写真リポート 新型コロナ 見えない恐怖が世界を変えた

  • クレヴィス
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本棚登録 : 21
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909532497

作品紹介・あらすじ

昨年12月に中国・武漢で原因不明の肺炎患者が発見されて以来、またたく間に全世界を巻き込んだ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。アジア、欧米、中南米、アフリカと日々感染者と死者が増え続け、今なお終息が見えない恐怖!!「ロックダウン(都市封鎖)」「緊急事態宣言」で世界が停止。そして「3密回避」「ソーシャルディスタンス」「Stay Home」。地球的規模で変わった都市の顔と人々の日常を220点余の写真で迫ったフォトリポート。

感想・レビュー・書評

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  • 昨年8月28日発行。新型コロナの世界各地の写真リポートである。前書き後書きなし。編著者名を明記していないので、おそらく発行社プロデュースの写真ニュース的な緊急出版だと思う。撮影日・場所・状況等の短いキャンプションのみがついている。

    それでも、写真だけが見せる異様な記録になっているところが、この未曾有のパンデミックの異様さを証明している。

    表紙は緊急事態宣言発令した後の4月18日。まるで早朝の如くではあるが、銀座のSEIKO時計は午後1時前を指している。その他の日本全国各地のゴーストタウン、そしてメルボルン、イラク、モスクワ、ダマスカス、デリー、アムステルダム、パリ、ブリュッセルの無人の街を紹介する。

    感慨深いのは、最初の頃の写真だ。中国は確かに公表は遅れた。しかしそれでも、武漢は1月1日に卸売市場を閉鎖し、10日には白い防護服が跋扈し、1月25日にはロックダウンが始まって幹線道路に車一台のみになっていた。この時日本がもっと敏感に反応していたなら、と思わざるを得ない。
    ※黒木登志夫『新型コロナの科学』によれば、1月12日に中国は新型ウイルスゲノム配列を公表した。中国の隠微体質により2週間公表が遅れたと書いている。どちらにせよ、そのニュースは全世界に伝わったが、日本はまだ水際で止めることができると信じていたようだ。1月18日屋形船でクラスター発生。2月大阪の二つのクラブハウウスでクラスター発生。日本が明確な規制を始めたのは3月24日オリンピックの開催延期が決まった直後だった。25日政府は海外渡航自粛を要請し、小池都知事は週末の外出自粛要請を出した。しかし、それは花見の三連休の終わった後だった。

    2月11日、船内に足止めされたダイヤモンドプリンセス号の乗客からシーツに書いた手書きのメッセージが垂らされた。
    「船内情報全くナシ TV民放見レズ ガセネタオオシ」
    「情報不足しんこく TEL知りたい くすり 」
    「報道ありがとう」
    汚いものに蓋をする、日本人の汚いところが、この写真にある。

    2月24日のリオのカーニバルの人人、人人。3月4日マイアミの浜辺の大賑わい。当然、1人たりともマスク姿はなし。この後、ブラジルとアメリカは世界最大の感染地域になる。数ページを繰ると、多数の墓地の穴、大量の棺桶。

    3月16日緊急事態宣言前、品川駅のコンコースをマスクをつけて通勤する人々を写した写真もある。1割ほどはマスクはしていないが、今になって驚くのは、マスクではなくその密度である。リオのカーニバルばりの密度だった。

    後半は、さまざまなソーシャルディスタンスの写真が続いている。

    見えない恐怖が世界を変えた。

  • kuma0504さんのレビューを見て、即図書館に予約。
    すぐ借りることができた。

    ー 見えない恐怖が世界を変えた。
    その見えない恐怖を可視化した写真集と言えるだろう。

    ページを繰るたびにため息が出る。
    世界中がこんな異様な風景だった。
    今自分自身がまともだと思っている人は、この風景の中で狂わないでいられた自分を褒めてあげるべきだろう。

    今日、東京の感染者数は121人。
    150人を下回るのは約4か月ぶりのことだそうだ。

  • コロナ禍で激変した世界の日常を写真リポート『新型コロナ 見えない恐怖が世界を変えた』発売 | CAPA CAMERA WEB
    https://capa.getnavi.jp/news/351318/

    写真リポート『新型コロナ 見えない恐怖が世界を変えた』 | 株式会社クレヴィス
    https://crevis.co.jp/publishing/31/

  • 日常と化した惨禍に、感情は段々と麻痺してくる。感染者が100人、200人と発表されても、そんなものかと聞き流すだけだ。だけど、写真や動画で改めて現実を突きつけられると、息をのんでしまう。
    「写真リポート」の名の通り、新型コロナの発生初期から半ば(8/10頃)までの世界各地の写真が掲載されている。これがもう、見事に起承転結で進む物語のようだ。
    その結において、世界は、少なくともこの写真の世界では、コロナ以前と同じではない。戻れないのではなく進むために、時々はこの写真集を振り返ろう。

  • 498-S
    閲覧

  • [墨田区図書館]

    言わずと知れたコロナ危機が始まって約1年。ある日図書館で見かけた本。
    パッと見て恐らく写真絵本?かドキュメンタリー写真集的な作りだろう、ただ、「コロナ」と題して何をどうみせてくるのかに興味と不思議を持って開いてみた。

    すると、中には世界中の「現状」写真。
    日本でも、コロナに苦しむ人でもなく、もしかすると「状況保存」的なテーマさえなく、ただただ「コロナ」に関連している中での秀作?を集めたような造りで、、、、写真の美しさ?に惹かれつつも、このコロナ禍でかくもこう世界各地での貴重な写真が撮れたものだ、そもそも移動は??と感嘆のような、(移動するなんてと)不謹慎感のような、何とも言えない奇妙な感情で著者の情報を手繰ってみると、、、、「アフロ」の表記。??日本人なのか???そこでネットで調べてみて下記のサイトを見つけた。

    ■アフロ
    https://www.jukushin.com/archives/28468

    この正体を知って、私にはこの本は「コロナ」ではなく「アフロ」を初めて認知した本となった。一度知ってみると目に飛び込むのは世の常、確かにネットでも本でも、ともするとあちこちでみかけるアフロの文字。

    コロナに関する繋がりと、それらの写真を選別&まとめて集大化したのは、恐らく今回の書籍化を手掛けた中枢人物なんだろうけれど、末端の無数の撮り手が様々な観点から、もしくは思いなくてもその記録的希少性からか、撮りためたんだということが分かり、最初に感じた無秩序さに繋がる感覚が腑に落ちた。

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