- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909179029
作品紹介・あらすじ
生涯独身で、その恋心は妹や親友に向けられたと解釈されることの多い聖人・宮澤賢治。しかし彼には相思相愛の女性がいました。
お互い結婚を考えながらも叶うことのなかった悲しい恋。本書はその顛末を、『春と修羅』をはじめとする詩の数々に封じこめられた切実な恋心を読み解きながら、明らかにしていきます。
誰もが知る詩「永訣の朝」や童話「やまなし」「銀河鉄道の夜」などに隠された苦しい恋の片鱗に気づくとき、これまでとは違う「人間・宮澤賢治」が、生き生きと立ち現れてきます。
岩手の自然と風土を知り尽くすエッセイストが、約100年の時を越えて開封する、胸がしめつけられるほど切なく美しい、愛の物語です。
感想・レビュー・書評
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宮澤賢治さんの深遠な世界観、37歳の生涯、それらを紐解く鍵として、科学、芸術、宇宙、祈り(法華経)、農業と思っていました。そこに、恋があったのかもしれない。賢治がより愛おしく、もっと知りたくなりました。
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絵と装釘が素敵です。
実際はどうであったかわからないけれど、少しだけ宮澤賢治の恋を知ることができました。 -
宮澤賢治について新たな見聞を広めることができたのも良かったけど、
評価するとこじゃないかもしれないけど、本の紙質がとても滑らかしくて、宮澤賢治の世界感とマッチしてて
本ってこういうとこがいいんだよなぁって思った。図書館で借りたから、ブックカバーかけられてしまって、本の装丁を堪能できなかったのは残念。