- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909394477
作品紹介・あらすじ
都市と田舎、高齢者と子ども、外来のシステムと土着の霊性、移住者と地元の人…
すべてをまたいで今を生きる、切実でおかしみあふれる実践の記録。
「人間らしい生活」ができている感じがする…これは何回も言っていいんじゃないだろうか。(本文)
武器を捨てたのは「生きる」ため。無防備な身体に、降り注ぐ生命!――森田真生推薦
東京で生まれ育ち、全生命をかけてバンドしていた著者は、震災を機に瀬戸内の周防大島に移住。農家、僧侶、宅配、店番、ライブの企画運営etc、何足者わらじを履いて暮らすなかで、40日に及ぶ断水、そしてコロナの流行が起こる。
この本は、ある島での僕の体験、あくまで僕から見た景色。マイ・ケース。(…)恵まれているかもしれないし、貧乏暇なし、地べたに這いつくばって生活しているとも言える。とにかく心が動いたことを人とシェアするのが昔から喜びなので、一緒に楽しんでもらえたらうれしいです。よかったら。――まえがきより
感想・レビュー・書評
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よく知らない人ですが、東京のバンドマンが、山口県の離島に住み始めて、実に素朴に「生きる」こと、「暮らす」ことを報告していらっしゃるのがとても心地よい本でした。
ブログでも感想書きました。覗いてみてください。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202205080000/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
都会からの田舎暮らし、都会の人は憧れるかもしれないが、そこに住んでいる人はそれが自然、当たり前、
海が見えるところに住む、山が見えるところに住む、それも当たり前 -
バンド活動を長年やってきた著者が瀬戸内の周防大島に移住。
現在は農家を営みながら僧侶として暮らしているそうだが、普通に考えるとなぜ音楽をやっていた人が農家?僧侶?となりますよね。
でもどこで暮らしても誰と暮らしても、そして何をやってもこの著者にとってはそれぞれがどこかで「つながっている」のだと思います。
ライフスタイルに迷っている人が読むと力の抜けた語り口にホッとできると思います。
面白かったです。 -
周防大島へ移住した著者。周防大島での日常生活を描く。住職兼百姓、アーティスト、イベンター、ラジオのパーサナリティ、アルバイト、本業を尋ねられても「?」な毎日。ただ「やれることを、一つとかぎらずにただや」りながら、都市と田舎、老と若、人間と自然に思索が及ぶ。こんな移住ができればいいな・・・と、具体的なヒントも満載。
かつての日本一の高齢化の島。藻谷「里山資本主義」でも取り上げられた先進の島でもある。 -
島と中山間部での暮らしという違いはあるけれど、中村さんの考えていることはとても身近に感じられた。
やりたいことはよく分からないけれど、やりたくないことだけはなんとなく分かる、とか。お金の考え方とか、行政のやり方とか。
そして、やっぱりヤギは飼うよねー。いいな。