現代語訳 上井覚兼日記―天正十年(一五八二)十一月~天正十一年(一五八三)十一月

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  • ヒムカ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909827043

感想・レビュー・書評

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  • 新名一仁(@tabenomuraji)さんの新著、読了。

    戦国武士の日記だけど、とても読みごたえがあった。

    朝からみんなで呑んでるし、前線からは帰りたがるし、責任ある地位からは降りたがるしと、なんて人間臭い人たちなんだ、戦国薩摩武士。「鬼島津」と呼ばれる気配は、この日記からはまったく導きだせないぞw(本音は別にあっても、やるときゃやるのが薩摩人!!)

    本書が生まれるきっかけが今はなき、みやざき歴史文化館で開催された「宮崎城と上井覚兼」だったとは! 資料がそろっていて、見ごたえのある展示だった記憶がある。

    その後、きよたけ歴史館や生目の杜遊古館で行われた新名さんの「上井覚兼日記講座」にも何度か参加させていただいたけど、いつも盛況だったなあ。

    歴史好きなら必読の書。
    続刊が待ち遠しい!!!(←ここ強調)。

  • ついこないだ買ってきたばかりなので読みかけですが、めちゃくちゃ面白いです。薩摩方言の古文書を読まずとも現代標準語に訳していただいてる幸せ。
    このぐらい筆まめな日記書きが、推しでなくともせめて推しの家臣に居ればなぁ…と思います。日記というウェットな文書なので、勝手に甲斐宗運との和睦交渉進めた家久にツッコミ入れたり、米の取れ高が今の領地より少ないからって八代移封をダダコネ出した義弘に呆れたり、家臣、だいぶつらかったろうなぁ。途中で「ちょっと辞職して出家して伊勢参り行きたい」とか言い出す始末。そして腹痛の中慰留する義久とか面白過ぎるでしょ。中間管理職のやりきれない思いがめちゃくちゃ伝わる。
    まだまだこの日記、読みかけなのに続刊あるの判ってるからな…でもこうしてバレること無いと思って付けていただろう日記が、時を超えて現代標準語訳されて出版されて、そこそこ全国の歴史趣味の人に読まれちゃうって上井覚兼さんもよもやよもやでしょうな…穴があったら入りたがっているかも知れない。

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著者プロフィール

1971年、宮崎県生まれ。鹿児島大学法文学部人文学科卒業。広島大学博士課程単位取得退学。博士(文学・東北大学)。みやざき歴史文化館、宮崎市きよたけ歴史館学芸員などを経て、志學館大学非常勤講師。南北朝期から戦国期の島津氏研究を専門とする。著書に『日向国山東河南の攻防』(鉱脈社)、『室町期島津氏領国の政治構造』『島津貴久』(戎光祥出版)、『島津四兄弟の九州統一戦』(星海社)、『現代語訳 上井覚兼日記』(ヒムカ出版)など。

「2021年 『「不屈の両殿」島津義久・義弘 関ヶ原後も生き抜いた才智と武勇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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