REKIHAKU 特集・いまこそ、東アジア交流史

制作 : 国立歴史民俗博物館  高田 貫太  橋本 雄太 
  • 国立歴史民俗博物館
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感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909658432

作品紹介・あらすじ

国立歴史民俗博物館発! 歴史と文化への好奇心をひらく『REKIHAKU』!
いまという時代を生きるのに必要な、最先端でおもしろい歴史と文化に関する研究の成果をわかりやすく伝えます。

第二号となる本書の特集は「いまこそ、東アジア交流史」。

自国中心主義、排外主義、社会分断化の潮流のなかで。
国家とそこに暮らす人々を同一視し、たがいに批評し、知らず知らずのうちに差別しあうことが当たり前になってしまった、そんな日常のなかで。未来へ進むボートをうまく操るために、特集を編みました。

大きな主語に縛られない現代社会の人々の多様なつながりに価値を見いだし、それをより良いものとして未来へつなげるために、過去の人々の交流史を振り返り、そこに糸口を探し出す。

過去の人々のつながりは、善隣友好なものだけではなく、むしろ蔑視と恐怖、不信と憎悪、そして対立と支配といった要素を多分にふくんでいる。その実態を直視しながら、さまざまな境界をまたいで交流した人々の歴史を紡いでいきます。

特集テーマは「名もなき人々の小さな日朝関係史」「中国服と近代日本」「個人を通して見る近代東アジア」「「多様性」の問い方」「対日交渉を成功させた米国外交官の苦い体験」「中世の「日本」はどんなカタチをしていたのか」「碧い海に引かれた国境線─大航海時代と琉球帝国─」「古代の刀から「人間」を見る」「ナイーブな歴史観を乗り越えながら」など。

特集以外にも、教科書には載らない歴史のこぼれ話、いま注目の博物館漫画家・鷹取ゆうの連載、浅井企画のお笑い芸人・石出奈々子の連載、フィールドワークのビジュアル記事、デジタル研究や若手研究者の記事、全国の博物館や、くらしにまつわる事物を振り返る記事、そして海外の研究記事など、盛りだくさんで歴史と文化への好奇心をひらいていきます。

執筆は、松田睦彦、澤田和人、吉井文美、原山浩介、福岡万里子、荒木和憲、村木二郎、金 宇大、高田貫太、久留島浩、鷹取ゆう、石出奈々子、川村清志、上野祥史、小池淳一、川邊咲子、橋本雄太、菅原千華、小倉慈司、内田順子、田中大喜。

歴史や文化に興味のある人はもちろん、そうではなかった人にもささる本。それが『REKIHAKU』です。年3回刊行!

感想・レビュー・書評

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  • 国立歴史民俗博物館のお堅い研究雑誌「歴博」が、リニューアルされていた。これは今年2月に出された第2号。全面カラー、ムック体裁レイアウト、漫画や連載記事もある。けれども内容は紛うことなき歴博研究員たちの中間報告。

    日本は韓国とは違い、国立博物館が質と量共に日本の博物館レベルの頂点にいる。それは地方の文化行政の質と財政がまばらで不足している、ということを示していて、豊富な展示と研究を両方兼ね備えるためには国の財政に頼らざるを得ないという事情があるのだろう。

    そういうわけで、民族学博物館ならば大阪、美術と考古資料ならば東京、「歴史」と「民俗」ならば千葉県佐倉市にまで出向かなくては、日本最高峰の博物館に出会えないという、ある種不幸な環境下に私たちはいるのである。

    特に歴博はその性格から、歴史民俗関係では、考古学含めて、日本最高峰の研究員が揃っている。残念ながら、上野国立博物館の考古資料は日本最高峰だけど、美術品として置かれていて研究はなおざりだ。ホントの考古学研究は歴博から始まっている。炭素14年代測定法も、ここから始まった。だからこういう雑誌は、日本最高峰の研究にいち早く出会える可能性がある雑誌というわけだ。

    そういうわけで、最新研究の「窓」となっているこの雑誌をAmazonで買えるようになったのは、とても嬉しい。

    ‥‥前置きはここまで。
    博物館フェチなので、つい話が長くなる。
    特集は「東アジア交流史」です。

    「名もなき人々の小さな日朝関係史」という文章では、松田睦彦歴博准教授が近代の一時期、韓国南部に日本の漁村が大勢出漁していて、尚且つ長期入居していたことを明らかにしています。愛媛県魚島の漁村と巨済市一運面旧助羅里(クジェシ・イルウンミョン・クジョラリ)との関係です。国とはまた色の違う半世紀にわたる交流を紹介しています。南部には日本人村がたくさんあったということは聞いていて、一度探したことはあったのですが見つけきれなかった。今回住所がわかったので、機会があれば行ってみたい。

    荒木和憲准教授による、中世の日本が自らの領土をどのように認識していたのか、という考察もとても面白かった。

    今回より、博物館デジタルアーカイブ紹介の連載記事が始まった。私には関係ないけど、任天堂Switchのソフトにアーカイブ映画を貼り付けることができるらしい。その他、ほかの使い方は出来ないんだろうか。

    それから、「くらしの植物園歳時記」では、見頃の花をいつも紹介してくれるのかな?ご存知かもしれないが、ここには「歴史的な」植物が豊富に揃っています。夏には、江戸時代に流行った「かわり朝顔」がたくさん展示されるはずだ。あゝも一度行きたいなぁ。佐倉は遠い。

    • kuma0504さん
      地球っこさん、
      博物館の1番いいところは、質問ができるところです。いい質問と運が良ければ、もしかしたら準教授や教授が答えてくれるかもしれませ...
      地球っこさん、
      博物館の1番いいところは、質問ができるところです。いい質問と運が良ければ、もしかしたら準教授や教授が答えてくれるかもしれません。

      「三体」はちょっとネタバレし過ぎかと心配になりました。でも、細部にこそ面白さがあるんですよね。
      2021/07/15
    • ロニコさん
      Kuma0504さん、こんばんは。

      この雑誌、Amazonで購入出来るんですね。
      歴博のホムペにはなかったような…私の探し方が悪いのかも…...
      Kuma0504さん、こんばんは。

      この雑誌、Amazonで購入出来るんですね。
      歴博のホムペにはなかったような…私の探し方が悪いのかも…。
      非常に興味があります。
      貴重な情報をありがとうございます!
      2021/07/23
    • kuma0504さん
      ロニコさん、こんばんは。
      ホームページになかったですか。
      事務方はお役人で、あまり売ろうという意識はないのかな。
      ロニコさん、こんばんは。
      ホームページになかったですか。
      事務方はお役人で、あまり売ろうという意識はないのかな。
      2021/07/23
  • 今、東アジアを理解するべきだ。

    日本のルーツや、日本の発展には東アジアでの交流が必要だった。

    東アジアの交流史を理解すれば、日本という国が理解できるのかもしれない。

  • 2階集密 : 205/REK/2 : 3410166577
    https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/webopac/BB50369077

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著者プロフィール

千葉県佐倉市城内町にある、日本の考古学・歴史・民俗について総合的に研究・展示する博物館。通称、歴博(れきはく)。企画展図録、資料目録、研究報告書等のさまざまな刊行物がある。

「2022年 『〈洗う〉文化史 「きれい」とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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