トゥクパをたべよう インドのごちそうスープ (imagination unlimited)

  • イマジネイション・プラス (2020年9月27日発売)
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感想 : 11
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  • 本 ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909809254

作品紹介・あらすじ

目の不自由な男の子ツェリンは、おばあさんと二人でチベットの山岳地方に住んでいます。大好物のごちそうスープが晩ごはんに出る日、ツェリンはうれしくて、帰る道々に出会う人々をごはんに誘いますが…...。音やにおい、手触りでツェリンが味わう世界をいっしょに楽しめる絵本です。

2019年国際児童図書評議会(IBBY)「困難と共に生きる子どものための最も優れた絵本」、2019年「インドの文化と生活を世界に発信する優れた絵本」、2019年全米児童図書評議会(USBBY)「すばらしい世界の絵本」2020年「司書・教育者・家庭が選ぶ新しい子どもの絵本」などにリストアップされている絵本です。

感想・レビュー・書評

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  • 目の見えないツェリン少年期が主人公です。

    今日の晩ごはんは、ばあちゃんのトゥクーパ!
    おやさいごろごろ、えいようたっぷり、ぴりっとおいしいトゥクーパ!

    お寺の鐘を聞いて、杖をつきながらウキウキと帰ります。途中出会った、仲良しのリグジンや羊飼いのタシおじさん、風邪気味のヌルブーさんに洗濯をしていたニーマおばさんも夕食に誘います。

    みんなが材料などを持ち寄るところや、ツェリンの台所での活躍っぷりにほのぼのしました。

    トゥクーパの作り方や画像を拝見。
    これからの季節にも良さそう!
    お野菜たっぷりいれて食べてみたい。

  • トゥクパをたべようインドのごちそうスープ(imagination unlimited)
    著作者:プラバ・ラム&シーラ・プルイット
    発行者:イマジネイション・プラス
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    手触りで味会う世界を楽しめる絵本です。

  • 主人公のツェリンは10歳くらいの男の子。何も説明はありませんが、白い杖を持って歩いているので盲目なのでしょう。
    今晩はおばあちゃんがごちそうスープを作るというのでいまからうきうきしています。
    小麦が穫れない地方では、麺が入ったスープはごちそうなのだそう。
    ところが、おばあちゃんが料理を始めた途端、電気が消えました。
    でも大丈夫。
    ツェリンは困りません。
    暗い中でも豆だの麺だの調味料だのを簡単に見つけて渡せます。

    電気がつく頃には、スープは出来上がっていました。

    インドの絵本でハンディキャップの子が登場するのを初めてみました。
    イラストも素敵です。
    これからの物語の絵本はアジア、中近東、アフリカ、に注目、だと思います。

    2024/11/12 更新

  • おばあさんと二人暮らししている
    盲目の少年ツェリン。
    今夜は大好きな「ごちそうスープ」が
    晩ご飯に食べられる。
    嬉しくて、学校帰りに出会う人々をご招待。

    材料をいろいろ用意して
    トゥクパを作り始めたところ、突然の停電!
    これでは続きが作れない?
    いえいえ。ツェリンにおまかせ。
    暗くたって、匂いや手触りでわかる。
    ふたたびみんなも手伝って
    おいしいスープができました。

    異国の料理のおはなし、ということで
    私好みの内容かなぁと手を伸ばす。
    民俗学的興味も満たされ
    ふんわり温かい気持ちになりました。

  • トゥクパとは、チベット、ネパール、ラダックのヒマラヤ山脈北部いったいで食べられている、平たいメンの入ったスープ。

    主人公ツェリンの大好きなのは、おばあちゃんの作ってくれるトゥクパ。
    今日の夕飯は、トゥクパだとわかっているので、朝からとても楽しみにしています。

    学校からの帰り道で出会った、友人やご近所さんに「おばあちゃんのトゥクパを食べにおいで」と誘います。
    まあ、そんなに急に誘っておばあちゃんのトゥクパは、足らなくならないかしら? と、心配になります。でも、心配ご無用。
    絵本を最後まで読むとわかる通り、この地域ではこうして一緒にご飯を食べることに慣れているようです。
    みんな、それぞれ手土産をもって訪ねてくれて、食べ物は足りないどころか、余るほど。

    ところで、この主人公ツェリンは、目が見えません。
    でも、愛犬といっしょに白い杖をつきつき、学校からの帰り道を歩きます。
    人とすれ違っても、気配や音ですぐに誰だかわかります。

    すごいなあと思ったのは、停電が起こったシーンでのこと。ちょうどトゥクパを作っている途中で真っ暗になってしまったのだけど、ツェリンは大丈夫。
    みんなが戸惑っている中でも、「いつも通り」にお手伝いができました。

    そのおかげで、おいしいトゥクパが出来上がり、みんなで食べます。
    そのおいしそうなこと。食べたことの無いスープなのに、きっとおいしいに違いないと確認してしまうほどでした。

  • ツェリンはめったに食べられないトゥクパを一緒に食べようとみんなを誘います。しかし料理中に停電になってしまい…。
    (一般担当/カリカリ)

  • 原題 THUKPA FOR ALL
    by PRABA RAM & shilpa RAM rannade

    トゥクパをたべよう
    インドのごちそうスープ
    ヒマラヤ山脈の北、インドのラダックやチベットの人々が食べている麺入りのスープ

    ツェリン
    おばあちゃん

    リグジン〜友達、みずとチーズ
    まいごのひつじはモルー
    おじさん
    ニーマおばさん、えんずのジャム
    タシおじさん、バター
    ヌルブーさん、ほうれん草

    トマト、たまねぎ

    ていでん

    麺作り

    まめ


    ラダックの人たちの暮らしについて
    ラダックはインドのじぇんむー・カシミール州に広がる寒く乾いた大地

    7分

  • インドの山奥に住むツェリンは、目が見えなくても匂いと音とつえさえあればどこへでもいけます。おばあちゃんのおいしいトゥクパを食べるため道をいそぐツェリンに村の人たちが話しかけます。みんなトゥクパを食べたいみたい。ツェリンは言います。「おいでよ。おばあちゃんもよろこぶよ」お客さんが増えておばあちゃんはおおあわて。でも大丈夫。みんなおみやげに材料をもってきてくれました。
    食べてみたい!

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著者プロフィール

お話を書いたプラバとシーラは、どんなお話も大好き。しっぽがフカフカしたネコの友だちから深淵なる叡智を授けてもらう時間のほかは、いろいろな国の料理のスープを作ったり、季節の野菜を育てたり、二人の手を必要とする子どもたちの読書を助けたりしています。
プラバは、ブッククラブ活動や美術のワークショップ、創作サークルの活動を子どもたちといっしょに楽しんでいます。UCLAでは社会政策の修士課程を修め、現在、日中はプログラマーとして働き、夜には創作活動にいそしんでいます。シーラは放課後クラブで活躍する、ボランティアの読み聞かせ専門士。大学では科学教育で修士課程を修めました。

「2020年 『トゥクパを たべよう インドの ごちそう スープ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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