いつか中華屋でチャーハンを

著者 :
  • スタンド・ブックス
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本棚登録 : 92
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909048103

作品紹介・あらすじ

ーーいつからか中華料理屋で炒飯とかラーメンをほとんど食べなくなってしまったーー

8人組ソウルバンド「思い出野郎Aチーム」の増田薫が、定番メニューから一歩外れた先にある「美味」を求めて描く、グルメ漫画の新たな金字塔。

WEBメディア「ジモコロ」の同名人気連載に、書籍限定の描き下ろしエピソードも多数収録して単行本化!!


増田さんのせいで、僕も中華屋さんのオムライスの虜です。精陽軒さんで、オムライスを食べたあの日から、中華屋さんに入ったら「オム」の文字を探してしまいます。
ーー岡部 大(ハナコ)ーー

感想・レビュー・書評

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  • 中華屋さんでオムライスとかカレーを頼んでいたら、普通のメニューが食べられなくなって、変わったメニューばかり食べている著者が、その変わったメニューを絵付きで紹介するという形式の本ですね。

    冒頭の「あんかけカツ丼」から始まり、「中華うどん」など、出てくる物は独創的なメニューが多く、中華うどんは店によって色んなバリエーションがあるのも面白いです。

    当然、奇をてらったメニューの中には美味しくないケースもあったりするのですが、それにもめげずに変わったメニューを食べ続ける著者の姿に、何か妙なすがすがしさすら感じる1冊ですね。

    ともあれ、世の中には変わった食べ物がたくさんあるなぁ、と思う事、請け合いですし、色んな土地に旅行に行って、色んな街中華で怪しいメニューを頼んでみたくなりますね。旅行に行けない時期だからこそ、旅行気分や旅情を十二分に補給できる良本だと思います。

    また、読み進めるうちに「こんな食べ物見たこと無いわ!」という妙な感動も覚えたりしますし、著者が変わった名前のメニューに当たった時に「この料理のルーツは何か」というのを探求するシーンには、民族学的な臭いも感じて非常に興味深いです。

    あと、グルメ漫画としては、料理の描写には非常に力が入っているけど、人物描写が適当過ぎるのも、また笑えますし、この本の良い味になっているかと思います。

    なんにせよ、気楽な気持ちで読むには最高の1冊ですね。

  • 中華料理屋さんの、一見、何故存在しているのかわからないメニュー(カレーやオムライスといった洋食等)にスポットをあてた一冊。
    料理自体の味を描くのと同時に、何故そのメニューが生まれたのかを店側に聞き取り、背景を掘り下げているのが好感。とはいえ、聞き取り以上の調査はされない為、肩の力を抜いて軽く読んじゃえる気軽さもある。思い込みで誤情報を描く→怒られて訂正する下りも何度かあったりするのもご愛嬌。
    木須肉がメニューから消えてて、ラーメン気分じゃないからとチャーハンを頼んでタイトル回収しちゃうラストは笑った。

  • お腹すく

  • 中華屋でほとんどラーメン食べない派としては地域による個性的なメニューに惹かれる
    昔はもっぱら餃子定食だった

  • 地広島の天津飯のあんかけが多すぎとか
    福岡のダル麵なる中華あんかけちゃんぽん麺など
    それぞれの魔改造がなされてて面白い
    町中華ってもう日本料理だなぁと
    さいごの野方ホープのきくらげと卵の炒め物で
    無限にご飯イケるのわかるし
    チャーハンはバンドマンの社員じゃない人の
    火入れがうまい理由っていうのも膝を打つ
    またいつ食べれるかわからないのも一興なのかな

  • 最高!中華食べに行こう!!
    スズキナオさんの推薦文もステキ。

  • 『いつか中華屋でチャーハンを』増田 薫 著、スタンド・ブックス

    玉袋筋太郎もマキタスポーツもファンである自分が中華が嫌いなわけがない。TBSラジオ「ライムスター宇多丸 アフター6ジャンクション」で取り上げらたことで知りまして本作を買って読んでみました。中華屋さんでチャーハンやラーメン以外の亜流メニューを食べ続け、その美味しさや奥深さ、歴史や時に「なんの思いつきだよ!」というテキトーさに魅了されていったあるミュージシャンの自筆漫画コラムです。

    中華料理屋で食べるオムライスはなぜ美味いのか、中華料理屋のカレーには4つのカテゴリーがある、中華料理屋のカツ丼はあんかけ、中華うどんってなんだ?、中華料理屋の生姜焼き定食ドカ盛りについて、などなど読んでるだけで胃薬が欲しくなる、だけども猛烈に食欲をそそる謎食感の漫画コラムです。

    面白い!

    取材先はほぼ関東から西。関西は大阪、神戸、広島そして福岡などなど。自分が行ったことや住んだことのある土地が多くて親近感が湧きました。

    1番の魅力は中華料理屋の亜流メニューや発祥不明の料理の成り立ちについて、実食とお店の人へのインタビューをもとに独自の考察をしていくところです。ネットや書籍にあたったりすることは最低限で、「多分こうなんじゃないか?」という真面目とテキトーのあいだのいい湯加減でまとめているところが「ああ、自分も中華料理屋に繰り出してその思考をたどってみたい」と思わせる余白を残してるんですね。

    編集者に「漫画描ける?」と聞かれ、テキトーに始めた連載のせいか、脱力した決して上手と言えない絵。それととっても瞬発力のある料理イラストのシズル感とのコントラストも味わいのうちです。著者本人が言っていましたが『クッキング・パパ』に影響されているそうです。

    ラーメンやチャーハンを外した亜流メニューがテーマであるのになぜこのタイトルなのか?は最後まで読めばわかります。そして、カバーを外したら出てくるなんとも素敵な表装。泣かせますね。

    #本 #読書

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著者プロフィール

多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒。児童向け絵画教室勤務。フリーランスで主に紙媒体のデザイン、イラストなどを制作。8人組ソウルバンド・思い出野郎Aチームのサックス担当。ウェブメディア『ジモコロ』の連載をきっかけにマンガを描き始め、本書が初の著書となる。

「2020年 『いつか中華屋でチャーハンを』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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