説得感がありました。

    現在(2021.2)日本中は、特に私の住んでいて勤務している東京・埼玉県内は二度目の緊急事態宣言が出ていることもあり、新型コロナに対して気をつけなければならないと思いますが、ずっと気になっていた以下の点を理論的に、また実際のデータを使って解説してくれています。

    それは、1)新型コロナと通常のインフルエンザウィルスの違い、そしてそれらによる死亡者がどの程度異なるのか、2)日本の感染者数、死亡者数は欧米諸国と違って、なぜ桁違いに少ないのか、3)もうすぐ始まるワクチンに対して注意することは?、4)PCR検査で本当は何がわかるのか、5)新型コロナに注意すべき人達(死に至る人)はどのような人達なのか、6)マスク着用、飲食店の営業時短はどの程度効果があるのか等です。

    これらが分かっただけでも良かったと思います。この本には各章の終わりに「まとめ」があるので、そこを読むだけでもこの本のエッセンスがわかると思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・新型コロナの犠牲者の大半は、糖尿病・高血圧・腎臓病・癌など、基礎疾患のある高齢者であり、子供や健康な成人はほとんど見られない・大変重要なことに、日本での死亡率は欧米の数百分の一であり、日本では海外と異なる対策が必要であることが明らかになった・新型コロナは、健康な日本人には、少し感染力の強い風邪、であり、基礎疾患のある高齢者を重点的にケアすることが有効であることも判明した(p11)

    ・スペイン風邪は遥か離れた極東の日本にもやってきた、当時の日本の人口は5500万人であったが、約2500万人が感染して40万人亡くなった(p25)

    ・ヒトが病原ウイルスに感染すると、先ず自然免疫と呼ばれる防御系が病原体と闘う、次に減性免疫と呼ばれる防御系によりBリンパ球が抗体を産出して病原体を排除したり、細胞性免疫と呼ばれるTリンパ球による病原体や感染した細胞を直接排除する(p28)

    ・全部で7種類あるコロナウィルスのうち、4種類は私たちが子供の頃からよくかかってきた風邪の原因ウィルスであり、日本人には馴染みに深い東アジアの土着型コロナウィルスである、これに加えて、2002ねんにはサーズ、2012年にはマーズ、と呼ばれる2種類の猛毒コロナウィルスが生まれた。これらの致死率は各々、10%,40%と高かった。今回の新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)は7番目に出現したコロナウィルスの仲間である(p36)

    ・肺や血管の細胞表面にはACE2という受容体があり、コロナウィルスはスパイクを介してこれに結合する。ACE2受容体は、運動不足による高血圧、糖尿病、腎臓病及び高齢者などで増加する。高血圧と無縁の子供のACE2はわずかしかないので、新型コロナで低年齢層の子供たちの感染が非常に少なくほとんど重症化しない(p43)

    ・当初は国際空港や港を封鎖することで早期に感染者の入国を抑えることができたと考えられていたが、後の研究で早期の国境対策やロックダウンも新型コロナの感染抑制には無効であったことが明らかになった(p57)

    ・日本へは無症状の中国人旅行者とともに、弱毒性のS型、K型の新型コロナが早い時期に入国して国内に広がった、その後に上海で変異したG型がイタリアに広まり、欧州全体と米国で大流行した。この欧米型のG型、L型と呼ばれる強毒株が約9000人の帰国者とともに日本へ入国した。しかしそれまでに日本人はすでに集団免疫を獲得していたので、強毒株による重症化、死者数は欧米よりも遥かに少ないレベルに留まった、これにはBリンパ球が産出した抗体、Tリンパ球による細胞性免疫が重要な役割を果たした(p59)(p69)

    ・PCR検査はウイルスの遺伝子のわずか0.3%程度の断片を鋳型に増幅して検出する方法なので、それが感染力を持つ強毒型や弱毒型のウイルスなのか、それとももはや感染力を失った残骸に過ぎないのか区別できない。PCR検査キットには「これはウイルスを診断するものではありません、RNAの断片を検出するためのキットです」と注意書きがあるくらいである。にもかかわらず、世の中では、PCR陽性=コロナ感染者という誤解が一人歩きしている(p65)6月にはPCR検査などで新型コロナの感染が疑われる死亡者は、原因の如何を問わずにコロナ患者として届けるようにとの通達があったので、かなり多めに見積もられている可能性が高い(p65)

