- Amazon.co.jp ・本 (60ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909910110
作品紹介・あらすじ
性別による固定観念を木っ端みじんに吹き飛ばす、韓国発のジェンダー絵本!
「女の子はリーダーになれない」 「女の子は気を遣いましょう」「男の子は運動しなきゃ」「男の子は泣いてはいけない」などなど…子どもたちを縛る「ことば」がなぜいけないのか。具体的に解説し、そこから自由になるためにはどうしたらいいのか、カラフルで楽しいイラストとともに導きます。
韓国では小学生向けに刊行されロングセラーとなった一冊ですが(*日本語版は小学3年生〜ルビ対応)、未来のために大人も読むべき絵本です。ひとりひとりがみんな違うという前提を共有し、自分が目指す「素敵な人」になるために。
感想・レビュー・書評
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本書は韓国で2019年に発売されロングセラーとなった絵本の日本語版。
儒教の影響が強い国発のジェンダー絵本にどんなことが書かれているのか知りたく借りた。
ここに書かれていることは、日本でも変わりはない。女らしく、男らしく、という性別によって決められがちな枠組み、またそこから自由になるための言葉や行動が親しみやすい文とイラストで紹介されている。
子ども向けだけど、大人も読んで学ぶべきかな。
本書で一つだけ気になったのは、「あなたの体をありのまま好きになろう」のところ。
マネキンのような体型、他人が決めた「キレイ」の基準で人を評価してはダメってところ。
韓国発の本だから、余計“うーむ。どうなの?”と考えてしまった。韓国では生まれた時から容姿や外見を評価すると聞く。そして整形大国とも。
どうしても韓国ドラマの俳優たちの整った顔、K-POPグループの痩せた体型が思い浮かぶから、説得力に欠けるような気がしてしまった。
私は例えばランドセルなら、男子は黒、女子は赤と決められた世代である(だいたい当時はこの2択しかなかった)。
服の色は、好きでもないけどピンクかなぁと何となく着ていた。今じゃ絶対に選ばない。
この本を息子(思春期)に渡して感想を聞いたら、
「お母さんに言われて嫌だった言葉は、『男の子なんだから泣くな!』」。言ったっけ(-_-;)?言ったわ…自分は泣かない子だったから、どうしてこの子はこんなによく泣くんだろうってイライラしちゃったのよ…(-_-;)
また最近息子が、ネックレスを付けてオシャレしたいと言う。それで付けてみたが、つい言ってしまった。
「なんか女っぽく見える」─「え?ほんと?じゃあ、やめる」
…こんなやり取りはタブーなんでしょうね。タレントが付けるとかっこよく見えるのに、我が子だと似合うように見えないし、からかいのもとになるのではないかと、つい心配になってしまうのだ。
すべてにおいて反省。もう少しこの本を借りておいて読み直そう。
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力強くてユーモラスな言葉と、見るだけで楽しくなるような絵がとてもとてもいい。
日常にポロポロ転がっている、小さな決めつけ。
もやっとしつつも流していくうちに、強固な型になっていってしまう。
具体的な状況を挙げてくれることで、嫌だ、おかしい、と感じていい、従わなくていい、と気づくことができる。
小学生くらいから楽しんで読めそう(ふりがながない漢字もあるけど。内容は充分低学年から理解できるし、小さいうちから知ってほしいことばかりなので、できれば全部ふりがなあると良かった…うちは手書きで振ろう)。
もう少ししたら娘の本棚にも入れておこうと思う。 -
女の子がよく言われること、男の子がよく言われること、子どもがよく言われることをさまざまな視点から教えてくれる良書に思えた。
子供は共感できるポイントが高いと思うけど、これを子供たちに読んでほしいと思う親や先生たちはまだまだ少ないんだろうな…
個人的には女の科学者セット販売のきっかけになったシャーロットの話、自分がどちら側にいるのかを知ろう、というテーマが読めてよかった。
先生は女子ばかりを可愛がるから差別なんてないと思ってる男の子に対して、この社会で高い地位についてる女性がなぜ少ないのかを考えさせようとするトピック提示は素晴らしかった。
それと家事リフトの横の男女どちらが担っているかのチェックリスト…秀逸だったなー
そこでのトピック提示(お金を稼ぐこと>家事育児と思われがち)もよかった。
