- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909044068
作品紹介・あらすじ
作家 有川 浩 推薦!
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作品の芯を射貫かれた。
予断のない読み筋が清々しく、ありがたい。
人生狂わせちゃったみたいで、ごめんなさい。
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「読者の秋」にぴったり!
知らない本が知れる。知っている本は、もっとおもしろくなる!
著者は23歳。現役の京大院生。
文学研究をするかたわら、京都天狼院で書店員として働く文学マニアの女の子。
この本は、『京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」 と思う本ベスト20 を選んでみた。 《リーディング・ハイ》』
というタイトルで「天狼院書店」のウェブサイトに掲載され、
2016年、年間はてなブックマーク数ランキングで第2位となり、
本好きのSNSの間で大反響を呼んだ記事をもとに書かれたブックガイドです。
著者の三宅香帆さんは言います。
「実際リストをつくってみると、やっぱり「読んだ後、明確に自分の見ている世界が変わった本」のリストになったなぁ、と思います。
「狂う」って、「世界の規範から外れる」ことだと思うのですが、
どうしても社会や世界に流されることのできなくなる本たちを選んでみました。」
外国文学から日本文学、漫画、人文書まで、人生を狂わされる本を50冊選書。
その一つひとつに確かな紹介文が書かれています。
加えて「文学研究」の視点で、50冊それぞれに「その次」に読みたい本を3冊ずつ紹介。
本書には合計200冊の名著が紹介されています。
感想・レビュー・書評
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本を読むことは、自分の人生を賭けて戦うこと。かっこいい。このブックガイドは、著者の本への愛情で埋め尽くされた戦いの記録……ですね。
ブックガイドって読んだつもりになっちゃったらダメだと思うんですよね。
この本をぜひとも読みたい。どうなるのか知りたい。その先に広がる世界へ繋がる次の本を見つけたい。
そんな気持ちになれるブックガイドが好みです。
このブックガイドは、そんな気にさせてくれる熱い本でした。
全部読んでみたい。1年、2年……何年かかるかしら。でも全部読んでやろう!と覚悟決めました。-
こんばんは!地球っこさん。
おおお、偶然ですね!
私、この本、今読んでる真っ最中なんです!
ミラン・クンデラの「存在の耐えられない...こんばんは!地球っこさん。
おおお、偶然ですね!
私、この本、今読んでる真っ最中なんです!
ミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」まで読み進めました。
著者の三宅さんの紹介の仕方がうまいし、工夫が凝らされていて読んでいて楽しいしで、読みたい本がどんどん増えていっています♪
彼女の本に対する姿勢がまた真摯で、わたしも襟を正された気分です。
地球っこさんの覚悟、応援しています!2018/12/22 -
5552さん、こんばんは♪
読みたい本がありすぎですよ、ホント。
今、読んでいる『クオ・ワディス』もこ
ちらから知りました。なんと、『...5552さん、こんばんは♪
読みたい本がありすぎですよ、ホント。
今、読んでいる『クオ・ワディス』もこ
ちらから知りました。なんと、『なんて
素敵なジャパネスク』も紹介されていて
これには驚きました(*^^*)
どの本の紹介にも著者の意志が宿ってい
るようで、5552さんの仰るとおり此方も
襟を正して本に向き合わないと!と思っ
ちゃいますね。
2018/12/22
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レビューを拝見して知った本です。
なんて魅惑的なタイトルの本でしょう!
京大院生の書店スタッフの方が、50冊の名著を選んでくれていますが、1冊につき3冊ずつ、この本を読んだ方におすすめする「次の本」もついてくるので、合計で200冊です。
結構有名な本も(漱石とか太宰、村上春樹、他。この辺は読まれている方多いかと思います)入っていたので、既読本もあり、タイトルだけはよく知っている本、積読本もありました。
それでも、読みたい本に付箋をつけながら、読んでいったら、付箋が22枚も付きました!
このうち、何冊かは、ちゃんと読んでみようと思いました。
また、この本に載っている、著者の、別の本などもたどっていけば、もっと沢山、読みたい本がみつかって、応用できる気がします。
こういう系統の本、探しています。
何を読んだらいいのかわからなくなることがあります。
齋藤孝先生の本などは、大好きで読んでいますが、私にとっては、少々かたい本の紹介が多いように思います。
他にも、読書ガイド的な本をご存知の方がいらっしゃったら、紹介してくだされば嬉しいです。 -
すごく魅惑的なタイトル!!
楽しみ~!
