月の家の人びと

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  • エディション・エフ
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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909819109

作品紹介・あらすじ

《杏は鏡を持った手をのばし、いったん上に高くかかげてから、軽く深呼吸して中をのぞきこみました。
さっきよりも輝きを増したまるい月が、鏡の上のほうにうつっています。
その前に、瞳をきらきらと光らせ、かたくくちびるを結んでいる、一人の女性がうつっていました。》(第四章 月の鏡 より)

物語を紡ぐ人、砂岸あろ――。美しいもの、純粋な心、ちょっぴり不思議なできごと。人が見失いがちなものたちにこだわりつづけ、物語を創りつづけてきた著者が、祖母と過ごした「月の家」の思い出を温めながら書き、時を経て幾重のてがかりをも加味して書き上げた長編。《その家は、(中略)志賀直哉が住み、『山科の記憶』などを書いた家です。それから数年後、私の父方の祖父母一家がその家に移り住みました。》(著者による「あとがき」より)

感想・レビュー・書評

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  • 「京都在住の漫画家、グレゴリ青山さんから帯に推薦文をいただきました!」

    月の家の人びと | エディション・エフ
    https://editionf.thebase.in/items/36733699

  • どこか朧で寂しさのある昭和ファンタジーというか、独特の雰囲気がある。
    八章までは★5をつけたいくらい好きだった。
    終章だけは妙にリアルで、生臭さが伝わってくる異様な筆致にドン引き。
    あのお母さんがこんななるんや…と、老いの恐怖に泣いてしまった。
    夫は自殺、不倫相手の子供を任されるわ、二人も実子亡くすわ、生き残った子供は帰省も少ないみたいだし、お母さん踏んだり蹴ったりだなって。ひたすら不憫に思えて、妖精どころではなかった。

    あとがきを読めば、著者の経験から着想を得た話で、終章は蛇足どころか起点らしいのだが、無理に繋げないほうがきれいだったのになぁと残念に思う。

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著者プロフィール

京都市生まれ、京都市在住。京都精華短期大学(当時)で美術を学び、1986年よりアトリエ・ウーフ絵画教室を主宰しながら、少女マンガ原作、児童文学、エッセイなどを書く。「海の方法」同人。著書に『駱駝はまだ眠っている』(かもがわ出版、2005年)、『ほおずきの夜』(白馬社、2007年)、『黄金色の風になって』(上下、講談社青い鳥文庫、2009年)、『せんをひく』(福音館書店こどものとも、2010年)などがある。

「2020年 『月の家の人びと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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