【重版6刷】人生を狂わす名著50(ライツ社)

著者 :
  • ライツ社
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感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909044068

作品紹介・あらすじ

作家 有川 浩 推薦!
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作品の芯を射貫かれた。
予断のない読み筋が清々しく、ありがたい。
人生狂わせちゃったみたいで、ごめんなさい。
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「読者の秋」にぴったり!
知らない本が知れる。知っている本は、もっとおもしろくなる!

著者は23歳。現役の京大院生。
文学研究をするかたわら、京都天狼院で書店員として働く文学マニアの女の子。

この本は、『京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」 と思う本ベスト20 を選んでみた。 《リーディング・ハイ》』
というタイトルで「天狼院書店」のウェブサイトに掲載され、
2016年、年間はてなブックマーク数ランキングで第2位となり、
本好きのSNSの間で大反響を呼んだ記事をもとに書かれたブックガイドです。

著者の三宅香帆さんは言います。

「実際リストをつくってみると、やっぱり「読んだ後、明確に自分の見ている世界が変わった本」のリストになったなぁ、と思います。
「狂う」って、「世界の規範から外れる」ことだと思うのですが、
どうしても社会や世界に流されることのできなくなる本たちを選んでみました。」

外国文学から日本文学、漫画、人文書まで、人生を狂わされる本を50冊選書。
その一つひとつに確かな紹介文が書かれています。
加えて「文学研究」の視点で、50冊それぞれに「その次」に読みたい本を3冊ずつ紹介。

本書には合計200冊の名著が紹介されています。

感想・レビュー・書評

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  • そこの人生狂わせたいあなた!
    そんなあなたにぴったりのブックガイドがあります。

    著者の三宅さんが自身の「人生狂わせるほど面白い本」を50冊以上紹介。古典から詩集、マンガまで。

    “「狂うって『世界の規範から外れる』ことだと思うのですが、どうしても社会や世界に流されることのできなくなる本を選んでみました」”とのこと。

    熱く愛あふれまくりのブックレビューに圧倒されながら、うんうん、と読んでいるといいとこでその本の引用が入ってくる。・・・痺れたー。

    本ってこちらが本気で相対さないと、あちらも素顔をみせてくれないんだな、と思った。

    個人的には自分が有川浩さんを苦手な理由が分かってはっとしました。痛いとこ付かれたなあ、という感じ。
    今度、腰据えて読んでみたい。

    そうだなあ。本を読まない、でも人生に少し退屈していて、何かを求めている若い人にぽんと渡してみたい。著者の想いに感化されるかも。

  • 本を読むことは、自分の人生を賭けて戦うこと。かっこいい。このブックガイドは、著者の本への愛情で埋め尽くされた戦いの記録……ですね。

    ブックガイドって読んだつもりになっちゃったらダメだと思うんですよね。
    この本をぜひとも読みたい。どうなるのか知りたい。その先に広がる世界へ繋がる次の本を見つけたい。
    そんな気持ちになれるブックガイドが好みです。
    このブックガイドは、そんな気にさせてくれる熱い本でした。

    全部読んでみたい。1年、2年……何年かかるかしら。でも全部読んでやろう!と覚悟決めました。

    • 5552さん
      こんばんは!地球っこさん。

      おおお、偶然ですね!
      私、この本、今読んでる真っ最中なんです!
      ミラン・クンデラの「存在の耐えられない...
      こんばんは!地球っこさん。

      おおお、偶然ですね!
      私、この本、今読んでる真っ最中なんです!
      ミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」まで読み進めました。
      著者の三宅さんの紹介の仕方がうまいし、工夫が凝らされていて読んでいて楽しいしで、読みたい本がどんどん増えていっています♪
      彼女の本に対する姿勢がまた真摯で、わたしも襟を正された気分です。

      地球っこさんの覚悟、応援しています!
      2018/12/22
    • 地球っこさん
      5552さん、こんばんは♪
      読みたい本がありすぎですよ、ホント。
      今、読んでいる『クオ・ワディス』もこ
      ちらから知りました。なんと、『...
      5552さん、こんばんは♪
      読みたい本がありすぎですよ、ホント。
      今、読んでいる『クオ・ワディス』もこ
      ちらから知りました。なんと、『なんて
      素敵なジャパネスク』も紹介されていて
      これには驚きました(*^^*)
      どの本の紹介にも著者の意志が宿ってい
      るようで、5552さんの仰るとおり此方も
      襟を正して本に向き合わないと!と思っ
      ちゃいますね。
      2018/12/22
  • レビューを拝見して知った本です。
    なんて魅惑的なタイトルの本でしょう!
    京大院生の書店スタッフの方が、50冊の名著を選んでくれていますが、1冊につき3冊ずつ、この本を読んだ方におすすめする「次の本」もついてくるので、合計で200冊です。

    結構有名な本も(漱石とか太宰、村上春樹、他。この辺は読まれている方多いかと思います)入っていたので、既読本もあり、タイトルだけはよく知っている本、積読本もありました。
    それでも、読みたい本に付箋をつけながら、読んでいったら、付箋が22枚も付きました!
    このうち、何冊かは、ちゃんと読んでみようと思いました。
    また、この本に載っている、著者の、別の本などもたどっていけば、もっと沢山、読みたい本がみつかって、応用できる気がします。

    こういう系統の本、探しています。
    何を読んだらいいのかわからなくなることがあります。
    齋藤孝先生の本などは、大好きで読んでいますが、私にとっては、少々かたい本の紹介が多いように思います。
    他にも、読書ガイド的な本をご存知の方がいらっしゃったら、紹介してくだされば嬉しいです。

  • すごく魅惑的なタイトル!!
    楽しみ~!

