学校で地域を紡ぐ: 『北白川こども風土記』から

制作 : 菊地 暁  佐藤 守弘 
  • 小さ子社
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本棚登録 : 16
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909782052

作品紹介・あらすじ

京都盆地の東北、京都市北白川の地で、1946年生まれの「戦後の子」の3年間の課外学習をまとめた成果『北白川こども風土記』(山口書店、1959年)。

民俗学、歴史学、考古学、学校資料論、アーカイブズ論、視覚文化論、メディア論……、さまざまな分野の研究者、クリエーター、ファシリテーターたちが、この不思議な魅力をたたえたテクスト、それを生み出した北白川という地の歴史的・文化的コンテクストと向かい合い、議論を経てまとめた一書。

その先に照らし出されるのは、多様な情報と社会関係が交錯する、地域の結節点としての学校の過去・現在・未来。
北白川から、さらにいくつもの〈こども風土記〉へ―― これから地域で歴史と文化を紡いでいくための、多くのヒントを投げかける。

感想・レビュー・書評

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  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/531468

  • 国立民族学博物館初代館長・梅棹忠夫をして「これはおどろくべき本である」と言わしめた京都市立北白川小学校編『北白川子ども風土記』(1959)。北白川小学校の児童たち48人が課外学習で郷土・北白川を取材・調査し、書き記したものである。本書はその『北白川子ども風土記』について様々な研究者が独自の視点で考察したもの。『北白川子ども風土記』のいくつかの節もピックアップして本書に収録されており、児童たちの丁寧な調査結果を読むことができる。

    この風土記は成功とされつつも、北白川は京都大学の関係者が多く住むという特殊な地域のため、「あんたとこやから」できたという指摘が絶えない。しかし、地域の様々な関係者が協力し、自分たちで地域を紡ぐ関係を構築していくことは、どの地域でも重要ではないか、という指摘があった。

    個人的に興味深かったのは第7章「関係性を紡ぐ」。コミュニティ・メディアではマスメディアが行ってきた伝達内容の「価値」を設定し、取材調査した結果だけを伝えていく手法と異なり、生活者自身が「価値」を「発見」することに重点を置く手法である。そのためメディアが単なる消費の対象ではなく、そこに介在する多様な人々の行為・行動を方向づける情報を顕在化できる。今後も読み返しつつ、地域を紡ぐうえでの参考としていきたい。

  • 「ひとり出版社」奮闘記 小さ子社(京都)原宏一さん「培った人脈が財産」 - 文化通信デジタル
    https://www.bunkanews.jp/article/220775/

    学校で地域を紡ぐ : 『北白川こども風土記』から|小さ子社 京都の人文書出版社
    https://www.chiisago.jp/books/?code=9784909782052https://www.chiisago.jp/books/?code=9784909782052

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