安全性とリスクーー正しく認識し、正しく問うために

  • 聖学院大学出版会 (2021年12月10日発売)
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  • 本 ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909891099

作品紹介・あらすじ

科学技術を当然のものとして享受している現代社会は、「安全性」が問題とされる社会でもある。一方、現代の科学技術は極度の専門化と細分化が進み、たとえ関連分野に従事する者であっても、まさにその分野以外の者にとって正確な理解が難しいものとなりつつある。このような状況下にあって、専門的知識を持たない一般人が、ある科学技術の社会的受容の可否判断を、どのように行えばよいのであろうか。この問題に対し、「安全性」の対概念である科学技術的「リスク」は、一つの答えとなりうる考えである。ただし、この場合の「リスク」は、その「危険の大きさ」と「不確実性の度合い」の両方を含意するものであるが、このような半定量的に表された「リスク」に対する偏りない理解は、科学技術に依存する社会に住む者にとって必要な営為であろう。本書では、幾つかの事故事例を通し、現代社会に潜在する「安全性」の問題を論じるとともに、人工的なシステムにおけるリスク事象について、リスク理解(「リスク認知」)の諸相を示し、偏りのないリスク認知とは何かを考える。

感想・レビュー・書評

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著者プロフィール

1943年山梨県生まれ。1969年東京工業大学理工学研究科修士課程修了、工学博士(東京大学)。日立製作所中央研究所研究員、原子力工学試験センター主任研究員を経て、1988年聖学院大学政治経済学部助教授、1992年同教授、政治経済学部長、聖学院大学副学長を歴任、2014年3月聖学院大学定年退職。2012年より2019年まで学校法人聖学院理事。現在、聖学院大学名誉教授。専攻(安全学、リスク論、エネルギー論)

「2021年 『安全性とリスクーー正しく認識し、正しく問うために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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