    すみません…
    私、全く合わなかった…

    なぜかすごく読みにくさを感じてしまって
    実は途中で挫折してしまった
    なので読了ではなく途中の状況なんですが…
    最後まで読むことはなさそう…

    内容はタイトル通り…
    人生を左右するという本のご紹介です。

  • 読んでみたい名著がいっぱい見つかる!
    興味をそそられる紹介文になっていて、すごいなぁと思う。
    ちょっと上から目線で鼻につく部分もあるけど…。

    ブログでもう少し詳しく感想を書きました。
    https://kon-yorimichi.com/yondafuri/

  • 人生を狂わす名著と称して50冊が紹介される。 紹介されるのは小説だけではない。古典文学・短歌・漫画など、幅の広さを見せつける。

    中には、刺さる紹介もあった。次は是非この本を読みたい!という気持ちになった箇所はあった。 著者の読書歴は深いし、読んだ冊数も相当多いのだと察せられる。

    ただ、油断していると、作者のオタク感全快!!に胃もたれしそうになった…w

    この著者は「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」という本を書かれている。

    うん、まさしく文芸オタクなのだ。(失礼な言い方だけど)オタクがフガフガと喋っているのを聞かされているような、そんな本だった…w

    (続きは書評ブログでどうぞ)
    https://www.everyday-book-reviews.com/entry/2019/09/01/%E3%80%90%E6%96%87%E8%8A%B8%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%9C%AC%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E3%80%91%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E7%8B%82%E3%82%8F%E3%81%99%E5%90%8D%E8%91%9750_-_%E4%B8%89%E5%AE%85

  • あまりに大仰なタイトルに、手にするのをためらっていた本だが、ブク友さんたちのレビューに誘われて読んでみた。うーん、これは好みが二分されそう。

    大学院生であり書店員でもあるという著者の、選書した50冊への熱い思いがほどばしる。
    しかし読んでいて楽しいのは最初の頃だけで、徐々に嫌気がさしてくる。
    殆ど話し言葉で語られるため、軽すぎるのだ。
    まるでネットの文章のようで、出版前にちゃんと推敲したのかと疑ってしまう。
    そこに親近感を持つひともいるだろうが、私は苦手。
    家族でも友人でもない一般読者が読むということを、著者はどのように理解しているのだろう?

    選ばれた本はやや小説に偏り過ぎの感もあるが、名作も多い。たまに??という選書もあるが、それも好みの問題だろう。
    しかも構成が凝っているので面白く読める。
    最初に「○○な人へ」という見出しがあり、どんな人にお薦めなのかが記載されている。
    私は「語られない歴史が好きなあなたへ」が好みにぴったりだった。
    米原万里さんの本で、そういうカテゴリーと知ったら俄然興味が湧いてきた。
    次に書誌情報。その次に本のテーマ。読むとどんな価値観が狂わされるかが書いてある。
    それからハッシュタグ。そして、著者が最も人生を狂わされたフレーズが載っている。
    一番最後に、次にお薦めの本が数冊記載されている。

    とまぁ、とても気が利いたつくりなのでよけいにもったない。
    ぜひ10年後・20年後にも本を出してもらいたい。大人になった著者に再会したい。
    それまで私は「人間の建設」と「アウトサイダー」「讃岐典侍日記」を読んでおくことにしよう。もちろん米原万里さんの本もね。

  • 読みたくなるような紹介の仕方である。

  • オープンしたての湘南天狼院で見かけて衝動的に購入。
    書評センスもさることながら本当に好きなものを語る人しか持ち得ない、熱量のこもりすぎた筆致が読んでいて気持ちいい!
    とりあえず高慢と偏見、ティファニーで朝食をあたりから読んでいきたい。

  • 人生狂いはしなかったけど、影響を多大に受けた大好きな「図書館戦争」のレビューがあったので、気になっていた本。
    図書館通いできる環境になったけれど、何を読もうかなぁと思ったときにそういえばと思い出してまずは読んでみた。
    それぞれの本紹介ページの最初は、本の表紙のような構成。まるで本の帯を見ているよう。(インパクトあるキャッチフレーズ、その本のジャンル等のタグ付け)
    そして、本文中にくる「人生を狂わせるこの一言」。
    控えめにいって本に対する愛情が溢れ出まくっていて、最初から最後まで本へのラブレターだった。
    選書はバラエティに富んでいて、自分では決して選ばないであろう新たな本と出会う機会を与えてくれた。
    これ読んで本当に人生狂っちゃったらどうしよ…と思いつつ、ここまで熱く語られたら読みたくなっちゃいますよ。

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著者プロフィール

1994年生まれ。高知県出身。
京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。大学院時代の専門は萬葉集。大学院在学中に書籍執筆を開始。現在は東京で会社員の傍ら、作家・書評家として活動中。
著書に『人生を狂わす名著50』(ライツ社)、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』(サンクチュアリ出版)、『副作用あります!? 人生おたすけ処方本』(幻冬舎)、『妄想とツッコミでよむ万葉集』(大和書房)、『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』(笠間書院)。ウェブメディアなどへの出演・連載多数。

「2021年 『女の子の謎を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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