- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909689030
作品紹介・あらすじ
共に過ごせた素晴らしい時間を、ありがとう。――池田晶子
犬よ犬よ、健かに我家に育ち、自分達と生涯を共にしておくれ。――水上瀧太郎
「きゅうんきょおーんくうーん! 」――本上まなみ
「ようし、よしよし、いい子だね」――畑正憲
猫よりも愛おしい! ?
作家と愛犬をめぐるエッセイ、詩、マンガ作品を全28篇収録。
愛情と涙あふれる作品群! !
【収録作品】
杏「弟ハリーのこと」
本上まなみ「りっぱな犬って?」
アーサー・ビナード「飼い犬の悲しみ」
星野智幸「転向・犬猫篇」
よしもとばなな「人と花と動物と」
島田雅彦「犬を飼わない理由」
池田晶子「「犬の力」を知っていますか?」
原田宗典「愛しの動物たち」
松浦寿輝「without」
山本容子「ルーカス」
道浦母都子「龍太郎のなみだ」
北方謙三「犬が独り言を聞いてくれた」
宮本輝「へんてこりんな犬」
村田喜代子「ルビや」
藤原新也「犬影」
畑正憲「「話せば分かる」ってホント?」
藤子不二雄A「深夜の冒険」(『タカモリが走る』)
筒井康隆「あらった犬の体をはやくかわかす知恵」
江藤淳「犬は犬であって……」
谷川俊太郎「ネロ――愛された小さな犬に」
多田智満子「犬隠しの庭」
向田邦子「犬の銀行」
小川国夫「名犬ビー公」
吉村昭「犬の眼」
中野孝次「子犬のいる風景」
丸谷才一「犬と人間」
水上瀧太郎「我家の犬」
北原白秋「こいぬ」
感想・レビュー・書評
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犬馬鹿
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28名の文筆家が
犬に対する思いをそれぞれ綴った随筆集です。
どの文章も犬への愛情に満ち溢れています。
犬は人間にとって、
良き友であり、良き仲間、良き家族だといえます。
犬は人間にとって最良のパートナーだと
断言するひとも数多くいるでしょう。
人間が犬を愛する以上に
犬はわたしたちを愛してくれます。
あれほど無防備に
全身全霊をさらけ出して
愛情を表現できる生きものが
ほかにいるでしょうか?
人間が犬にしてあげたことに対して、
犬はその数百万倍ものことを
わたしたちに返してくれます。
神さまはきっと犬を通して
愛のたいせつさを教えてくれているのでしょう。
犬から学ぶことはたくさんありますね。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2 -
面白かった。三省堂でアウトレットになっていたので、あまり期待はしていなかったが、全体的にいろいろな作家や本が知れたりして満足度は高かった。
この本のために書き下ろした作品集かと思ったがそうではなく、すでに発表されたものから集めてきたようだった。
好きだったのは、
「人と花と動物と」よしもとばなな(題材や内容はさておいて、人に読ませるための文章の「書き味」が違う…。)、「ルーカス」山本容子(人の一生のような犬の一生、眺めで読みごたえもあり)、「へんてこりんな犬」宮本輝(関西弁な犬がかわいくユーモア、著者の視点がどうしようもなく人間らしくて好き)、「犬影」藤原新也(犬に執着した兄弟のストーリーが強かった、描写などはあまり心に残らず、ストーリー自体に力があったように思う)。
北原白秋の最後の詩もよかった。 -
向田邦子やっぱ面白いし上手いよな・・・飛び抜けてやがる・・・
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山本容子さんの気になる
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プロの文章と素人のタレントさんの文章が混在し出来に差が有り
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どの犬も驚くほど似ている。我が家も然り。
何故故に 人類の友 春に散る花
別れの時がハイライトされるんだろうと思うと、涙が溢れる。 -
犬のお話、泣ける、、
どれぐらいの年代かは分からないけど昔は犬の扱い結構雑だな 今が神経質過ぎるだけかな?分からんけど
長生きして欲しいもんな -
犬にまつわる話を集めた、良質のアンソロジー。
特に印象深かったのは、アーサー・ピナードの飼い主ロスにおちいった犬。
そして山本容子のルーカス。作品では姿を見ていたけれど、その来歴の詳細を初めて知った。
犬の数だけの個性があり、飼い主の数だけの飼い方がある。