- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909689061
作品紹介・あらすじ
なんだろう、この胸さわぎ……。
子どもの想像力をかき立てる100字の奇妙な物語集!
著者のルーティンワークであり、Twitterでウワサの【ほぼ百字小説】が初の書籍化。
掲載作130本は、1000作以上の作品から厳選!
いつでもどこにでも持ち歩ける正方形に近いコンパクトサイズで、好きなときに好きなところで読めるので、
大きな本、長い物語が苦手な子どもでも楽しめます!
挿絵、装画のイラストは旭ハジメ氏。
朝読にもおススメ!
正解があると人間は安心しますよね。逆に正解がないと言われると、落ち着かない。なんとなく不安になります。
そんな気持ちを楽しむ。これはそういう小説です。(【使用上の注意】より)
【作品抜粋】
・学校のプールには何かがいる。
冬になっても水を抜かないのは前から変だと思ってた。
それで夜になってから忍び込んだ。
でも何かに操られてるだけなのかも。
体育の授業で泳いだとき、プールの水を飲んじゃったからな。
・送られてくる苺はすべて食べなければならない。
それが契約だから。
幾つかにひとつ、顔がある。
それも食べなければ。それが契約。
あるとき、顔を見なくてもすむ方法を思いついた。
今は全部、ジャムにして食べている。
感想・レビュー・書評
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Twitterで連載されている(いた?)100字くらいのショートショート集。
さらっと1時間くらいですべて読めてしまうのですが、ちまちま読むのが個人的にはいい感じ。
ジャンルはSFともホラーとも言い難く、何となく落ち着かなくて、不気味で、でもどこかノスタルジック。想像の余地のあるストーリーで好きです。
挿絵も可愛く、コンパクトなサイズ感も◎。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最悪を想像する練習。
四角い装丁が可愛い、ほぼ百字の小説集。
もやもやした余白を詰めると、悪くて怖いことほど面白くなってしまう。
そのままで無限の不安を楽しんでもいい。味つけの苦みをお好みでつけられるタイプ。 -
ホラー?っだったりSFだったり
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ちょっとホラーな感じ!
心温まる系ではない!!!
でも面白い!サイズも可愛いし、サクサク読めて楽しい!!けっこう好き! -
こういう本は大体……疲れてしまう(^-^;
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イラスト作品制作の助けになれば…
物語の一枚になるヒントが掴めるような気がする -
2020.3.14市立図書館
ツイッターでこつこつ続けられている100字小説。小説、といわれても、起承転結があるわけではなく、想像の翼を広げて楽しむきっかけになるような多様な文章がたくさん詰まっている。 -
"かつての校舎は、もうない。
なのに黒板は残っている。
壁も柱も、支えるものなど何もないのに、更地に黒板だけが浮いている。
もしかしたら、ここにあった小学校とは関係なく、もっと前からここにあったものなのかも。"[p.164_117]
100字前後の話が100ちょっと。
なんとなく好きに思えるものがあったり、読んでもあんまり意味がわからないものもあったり。 -
本が持ちやすいサイズで良い感じ。一つずつが短いので歯磨きの間とかのスキマ時間に少しずつ読める。その短さ故にある程度のパターン化は仕方がない(ちょっと飽きる)。よって通勤時間にガッツリ続けて読むよりも、毎日少しずつが良さそう。以前読んだ類書と違って(対象年齢が若干高めのためか)分かりきった解説とかがなくて好印象。目次も各話の最初の10文字が書かれていて続きが気になる造り。ピックアップ:「29 その劇場の舞台袖には」、「75 気がつくと墓地を走っ」。
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うーん。何かが足りない。
現実感というか、ありそう感がたりない。