仲野教授の 笑う門には病なし!

著者 :
  • ミシマ社
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本棚登録 : 110
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909394569

作品紹介・あらすじ

64歳、もうすぐ定年。
やりたいことは全部やり、言いたいことは全部言う!?
おしゃべりな阪大医学部教授による、オモロくてたまに知的な初のエッセイ集。

・ひどい肩こりでタイ古式マッサージへ。痛いと言っても力を緩めてもらえず。
・交差点で信号待ち。突然市バスが突っ込んできた。危機一髪!
・爪にも老化が及んで、マニキュアを塗ってみました。
・思い切って短髪に。でも散髪したことにすら気づかれませんでした。
……でも、元気です。

日々の健康法、コロナ禍のステイホームとオンライン授業、趣味の義太夫、秘境への旅、老化への対処、教育の現場から…など、約80本のエッセイを収録。

※日本医事新報社『週刊日本医事新報』にて「なかのとおるのええ加減でいきまっせ!」と題して連載中のコラムより、2018年2月〜2021年3月に掲載されたものを厳選。

感想・レビュー・書評

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  • 医学的な要素を期待したのだが、ほとんど医学とは無関係だった。
    国内旅行の話、教育論、社会の様子、老後の話など、思うがままにサラッと書いている。
    趣味が登山みたいで、第8章は30ページ丸々国外での登山の話だった。
    まあ、いろんなテーマがあって飽きないともいえる。

    1テーマ2ページの77編で完全に独立していて、難しい話にならないので読み易い。

    途中で引っかかったのが、理髪店の話。
    西が散髪屋で東が床屋という説があるそうだが、私はどちらも違和感なく使っている。
    「床屋行って散髪してくる」なんて言ったりする。
    なるほど東京に住んでいるから行くのは「床屋」なのか。

    散髪という言葉が頭の片隅にある中、最後の方に朝日歌壇に載った話があった。
    その作品は、
    「冴えわたる最終講義さわやかに散髪された永田先生」
    というもの。
    「さ」音を続けているのと、「さわやかに」が講義と散髪のどちらにかかっているともとれるので、いい出来だと思っていたらしい。

    ところで、理髪店、理容室、ヘアーサロンとは余り口にしないけど、「床屋」って放送禁止・自粛用語らしいですね。
    パーマ屋、パン屋、ペンキ屋、八百屋、魚屋など、○○屋は要注意らしい。
    本書の内容から離れるが、放送禁止用語が気になったので、言い換え語と併せてちょっと調べてみた。
    気にしすぎと感じるものが多数ある。
    志那竹 → メンマ : 最近の若者は"志那竹"だと通じないらしい

  • 仲野 徹 - HONZ
    https://honz.jp/search/author/%E4%BB%B2%E9%87%8E%20%E5%BE%B9

    株式会社ミシマ社 | 仲野教授の 笑う門には病なし! | 原点回帰の出版社、おもしろ、楽しく!
    https://mishimasha.com/books/nakano-waraukado.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      努力は人を裏切らない | みんなのミシマガジン
      https://www.mishimaga.com/books/zayunomei-suka...
      努力は人を裏切らない | みんなのミシマガジン
      https://www.mishimaga.com/books/zayunomei-sukan/004490.html
      2022/07/20
  • 仲野徹先生のエッセイ集。
    先生流に言うと「笑エッセイ」とかw

    「日本医事新報」と言う、なんだか堅そうな雑誌の連載していたエッセイから77篇を選りすぐったものなのだそう。

    難しい内容を扱った本でも面白いのに、エッセイなんだから面白いのは当たり前ですよね。面白かったw

    話題も多岐に渡り、日常生活や旅行や大阪の話など。

    それにしても、仲野先生、多趣味でいらっしゃる。
    エッセイを書いているから面白いことが起こる、と書いてあったけれど、そもそも多趣味で色々なところに顔を出すからこそ面白いことが集まってくるんでしょうね。

    仲野先生本、まだまだいろいろありそうなので、どんどん読んでいきまっせー!

  •  著者は大阪大学大学院・医学系研究科・病理学の教授(出版時).あとがきに「令和4年の3月で65歳の定年を迎えます」とあるので,今頃は自由の身でしょうか.

     内容は,医学・教育・趣味などについてのエッセイなので,楽しんで読めます.そして,読み終わって,ほとんど何も残りません.これでええんやろかと,不安になります.
     
     小倉加奈子さんが書かれた『おしゃべりながんの図鑑 病理学から見たわかりやすいがんの話』という本を思い出しました.本の内容ではなく,仲野さんの書かれた文字と,小倉さんの書かれた文字がよく似ていると思いました.

     イラストついでにもう一点.仲野さんの書かれた「カレーの配置についての図」と表紙の「カレーの配置図」が微妙に違っています.表紙はイラストレーターさんが書かれたものと思われますが,表紙では「coco」のロゴがある側にカレーがいます.仲野さんのイラストでは,ロゴの側はごはんです.いま,ココ壱番屋さんのウェブサイトを見たら,ロゴの側にごはんがいます.仲野さんの勝ちでしょうか.

     といったツッコミが似合いそうな本です.


    2022.03

  • 笑えたし、タメになる話もあって、すごくよかった。
    カバーや表紙のデザインも可愛い‎。

  • 面白かったと思いました。
    大阪の品の良いほうの普通のおじさんの話って感じです。
    でもこの人は大阪大学のとても優秀な研究者のかたで。。。
    エピジェネティックに関しての権威の方です。

  • 仲野教授の本は新刊が出たら読むようにしているが、エッセイがまさか鼻毛の話から始まるとは…。面白いだけじゃなくて、教育論と社会の話はこれからの日本について考えさせられる内容。このエッセイ集はシリーズ化してほしい。

  • クスクスといっぱい笑えました。

  • 確かに面白かったけど、旅行記は冗長だった。

  • 12月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    http://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003581129

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著者プロフィール

1957年、大阪生まれ。大阪大学医学部卒業後、内科医から研究者になる。ヨーロッパ分子生物学研究所、京都大学などを経て、大阪大学大学院医学系研究科教授。2022年に退職し隠居生活。専攻は生命科学。著書に『エピジェネティクス』(岩波新書)、『こわいもの知らずの病理学講義』『(あまり)病気をしない暮らし』(共に晶文社)、『みんなに話したくなる感染症のはなし』(河出書房新社)、『からだと病気のしくみ講義』(NHK出版)、『仲野教授の 笑う門には病なし!』(ミシマ社)などがある。

「2022年 『撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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