↓
すみません…
私、全く合わなかった…
なぜかすごく読みにくさを感じてしまって
実は途中で挫折してしまった
なので読了ではなく途中の状況なんですが…
最後まで読むことはなさそう…
内容はタイトル通り…
人生を左右するという本のご紹介です。 -
読んでみたい名著がいっぱい見つかる!
興味をそそられる紹介文になっていて、すごいなぁと思う。
ちょっと上から目線で鼻につく部分もあるけど…。
ブログでもう少し詳しく感想を書きました。
https://kon-yorimichi.com/yondafuri/ -
人生を狂わす名著と称して50冊が紹介される。 紹介されるのは小説だけではない。古典文学・短歌・漫画など、幅の広さを見せつける。
中には、刺さる紹介もあった。次は是非この本を読みたい!という気持ちになった箇所はあった。 著者の読書歴は深いし、読んだ冊数も相当多いのだと察せられる。
ただ、油断していると、作者のオタク感全快!!に胃もたれしそうになった…w
この著者は「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」という本を書かれている。
うん、まさしく文芸オタクなのだ。(失礼な言い方だけど)オタクがフガフガと喋っているのを聞かされているような、そんな本だった…w
(続きは書評ブログでどうぞ)
https://www.everyday-book-reviews.com/entry/2019/09/01/%E3%80%90%E6%96%87%E8%8A%B8%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%9C%AC%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E3%80%91%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E7%8B%82%E3%82%8F%E3%81%99%E5%90%8D%E8%91%9750_-_%E4%B8%89%E5%AE%85 -
あまりに大仰なタイトルに、手にするのをためらっていた本だが、ブク友さんたちのレビューに誘われて読んでみた。うーん、これは好みが二分されそう。
大学院生であり書店員でもあるという著者の、選書した50冊への熱い思いがほどばしる。
しかし読んでいて楽しいのは最初の頃だけで、徐々に嫌気がさしてくる。
殆ど話し言葉で語られるため、軽すぎるのだ。
まるでネットの文章のようで、出版前にちゃんと推敲したのかと疑ってしまう。
そこに親近感を持つひともいるだろうが、私は苦手。
家族でも友人でもない一般読者が読むということを、著者はどのように理解しているのだろう?
選ばれた本はやや小説に偏り過ぎの感もあるが、名作も多い。たまに??という選書もあるが、それも好みの問題だろう。
しかも構成が凝っているので面白く読める。
最初に「○○な人へ」という見出しがあり、どんな人にお薦めなのかが記載されている。
私は「語られない歴史が好きなあなたへ」が好みにぴったりだった。
米原万里さんの本で、そういうカテゴリーと知ったら俄然興味が湧いてきた。
次に書誌情報。その次に本のテーマ。読むとどんな価値観が狂わされるかが書いてある。
それからハッシュタグ。そして、著者が最も人生を狂わされたフレーズが載っている。
一番最後に、次にお薦めの本が数冊記載されている。
とまぁ、とても気が利いたつくりなのでよけいにもったない。
ぜひ10年後・20年後にも本を出してもらいたい。大人になった著者に再会したい。
それまで私は「人間の建設」と「アウトサイダー」「讃岐典侍日記」を読んでおくことにしよう。もちろん米原万里さんの本もね。 -
読みたくなるような紹介の仕方である。
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オープンしたての湘南天狼院で見かけて衝動的に購入。
書評センスもさることながら本当に好きなものを語る人しか持ち得ない、熱量のこもりすぎた筆致が読んでいて気持ちいい!
