水晶内制度

著者 :
  • エトセトラブックス
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本棚登録 : 91
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909910073

作品紹介・あらすじ

怒りと悲しみの上に生まれた女の国。
私はここで、女だけの神話を完成させる。

作家の「私」が亡命したのは、原発の受け入れを交換条件に日本から独立した女人国ウラミズモ。楽しい夜道、安全な子育て、女と女で暮らす性愛のなき「ディストピア」!  作家はこの悪夢に魅了されて……。
読者悲願の「聖書」がついに復刊。渾身の書き下ろし自作解説一挙50枚。2003年センスオブジェンダー大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 祝・復刊!! !!ディストピア日本に戻ってきた奇(跡の)書
    図書館発!こんな本が面白い【書評提供:図書館流通センター(TRC)】真野春奈 / TRC自治体史編さん支援本部
    週刊読書人2020年11月20日号
    https://dokushojin.com/review.html?id=7795

    file4.西田藍・選:もどかしい離人感の中で何かに触れたかったときに読む本|昨日、なに読んだ?|西田 藍|webちくま(2017年2月22日)
    https://www.webchikuma.jp/articles/-/507

    2003年度 第3回Sense of Gender賞 大賞 笙野頼子『水晶内制度』|ジェンダーSF研究会
    https://www.gender-sf.org/sog/2003/01.html

    水晶内制度 | book | エトセトラブックス / フェミニズムにかかわる様々な本を届ける出版社
    https://etcbooks.co.jp/book/suisho/

  • 同じ夢を見るつもりで読むのがよいかも
    美しいような奇妙なような、たぶん軽んじられてきた幻想を正しく大切に取り扱うことについて考える
    神話のところは知識がなかったからか目が滑った

  • ここからウラミズモが始まったのかと思うと感慨深い。今こそ読むべき。

  • 松田青子『持続可能な魂の利用』から思い出しての再読。そしてここから鈴木いづみの『女と女の世の中』を思い出して再読したくなるというエンドレス再読ループにハマりそう。面白いと感じた本は再読しても面白い。

  • 現代日本があまりにも男尊女卑社会であることを前提として、それと共犯関係を結びつつ成立した、極端な(作中の言葉でいえば「きったない」)フェミニズム国家(ウラミズモ)を構想する、という作家の意図は面白い。
    とはいえ「ウラミズモ」のジェンダー・セクシュアリティに関する特異な規範意識がじゅうぶんに説明的に描かれているように思えず、またそれと対になっている「作中の現代日本」の規範意識も、「現実の日本」とはかなり異なるため(作中日本では二次元も含めてあらゆる児童ポルノが禁止されている)、最後に至るまで世界観がつかめなかった。作者がそのどちらについても批判的だ、ということだけはわかるのだけれども。

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著者プロフィール

笙野頼子(しょうの よりこ)
1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。
81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。
著書に『ひょうすべの国―植民人喰い条約』『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』『ウラミズモ奴隷選挙』『会いに行って 静流藤娘紀行』『猫沼』など多数。11年から16年まで立教大学大学院特任教授。

「2022年 『笙野頼子発禁小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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