どうやって「女の子らしい女の子」になるのか、どうやって「男の子らしい男の子」になるのかの変化をイラストで示したのもとてもわかりやすくて良かった。エルサの青のドレスにまつわるエピソードも。水色が男の子の色でも女の子の色でもなく、ただの素敵な色になる話。
乱暴な方がモテるとか、嫌よ嫌よも好きのうち、みたいな馬鹿馬鹿しい通説への否定もよかったし、嫌じゃないのにいやというのはその子の問題、とぶった切るのも良かった。
あなたが何をしても、何をしなくてもいい、何を好きで何を嫌いでもいい、疑問に思ったら尋ねればいいし、疑問の思うこと自体が素晴らしいってことを繰り返すいい本だったと思う。 -
「いい子」とほめることで、子どもを型にはめようと誘導している可能性があるようです。大人は「いい子」と、褒められようと子どもが本音とうらはらの行動をとっていないか、見極めが欠かせないようです。実は「いい子」は大人の世界でも、起こっているような気がします。
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涙が出てきた。子供の頃にこのような考えがあるよ、大丈夫だよと言ってもらえたら…。
無意識の差別、擦り込まれている情報を正すのは難しい。何が正しいのか誤っているのか、おかしいのかおかしくないのか。すべてを認めあって誰もが自分自身を開放、才能を発揮できる世の中になって欲しい。 -
大人の私にも必要な本。
子どもが大きくなったら読ませたい。
本のメッセージで、私もやりたいこと。
•なんでとなんども聞く→自問としても
•ほめられようとしない(今や怒ってくれる人も少なくなった)、やりたいことをやる、やってみたい気持ちを大事にする
•自分のやり方で世界を変える一歩をつくる
•小さな夢をもってもいい(今からでも!)
•努力してきたことのチャンスは譲らない→努力した時間を裏切ることになる
•誰だって間違える
•優しくて温かい人になろう
•みんなそれぞれ互いを尊重し合おう
男性は女性はと自分が言いそうになったら立ち止まる。その人らしさを皆が大切にできる社会になりますように。 -
とても素敵な本だった。韓国も男性社会なのだと感じた。男性や女性関係なく公平な社会であってほしいと願う。
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アルテイシアさんがおすすめしてくれていたので読んでみた本。
私自身娘がいるけど、まわり(特に親)から「女の子なのに〇〇」とか「やっぱり女の子だね〜」とか行動をコントロールされる言葉かけをされているのが気になっていた。
直接いうのも言いにくくて、家にこの本を置いておけば何か感じてくれるかなー!?
著者プロフィール
すんみの作品






私はスカートよりズボン派で、スカートは二つぐらいしか持ってないのですが、友達に「スカートもズボンも似合うね」と言...
私はスカートよりズボン派で、スカートは二つぐらいしか持ってないのですが、友達に「スカートもズボンも似合うね」と言ってもらって嬉しかった記憶があります。今考えれば優しい友達だなぁと思います。
私は結構男の子ともふざけ合ったりするのですが、時々女子のくせにと言われてとても苛ついたり(//∇//)でもやっぱり心の中では私も無意識に差別してるんだろうなぁと思います。髪が長い男の子は素敵だなと思うだけですが、スカートを履いている男の子にはびっくりしちゃうかもしれません。だんだん差別の心をなくしていければいいなぁ……長文ごめんなさい。
スカートもズボンもどっちも似合うね!って言ってもらえて嬉しいですね。優しいお友だちだわ〜。
それを素直に喜んでお友...
スカートもズボンもどっちも似合うね!って言ってもらえて嬉しいですね。優しいお友だちだわ〜。
それを素直に喜んでお友だちの優しさを感じられるさわわさんも素敵です♡
学生の制服も選べるようになってきました。
またこれからの保健体育の授業とかも変わっていくのでしょうね。
私まで褒めてもらえるとは……恥ずかしい(//∇//)ありがとうございます。
保健体育……教科書のごはんの写真は美...
私まで褒めてもらえるとは……恥ずかしい(//∇//)ありがとうございます。
保健体育……教科書のごはんの写真は美味しそうだけど(*´Д`*)確かに教科書も変わっていくのか。ふむふむ、どういうふうに変わるんだろう。もしかして、ご飯のイラストがたくさん載せられたり?でもそれではお腹が空いてしまう……気づかないうちに脱線していました(〃ω〃)