とりあえず高慢と偏見、ティファニーで朝食をあたりから読んでいきたい。 -
人生狂いはしなかったけど、影響を多大に受けた大好きな「図書館戦争」のレビューがあったので、気になっていた本。
図書館通いできる環境になったけれど、何を読もうかなぁと思ったときにそういえばと思い出してまずは読んでみた。
それぞれの本紹介ページの最初は、本の表紙のような構成。まるで本の帯を見ているよう。(インパクトあるキャッチフレーズ、その本のジャンル等のタグ付け)
そして、本文中にくる「人生を狂わせるこの一言」。
控えめにいって本に対する愛情が溢れ出まくっていて、最初から最後まで本へのラブレターだった。
選書はバラエティに富んでいて、自分では決して選ばないであろう新たな本と出会う機会を与えてくれた。
これ読んで本当に人生狂っちゃったらどうしよ…と思いつつ、ここまで熱く語られたら読みたくなっちゃいますよ。 -
超個人的な考えだが…
考えさせる本は良書、
考えさせすぎる本は悪書だと思っている。
考えても仕方ないことって、人生にはあると思うから。
無駄に考えさせて、人を追い詰めたり、前を向けなくさせたり、自己完結な人生に導いてしまう本はだめだ。
さて、この著者は、
考えさせすぎる本が好き、と見た。
本の嗜好、紹介の仕方も自己完結的というか、
時代錯誤な乙女チックポエム…
昭和生まれだと思ったら(偏見)、
平成生まれで、しかも割と最近(2017年)刊行で
びっくりしてしまった。
「そして同時に、どうして、女の子はこんなに「選ばれたい」のだろう?と思う。
もちろん男の子だって選ばれたいだろう。モテたいはずだ。だけどそれはやっぱりちょっと違う。「欲されることを欲する」という、欲望を欲望するということが女の子のモテの特徴だから。…………(略)………だけどそんなの、と思う。他人に飼われるために、愛されるために、選ばれるために私たちは生きているわけじゃない。
本当は女の子たちも、選ばれるんじゃなくて、選ぶんだよ、っていつも思う。」
「つらいときって、たいてい他人はそばにいないじゃないですか。でも、本はいるんです」
本書はこんな著者の人生観から
「この本はこういうことを言ってる!」
と語ってしまう。
読者それぞれの感想で読ませてくれ…と思う私は
途中から流し読みしてしまいました。
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著者がお気に入りの本について語る本だが、その著者の熱量が高く文章も上手なので、なんならこの本自体がかなり面白かった。
この本で挙げられているものを起点に今年はたくさん本を読みたい、という気分にさせてもらった。
本は好きだがハズレは引きたくない!面白い本教えて!という私と同類のワガママさんにオススメ。 -
人との出会いと同じく、本との出会いも、偶然だが、必然があり、その後の関係、自分の生き方、気持ちよさに関係してく。
あ、こんな本があるんだな、と思っていると、こちらから行かなくても、本が来てくれることもある。 -
京都大学大学院生であり、京都天狼院書店員でもある著者の書いた人生を狂わす名著50作は、純文学、エッセイ、ラノベ、漫画と様々なジャンルをバランス良く選書されていて、年齢、性別を問わず読みたくなる作品がきっと見つかる。
数あるお薦め本と違うのは、その切り口が「人生を狂わす」という所にあること。私もしっかり9冊(うち1冊は積んである)をこれから読む本としてチェックしました。
15歳の著者に「氷点」を薦めた人が言った「本ってワクワクしないとだめ?」という言葉には全く同意で、ストーリーが面白く、分かりやすいばかりのエンタメに売れ筋が偏っているのは残念です。
ストーリーの面白さだけが、小説の存在理由じゃないというのは本当にそう思うし、読んだら前の自分じゃいられなくなるような人生を狂わす本をこれからも読んでいきたいと改めて思いました。 -
三宅さんの1冊目。めちゃくちゃ濃いブックガイド。
いろんなジャンルから選んであるので、きっと読んだことのない本があるはず。おすすめの本を読んだら次はこれ、とさらに3冊紹介してあって、至れり尽くせりです。
本好きの友人が勧めてくれるような気楽さでつるっと読めますが、読みたい本が激増するので危険です。 -
みずみずしい文章が眩しい。
著者の方は大学院生ながら、もの凄い量の本を読んできた方です。信頼できない語り手は本当に信頼してないし、作者に鋭いツッコミを入れたりもする。
書評は中立的で作家の世界に容易には引き込まれず、一歩引いた形で書かれています。すごいなぁ。私なんか何も考えず作品にもたれかかっちゃうのに、彼女はぴしっ!っと背筋を伸ばして作品を分析しているのです。
コロコロと表情が変わる文体は若さを体現していました。同じ世代の方がこうして本を出版されていることを、とても嬉しく思います。 -
まだまだ読みたい本が沢山あるな〜
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作者は本当にたくさんの本を一冊一冊深く読んでいることに感銘した。
