したてやのサーカス

制作 : 〓松夕佳 
  • 夕書房
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本棚登録 : 23
感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909179067

作品紹介・あらすじ

「これはひとつの、社会運動です」
——音楽家の一言に導かれ、私は「仕立て屋のサーカス」をめぐる旅に出た。
音、布、光がざわめき、すべてが溶け合う舞台は、いかにして生まれたか。
インタビューと対談で紐解く、舞台芸術集団の誕生と現在。

音楽家・曽我大穂とガンジー(CINEMA dub MONKS)、服飾家・スズキタカユキ(suzuki takayuki)らによる現代サーカスグループ「仕立て屋のサーカス」は、2014年の結成以来、1000年先まで残る舞台芸術の萌芽を求めて実験を続け、独自の世界観が国内外で喝采を浴びてきました。
本書では、演劇でもダンスでもライブでもなく、そのすべてでもある公演の秘密を探るべく、メンバーや関係者、さらには彼らの公演に魅了されてきたアーティストたちへのインタビューを敢行。
知られざるグループ誕生秘話や、メンバーそれぞれが「仕立て屋のサーカス」に込めた思い。そしてミロコマチコ、石川直樹、原田郁子、中嶋朋子、小金沢健人、青柳拓次、関根光才らの公演体験をとおし、「仕立て屋のサーカス」の多様な世界が立ち上がってきます。

総勢22名の語りから見えてきたのは、私たちを縛るあらゆるものから解き放つ、自由で風通しのよい「許された空間」でした。
これは、生きづらさを抱えたすべての人に贈る、自分自身の物語を生きるためのアイデアとエールが詰まったおはなし集です。

感想・レビュー・書評

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  • 「仕立て屋のサーカス」というあらたな表現が生まれるまでの関係者へのインタビューをまとめた一冊。ルーツにある曽我さんの人生の旅、そこで見つけたもの、得たもの、仲間達と分かち合って作り上げた『場』の成り立ち、そこにこめた思い。
    手を、体を動かすことで生まれる『表現』、そこから立ち上がるものたち。
    『場』を作ることから生まれる数多のものを語ってもらったそのあと、パンデミックにより『場』に集まることをゆるされなくなった彼らの表現は果たしてどこへ向かうのだろうか、という期待と希望を込めて本著は幕を下ろす。
    この一年ライブに全く行っておらず、『表現』を受け取ってもらえる場所を失った閉塞感にうんざりするばかりだったので、本著の中ののびのびと明るくどこまでもやわらかに『表現』を解き放たれていくさまはとりわけまぶしく感じた。
    何かを生み出したい、新しい扉が開かれるのを見届けたい、とワクワクに溢れた一冊だった。

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