「くだらない」文化を考える ネットカルチャーの社会学

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  • 七月社
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感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909544148

作品紹介・あらすじ

炎上、祭り、ネットスラング、アスキーアート、オフ会、MMD、MAD……。
「2ちゃんねる圏」を舞台にネットユーザーが生み出した「くだらない」「取るに足らない」文化は、それゆえに論じられないままでよいのか。
SNS全盛の現代、オワコンといわれる「2ちゃんねる圏」の文化に、社会学の知見を用いて大まじめに切り込む、ネットカルチャー論。

感想・レビュー・書評

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  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/556609

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1371477

  • あとがきにあるように2ちゃんねるについてよく知らない10代の若者にとってはいい歴史の記載になるであろう。
     ただし、理論についてはまとめ過ぎているので原著に当たる必要性があろう。
     これを読んで卒論のテーマが得られるかどうかはわからないが、2ちゃんねるとはどのようなものであったか、ということを知るためにはいいと思われる。

  • ネット文化を社会学としてきちんと分析されまとめられた本。

    ●概要
    ネット文化について、様々な側面から章立てて考察されている。
    2ちゃんねる文化を中心に取り扱っており、ネットスラングや、祭りなど
    ネット独特の文化に焦点を当てて、筆者の視点から解説されている。
    最近の社会問題でもある、炎上について発生の仕組みや、当事者たちの心理についても触れられている。

    ●学び
    N/A

    ●所感
    自分にとってもなじみのあるネット文化について解説されているので興味や実体験を伴って読むことができた。
    参考文献の多さやなどからよく調べられていると思った反面、主に取り扱っているテーマが2ちゃんねるであり
    最近のトレンド(例えばTwittwrやYoutubeなど)のネット文化への調査内容が少ないと感じた。
    例えばネットを使った金儲けを嫌う嫌儲思想などは"のまネコ"問題などでちょっと話題になった。
    ネットでの金儲けをド直球で行くYoutubeに対してどのような反応を示しているか詳しい研究や考察が気になるところ。
    これらについては、著者の今後の研究に期待する。


    ●著者について
    N/A

  • ぱらっとめくっただけだが、これはなかなか細かくておもしろそうだ。これからのこの手の本の標準というかリファレンスというかそういうものになるんちゃうかという気がする。

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著者プロフィール

1980年 新潟県生まれ
2003年 日本大学法学部新聞学科卒業
2009年 慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻後期博士課程単位取得退学
現 在 日本大学法学部新聞学科専任講師
主 著
『ニュース空間の社会学──不安と危機をめぐる現代メディア論』(共著、世界思想社、2015年)、『戦後日本のメディアと原子力問題』(共著、ミネルヴァ書房、2017年)、ニック・クドリー『メディア・社会・世界──デジタルメディアと社会理論』(共訳、慶應義塾大学出版会、2018年)

「2021年 『「くだらない」文化を考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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