私には到底真似できない
だから同じ本を読んでも、受けるイメージにかなり乖離があるように思える -
4年ぶりに読み返したけど、やっぱりこの本が好きだ。
好きなものを書き綴った文章は読んでいて楽しい。
なんといっても、著者の本に対する溢れんばかりの愛が凄まじい。
こんなのを目の当たりにして、感化されないわけがない。
ここで紹介されてなければ『春にして君を離れ』と『グレート・ギャツビー』は読んでいない。 -
ネットでバズった書評ブログの書籍化。
読んだ本、読みたくなった本、興味をそそられなかった本、書評だけで分かった気になれた本……などなど、様々である。
著者には到底及ばないけれど、「本が好き」という気持ちだけはとても共感できるものであった。
私は読書に限らず、あらゆる趣味は「現実逃避」だと思っている。
現実から離れて、束の間別次元の世界に没頭して、元気をもらって帰ってくるもの。
例え、その本が暗く重苦しい内容であっても、それは変わらない。
また、本は私にとって「日常の言葉にならないモヤモヤ」に名前をつけてくれ、言語化できる術を与えてくれたものである。
そういう意味では私も本に救われて生きてきた。
そのことを思い出させてくれた1冊だった。 -
極端な文章!熱量がすごくてパラパラ読みしたが、読んでみたくなる。私も狂わす本に出会ってみたい。
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あぁ、また読みたい本が増えてしまった…。筆者の書評は、本への愛とセンスに溢れてる。すごい!読んでみたいと思ったのは「高慢と偏見」「王妃の離婚」「そして五人がいなくなる」「パスワードは、ひ・み・つnew」「みだれ髪チョコレート語訳」「ぼおるぺん古事記」
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本当に本が好きなんだなーと羨ましくなる。
オススメしてる本の中で何冊か読んだことあるのもあったけど、私がウーーン。。って
思った本を何冊かオススメしてたので
趣味が合わない気はするけど
違う趣味な人の書評もおもしろい。
何冊か読みたい本も増えた。
そして本欲も増えた。
また積読が増える… -
依岡隆児先生(総合科学部国際教養コース)ご推薦
現役の京大院生で古本書店員が「正直、これ読んだら人生くるっちゃうよね」と思う本を選んで、「天狼院書店」というウェブサイトに掲載したものをもとに書いた本です。
紹介する本を誰にすすめたいかを示し、キーワード検索できるようにしています。「人生を狂わすセリフ」は大文字にし、話し言葉やブログ言葉を使うなど、今風の書き方。「私にとって、読書とは、戦いです。…今、ちょっと笑いました?いや、本当ですよ。私は大真面目に言っているんですよ」という調子です。しかしながら、書評は予断のない解釈がとても新鮮です。ネット言葉の語りにもどこか品があり、外国小説も多く取り上げ、硬派な本も紹介している本書の内容とうまくマッチさせています。関連本を3冊、参考文献として挙げ、解説も付けているのも有難い。
作者は徳島生まれで、高知育ちというから、親しみがわきます。学生の皆さんも手に取れば「人生を狂わされる」かもしれませんが、大学時代に読んでおいたらいい本に、きっと出会えるでしょう。
続編として『バズる文章教室』(サンクチュアリ出版、2019年)も出ました。こちらも幅広い読書体験に裏打ちされていて、多種多様な本やブログの一節をもとに、文章レトリックを楽しく紹介しています。 -
タイトルは物々しいけど、内容はいたって狂気。www
読書を「戦い」と捉え、それにより人生を狂わせるほどの影響を受けた書物に対する書評が、緊迫感を持って迫ってくる。心して臨め。 -
たぶん文体で面くらう方もいるんじゃないでしょうか。かくいう私も、語り口のテンションの高さに一瞬本を閉じかけました。
けれどそこを乗り越えて読んでいくと、数多くの知らない本に出会うことができます。驚いたのは、そのジャンルの幅広さです。著者の経歴上、どちらかというと小説や漫画や古典、純文学に分類される本が多いです。ですがその中で、軽い口当たりのものから重たそうなものまで様々紹介されていて、読んでみたくなるような口上に思わず引き込まれました。
主に物語系で今まで読んだことない系統に出会いたい方には、本当におすすめできる本かと思います。
たぶんこの語り口調、どちらかというと年齢が若い人にウケそうです。そして、若い人ほど本書で紹介されている本に触れたことがない人も多いのではないかと。うまいことターゲットを絞れていて、よくできてるなあとちらっと思いました。
気になった本を3冊
・オリガ・モリゾウナの反語法
・おとなの進路教室
・なんて素敵にジャパネスク -
紹介されている本のほとんどが読んだことがないし、きっかけもないのでこの先も読まなそうだなと思う本だったけれど、三宅さんにかかるとどれも面白そうに思えてくるから不思議。各本につき3冊ずつの「次に読む本」も含めてどれも読みたくなってしまいました。