新訳更級日記

著者 :
  • 花鳥社
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909832177

作品紹介・あらすじ

『更級日記』の魅力を存分に引き出した新訳の誕生!

古典の奥の奧までわかる。物語の背景を的確にとらえた現代語訳が、一行のウラに潜む凝縮された更級日記固有の世界にわれわれを導く。

感想・レビュー・書評

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  • 初読にはおすすめできません。原文にない筆者の解釈を加えた超訳だからです。そもそも、日記文学というネーミングは、現代人をミスリードしますね。特に、「更科日記」は回想録であり、虚実を混淆させ、編集を加えた創造物ではないでしょうか。例えば、“竹芝伝説“などは「伊勢物語」を踏まえながらも、東下りをヒロインの意志でさせ、しかも、ハッピーエンドにしています。新たなヒロインを生み出す、菅原孝標女の作家魂を感じるところです。

  • 踏み込みすぎとの意見もあるかもしれないが、源氏物語の新訳もあるわけだし(与謝野晶子)、わかりやすいのではないか。評まで含まれていて、『更級日記』に対するひとつの見方を提示している。

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著者プロフィール

1955年長崎県生

東京大学文学部卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)

電気通信大学名誉教授

2020年4月から、NHKラジオ第2 古典講読「王朝日記の世界」を担当。2023年4月から再び「古典講読・日記文学をよむ」を担当。

主要著書
『新訳十六夜日記』『新訳うたたね』『新訳紫式部日記』『王朝日記の魅力』『新訳 蜻蛉日記上巻』『新訳 和泉式部日記』『新訳 更級日記』『和歌の黄昏 短歌の夜明け』(いずれも、花鳥社)、
『塚本邦雄』『竹山広』(コレクション日本歌人選。共に、笠間書院)
、『源氏物語の影響史』『柳沢吉保と江戸の夢』『心訳・鳥の空音』(いずれも、笠間書院)
、『北村季吟』『三島由紀夫』(共に、ミネルヴァ書房)
、『源氏物語に学ぶ十三の知恵』(NHK出版)、
『大和魂の精神史』『光源氏の人間関係』(共に、ウェッジ)
、『文豪の古典力』『中島敦「山月記伝説」の真実』(共に、文春新書)
、『源氏物語ものがたり』(新潮新書)、
『御伽草子の精神史』『源氏物語の話型学』『日本文学の眺望』(いずれも、ぺりかん社)、
歌集『夢の遺伝子』(短歌研究社)

「2023年 『新訳 建礼門院右京大夫集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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