別の人

  • エトセトラブックス
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本棚登録 : 167
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909910103

作品紹介・あらすじ

受け入れがたい暴力にさらされたあとも、人生は続く。
そのとき記憶は人をどう変えるのか――。
ハンギョレ文学賞受賞、韓国フェミニズム作家の先頭を走るカン・ファギル初邦訳!

30代前半のジナは、恋人から受けたデートⅮⅤをネットで告発するが、かえって彼女のほうがひどい誹謗中傷にさらされてしまう。さらに傷ついたジナは、かつて暮らした街を訪ねることに……。デビューから一貫して女性を襲う理不尽と絶望を書き続けてきた作家が、韓国でも社会問題化している性暴力被害を題材に、暴力が生まれる構造を正面から描く。

感想・レビュー・書評

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  • 自分から見た自分と他人からみた自分は別の人。嫌な自分を捨てようと別の人になろうとするのではなく、自分にも他人にも向き合っていこうと思った。向き合えば他人は分からないが少なくとも自分自身の掛け違えたボタンをまたかけ直せると教えてくれた一冊。

  • 酷いことをしている男は、案外こんなにも無自覚であまつさえ自分を女性にとって優しいと考えているのかもしれないと思うとゾッとした。

    ミソジニーの問題についても考えさせられた。
    程度の深浅はあれど、同じ問題を抱えている女性が3人出てくるが、なかなか友達にはなれない。

    性暴力は、まったく知らない人からでのレイプではなく、顔見知りや交際相手との間でも起きうる。そういう当たり前のことに考えが及んでいない男性(いや女性もか)はたくさんいる。

    読んでいて苦しくなったが、読んでよかった本。

  • 想像していた方向とは違う方向へ着地。男性と女性がみている世界が全く違うことを考えさせられる。あの頃は嫌だと言えなかった、逃げるので精一杯だったけど、今は嫌だということができる世の中になっているのは救いなんだと思う。

  • 最高。舞台がSNSな部分もあるので匿名な無邪気な加害に触れやすい。いつも思うけれど韓国すごいや、文化が蔑ろにされていない。訳が『私たちにはことばが必要だ』の方ですよ。

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著者プロフィール

1986年生まれ。 2012年に京郷新聞新春文藝に短編小説「部屋」が当選する。短編集に『大丈夫な人』『ホワイト・ホース』、長編小説に『別の人』などがある。

「2021年 『私のおばあちゃんへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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