書誌学入門ノベル! 書医あづさの手控〈クロニクル〉

著者 :
  • 文学通信
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本棚登録 : 159
感想 : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909658418

作品紹介・あらすじ

代々続く書医(書籍のお医者さん)の家に生まれたあづさは、早世した兄・葵に代わり、家業を継ぐことを決意する。しかし書籍について知識のなかったあづさは、見ただけで紙の原料がわかるふしぎな力を持った双子の妹・さくらとともに、修行に邁進してゆく――。
青春小説であり、書誌学入門でもあるという、本邦初の「書誌学入門」ノベル!
書誌学が小説という器にのり、その学問は自由に羽ばたき、猛烈な興味をかき立てるものに変貌します! 圧倒的な書物への愛が溢れ出した、いままでになかった本です。
付録として「浅利先生の書誌学講座」(全10講)を完備。書誌学の基礎もわかります。
人に話したくなる小ネタも満載。本を愛する全ての人に、必携の書です。
イラストは『国宝のお医者さん』(KADOKAWA)の芳井アキ。
推薦=延広真治(東京大学名誉教授)、大場利康(某大規模図書館員)、纐纈くり(大屋書房)。
中学生から一般の方までお読みいただけます!

いつもペン型ルーペ2本を持ち、紙の正体を即座に見破る白戸さんは、さながら女武蔵。小説仕立で書誌学への関心を高めようと創ったのが本作で、筆致は瑞々しく記述は精確無比。最上の副読本としてお勧めしたい。●延広真治(東京大学名誉教授)

読書好き、活字好き向けの小説は数あれど、和本・漢籍・朝鮮本のモノとしての面白さを伝える書誌学小説は類を見ない。これぞ真の「書物愛」小説。主人公たちの活躍と共に、古典籍を支える素材と技の魅力もご堪能あれ。●大場利康(某大規模図書館員)

書物の形態、紙の種類など〈装訂〉からその本の魅力を知る〈書誌学〉という学問の入門書。現物を知るからこそ描ける書物愛に満ちた〈書誌学〉青春ラノベが誕生です。あなたも書物文化の世界に触れてみませんか。●纐纈くり(大屋書房)

感想・レビュー・書評

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  • 書誌学がテーマ。
    少し難しいことばも出てくるのだが、書物に関する知識がたくさん詰まった小説。

    書医を志す双子の姉と紙の素材を色別できる妹を中心に書物に詳しい先生や職場の人と書誌学を紐解く。

    物語としては楽しみどころが少ないのだが、書誌学に興味が湧いた。

  • 書物を扱った小説は数多いが、「書誌学入門ノベル」というのは新ジャンルではなかろうか。本書は傷んだ古書を修復する「書医」の家系に生まれ主人公が、先達たちの薫陶を受けながら書医として成長していく物語だ。ちなみに書医というのは架空の職業。ここまでが前半。後半は10の書誌学入門講義が続く。言ってみれば、小説パートは書誌学講座パートへのリードである。そして、書誌学パートを読むことで、小説パートの専門用語がわかる作りになっている。

    作者は小説家ではなく、研究畑の方のよう。そのため小説自体は素人臭さがあるけれど、試みとしては面白い。何と言っても書誌学講座は読み応えがある。楽しく学べるお得な一冊。

  • 書店に並ばない本6(白戸満喜子) | 八木書店グループ
    https://company.books-yagi.co.jp/archives/4814

    白戸満喜子『書誌学入門ノベル! 書医あづさの手控〈クロニクル〉』(文学通信) - 文学通信
    https://bungaku-report.com/books/ISBN978-4-909658-41-8.html

  • 現役の大学の先生が手掛けた書誌学の入門書ですね。
    とはいってもラノベ作品の構成なので楽しく読めますし、知的好奇心旺盛な方にはお勧めの作品ですね。
    主人公双子のあづさとさくら、古くから古書の修復を手掛けて来たお店の後継者。大学に通う傍らで古書に関わる家族、研究者、紙に携わる人々などに助けられながら成長していく物語でもあります。
    和本、漢藉、朝鮮本などの謎仕掛けで面白く、また驚きながら読み進めました。
    書誌学の資料もついていますので、興味深く学べました。

  • 書医、書誌学という言葉を初めて聞いた。なるほど、本のお医者さんか。確かに本は人間より長い時間を生きているものもある。本を通して出会えない人のことを知れるのもいい。「学」と「術」に分担して、本に向き合う姉妹はかっこいい。

  • 書誌学ノベル、というタイトルに惹かれて読みはじめました。
    書誌学とは、紙や本の構造、本に関わることからその価値を知っていく学問だそうです。

    仕事柄、書誌データに触れることが多いのですが、
    恥ずかしながら、もとのもとについては不勉強でしたので、とても勉強になりました。

    この作品の作者であり、研究者である白戸満喜子さんは、いま慶應大学の無料公開オンライン講座の講師を務められているそうで、見てみようかなと思いました。

  • 書誌学というものがよくわかった。
    本は人間よりずっと長い時間生きている、確かに!
    書誌については詳しいが、人物はどれも記号っぽい。

  • 『日本古書通信』に掲載されていたそうです。
    「書誌学入門」って副題があるから
    その道の初心者に向けたものなのかな。
    ちょっと難しいけど、書誌学について
    いろいろ書かれていて興味深かったです。

    でも、別にここまで小説形式じゃなくても
    良かったような気がするわ、個人的には。
    あと、自分の「本好き」が
    本そのものの価値には
    重きをおかない性質らしいことが判明( ^∀^)
    版数とか形状とか…要素としては重要ですが
    内容が好みなら別に廉価版でもいいや…。

  • 書誌学で物語を作るという点は意欲的に感じた
    しかしながら、ストーリー構成や文章表現があまりに拙く、読み進めるのにエネルギーを要した

  •  高校の図書館に置いて欲しいが、語られている専門的な知識がちょっと高度過ぎるかも。

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著者プロフィール

博士(文学)。青森県立弘前高等学校卒業。慶應義塾大学文学部国文学専攻卒業後、法政大学大学院にて日本文学(近世)を専攻。指導教授は松田修。原典・現物にこだわる研究姿勢を継承している。慶應義塾大学の無料公開オンライン講座FutureLearn「The Art of Washi Paper in Japanese Rare Books(古書から読み解く日本の文化、和本を彩る紙の世界)」で講師を勤める。著書に『紙が語る幕末出版史 『開版指針』から解き明かす』(文学通信、2018年)。

「2020年 『書誌学入門ノベル! 書医あづさの手控〈クロニクル〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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