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- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909812605
作品紹介・あらすじ
邦題『星の王子さま』から抹殺された 「ちいさな」(petit)という形容詞抜きには読めないものとは? 作品にはなぜ「戦争」の影が立ち籠めるのか? キツネやヘビはどのような役割を果たしているのか? 『星の王子さま』という、いかにも可愛く、愛らしい 邦訳タイトルに慣れ親しんできた読者のイメージを壊すかもしれないテクストそのものの精読。
この物語は絶望と孤独感に満ちている
感想・レビュー・書評
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星の王子さまが好きで、読んでみようと思ったら、
全然違う世界が見えた。
まず、The little prince (小さな王子)なのに、
星の王子さまというタイトルに変えられているところから始まった。
読者を集めるためにメルヘンなタイトルに変えられたことで、
小さな に込められたたくさんの意味を失っていることがわかった。
本の中で出てくる小さい・大きいの対比、子供・大人の対比こそが重要であるにもかかわらず。
決して児童文学ではなく、大人に向けられた深い深い物語であることが再認識できた。
キツネは本当にいいやつだったのか、
ヘビは本当に悪いやつだったのか、
いろいろなところがフランス語の言葉の意味をしっかり見ることで、本来の意味が見えてきて、
本当に面白かった。
もう一度星の王子さまを読んでみたくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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著者プロフィール
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