    ・新型コロナウイルスは、人→人感染よりも、人→モノ→人の感染ルートが重要であり、同時期にヒトが密集しなくても、感染者によって汚染されたモノを後から触っても感染することが明らかになっている。日本で「三密回避」「接触8割減」「営業自粛」などを厳しくしてもPCR陽性者が減らないのは、感染がヒト同士の接触密度と創刊しないことを示唆している。人口密度と100万人あたりの死亡者数は相関しない(p80)飛沫感染が主な感染経路のインフルエンザでは「三密回避」は有効な対策となるが、モノを介して感染する新型コロナでは極めて限定的となる(p87)

    ・遺伝子の変異速度が速いコロナウィルスでは、抗体依存性感染増強(ADE)という現象が起きやすく、重症化する可能性があり、このためSARSワクチン開発は17年間も凍結されている。健康な日本人には新型コロナに対する集団免疫があるので、感染しても無症状や軽症で経過する場合が多く、ワクチンは必要な職種や患者さんに限定して慎重に使用すべき(p110)

    ・コロナウィルスに対してリスクの高いのは、癌の化学療法を受けている方、糖尿病や生活習慣病のある「免疫弱者」であり、この人達を集中的にケアする必要がある(p119)

    ・インフルエンザの感染者数は、2020年度は12-1は2019年度よりも増えているが、死亡者数について、1-3月は約1万人少なくなっている。これはウイルス干渉によりインフルエンザでの死亡が大きく抑制されたことを反映している(p123)

    ・ACE2受容体の体内分布は小腸、大腸が多く、トイレを通して家庭内感染を起こす可能性があるので、トイレをこまめに消毒・洗浄して清潔に保つのが家庭内感染のリスクを下げるのに効果的である(p125)

    ・日本では発症して感染が疑われる方には、まずCT検査を実施して、関節性肺炎様の画像が認められた場合に、コロナウイルスによるものか否かをPCR検査で判定する方が遥かに現実的である。日本の病院にはCT検査(コンピュータ断層撮影法)ができる装置が世界の30%もある(p131)

    ・マスクをつけてもウィルスは鼻や口から入ってくる、しかし口や鼻を触る機会は減少するので感染リスクはある程度は低下する。また感染者が咳やくしゃみをすると、唾液などと一緒にウイルスも飛散する。マスクは他人に感染させないためには有効である(p141)

    ・テーブルなどをこまめに清掃し、大皿での直箸は避けて、取り箸を使って分けるのが良い。利用者制限や営業時間の短縮は医学的には根拠はなく無駄な過剰反応である(p143)

    ・腸内細菌のバランスが免疫系を制御していて、これは食物成分に大きく影響される。腸内細菌の主食は食物繊維なので、レンコン・ごぼう・里芋・にんじん等の根菜類、昆布などの海藻類が良い。納豆などの発酵食品も良い(p144)

    ・クラスター解析は、エボラ・サーズ、マーズのように急激に発症して重症化する急性の重篤感染症への対応策としては有効であるが、新型コロナのように感染力が強くて大半が無症状のウイルスでは効果が激減する(p160)

    ・今回のコロナ騒動で医療崩壊の可能性が危惧されたが、その主因は新型コロナを「2類の指定感染症」に指定したことである。2類の指定感染症では、症状の有無や重症度とは無関係な元気なPCR陽性者などを「感染症指定医療機関」で隔離する義務が生じる。厚生省が新型コロナを、2類の指定感染症から格下げするように指導する義務がある(p164)

    ・新型コロナによる日本の死者は202.9.2時点で、1327人となった。しかし日本では毎年数千万人が季節性インフルエンザに罹患して、5000-一万人が死亡している、交通事故でも5000人が死亡している(p166)

    2021年2月15日作成

  • いかに今の政策が無意味で愚策か
    グレートリセットにむけて

  • 今。
    2020初冬。

    どーなるのか先が。
    まだまだ…

    数字は客観的で。
    春先の
    思いつきのような
    外国に合わせたような
    緊急ナンチャラは。
    はたして必要だったのかと。

    素人の肌感覚で。
    感じていたので…。

    Q&A
    に、納得しております‼︎

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著者プロフィール

井上正康(いのうえ・まさやす)
1945年広島県生まれ。1974年岡山大学大学院修了(病理学)。大阪市立大学医学部教授(分子病態学)等を歴任。2011年大阪市立大学名誉教授。現在、健康科学研究所 所長、現代適塾 塾長。腸内フローラ移植臨床研究会・FMTクリニック院長。

「2021年 『新型コロナが本当にこわくなくなる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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