観察の練習

著者 : 菅俊一
  • NUMABOOKS (2017年12月5日発売)
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  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909242013

作品紹介

アイデアの種は、あなたの日常の「小さな違和感」に隠れている——

“「見落としていたものに気づく」ということ自体は、何に着目すべきかという問題設定が適切にされていれば、誰でもできるはずなのだ。
その上で、「良い」気づきを得るために「観察の練習」が必要になってくるのだ。観察による気づきは技術だと捉え、何に着目するかを意識しながら、何度も何度もやってみる。当然、技術というからには後天的に学習が可能だし、慣れれば慣れるほど上手くなっていく。”(本書「おわりに」より)

駅やオフィス、街や家の中で出くわす、小さな違和感。あるいは、市井の人々が生み出すささやかな工夫や発明のようなもの。著者が日々収集し続けている数多の「観察」の事例を読み解く思考の追体験をしていくことで、読み手にもアイデアの種を与えてくれる。
過去の膨大な量のリサーチの中から50あまりの「観察」の成果を厳選し、テキストはまるごと書き下ろし。著者のこれまでの人気連載コラム「AA'=BB'」(modernfart)、「まなざし」(DOTPLACE)を愛読していた方も必読の、初の単著にして決定版的な一冊。

観察の練習の感想・レビュー・書評

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  • 日常に潜む違和感を写真と言葉でしっかり言語化してくれてる本。

    サンプルの気づきには賛否両論あると思われるが、この気づきとそれに対する言語での説明が秀逸。
    良い眼を与えてくれる入門用魔導書。装丁がそれを物語る。

  • 写真とその解説。ある対象を観察するときに何を見るかどう見るかは観察者側のフレームに依存する。それに気づきことと練習することを説く。
    文庫サイズのハードカバー。

  • この本での観察とは、日常の中にある小さな違和感に気づくために、世の中を注意深く、少し違った視点で見る事です。


    「物の見方や感じ方は、自分の意識によってあっさりと変更することができる」
    「自分には見えているようで見落としているものがあまりに多い」

    過去の体験から、この2つを学んだ著者が、自分の世の中を見る感度を上げるために始めた方法が「観察」です。著者の観察の練習結果が56個掲載されています。以下に幾つか紹介します。

    ・お弁当の包み紙に書かれた「明日は休みます」というメッセージ
    著者は、出前が多いから休前日だけこの包み紙を使っていると推察しています。自分はひょっとしたら事の弁当屋さんは、一日おきに営業していて、常に「明日は休み」なのかもしれない、と想像しました。実際はそんなことないのでしょうけど。

    ・パンの袋に貼られた種類を示すシール
    袋というレイヤーを利用して、情報を付加できるという観察です。結びの文で「袋からパンをとりだした」と書かれていて、つまり2個め以降はどれが何なのか分からなくなる、という欠点を暗に指摘しているのがユーモアを感じました。

    ・ゴミ箱の裏に貼られた「回収終了」
    ゴミ箱を、非アクティブ化すると同時に、回収が済んでいることを表示するアイデアへの気付き。ある動作によって起きる結果から、必然的に次の状態を発生させるという考え方は、一般化して応用できそうです。


    254ページありますが、殆どは観察の練習の例が掲載されていて、重要なことはほとんど「はじめに」と「おわりに」に書かれています。多くの例は、とてもおもしろい、ハッとする、意外な視点、というものではありません。本書がすすめるとおり、観察の練習を自分で行うことこそが重要です。


    質感の高い凝った装丁の美しい本です。ただ、本文に文字に影をつけたり変形させたりする遊びが入っていて、不要な要素に感じました。

  • 写真を観て、違和感や感じたことを思い浮かべながら筆者の解説文章を読むという構成。
    筆者ほどではないけど、意外と自分は普段こういうことを頭の中でやっているな、という発見はあったし、もう少し意識して観察すると楽しそうだなと思えた。
    先入観〜の章は筆者の主観すぎてちょっと同意できなかったのと、写真を観るしかできないのに一部音の話が出てきたのでちょっとそれは無理やりな感じがした。

  • 佐藤雅彦クローン。インスタでこれだったらおもしろいコンテンツ。本で読む価値は…無いかなぁ…。「考えなしの行動」みたいな読後感では無い。人の思いつき(アイディアではない)を金払って読んでる感じ。ほとんどが重厚感を持たせるためのデザインと装丁費用かな。

  • 「日常の中にある小さな違和感」の数々。その違和感をなぜ感じるのか?これまで撮り貯めた違和感のある風景や事物の写真から違和感の元を読み解いていく。このような眼を養うことで日常の何気ない風景がより楽しく見えてくるのだろう。‬

  • 普段何気なく見過ごしている内容が沢山あるが、観察をしていると見過ごしていることに気付くことを示唆する本です。
    観察はイノベーションの種が見つける上で重要な方法なので、囚われのない視点を持ち続けるように誰しもしたいところだろうと思います。
    テイストはIDEOのジェーン=フルトン=スーリの「考えなしの行動」に近い感じだと思いました。

  • 美しい装丁が印象的。
    妙な感じの写真だけのページ、これをめくると解説。
    Think without Thought と似た感じのスナップだ。

    写真だけでわかるもの
    解説で膝を打つもの
    読んでも釈然としないもの
    とが並んでいる。

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