女の子だから、男の子だからをなくす本

  • エトセトラブックス
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本棚登録 : 475
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (60ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909910110

作品紹介・あらすじ

性別による固定観念を木っ端みじんに吹き飛ばす、韓国発のジェンダー絵本!

「女の子はリーダーになれない」 「女の子は気を遣いましょう」「男の子は運動しなきゃ」「男の子は泣いてはいけない」などなど…子どもたちを縛る「ことば」がなぜいけないのか。具体的に解説し、そこから自由になるためにはどうしたらいいのか、カラフルで楽しいイラストとともに導きます。
韓国では小学生向けに刊行されロングセラーとなった一冊ですが(*日本語版は小学3年生〜ルビ対応)、未来のために大人も読むべき絵本です。ひとりひとりがみんな違うという前提を共有し、自分が目指す「素敵な人」になるために。

感想・レビュー・書評

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  • ◆見えづらい弱さを知って[評]太田啓子(弁護士)
    女の子だから、男の子だからをなくす本 ソ・ハンソル監修、ユン・ウンジュ著、イ・へジョン絵:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/120760?rct=book

    韓国発ジェンダー絵本『女の子だから、男の子だからをなくす本』より、すんみ「訳者あとがき」を公開します | book | エトセトラブックス / フェミニズムにかかわる様々な本を届ける出版社
    https://etcbooks.co.jp/news_magazine/onnanokootokonoko/

    女の子だから、男の子だからをなくす本 | book | エトセトラブックス / フェミニズムにかかわる様々な本を届ける出版社
    https://etcbooks.co.jp/book/nakusuhon/

  • 力強くてユーモラスな言葉と、見るだけで楽しくなるような絵がとてもとてもいい。
    日常にポロポロ転がっている、小さな決めつけ。
    もやっとしつつも流していくうちに、強固な型になっていってしまう。
    具体的な状況を挙げてくれることで、嫌だ、おかしい、と感じていい、従わなくていい、と気づくことができる。
    小学生くらいから楽しんで読めそう(ふりがながない漢字もあるけど。内容は充分低学年から理解できるし、小さいうちから知ってほしいことばかりなので、できれば全部ふりがなあると良かった…うちは手書きで振ろう)。
    もう少ししたら娘の本棚にも入れておこうと思う。

  • 女の子がよく言われること、男の子がよく言われること、子どもがよく言われることをさまざまな視点から教えてくれる良書に思えた。
    子供は共感できるポイントが高いと思うけど、これを子供たちに読んでほしいと思う親や先生たちはまだまだ少ないんだろうな…

    個人的には女の科学者セット販売のきっかけになったシャーロットの話、自分がどちら側にいるのかを知ろう、というテーマが読めてよかった。
    先生は女子ばかりを可愛がるから差別なんてないと思ってる男の子に対して、この社会で高い地位についてる女性がなぜ少ないのかを考えさせようとするトピック提示は素晴らしかった。
    それと家事リフトの横の男女どちらが担っているかのチェックリスト…秀逸だったなー
    そこでのトピック提示(お金を稼ぐこと>家事育児と思われがち)もよかった。

    どうやって「女の子らしい女の子」になるのか、どうやって「男の子らしい男の子」になるのかの変化をイラストで示したのもとてもわかりやすくて良かった。エルサの青のドレスにまつわるエピソードも。水色が男の子の色でも女の子の色でもなく、ただの素敵な色になる話。

    乱暴な方がモテるとか、嫌よ嫌よも好きのうち、みたいな馬鹿馬鹿しい通説への否定もよかったし、嫌じゃないのにいやというのはその子の問題、とぶった切るのも良かった。

    あなたが何をしても、何をしなくてもいい、何を好きで何を嫌いでもいい、疑問に思ったら尋ねればいいし、疑問の思うこと自体が素晴らしいってことを繰り返すいい本だったと思う。

  • 「いい子」とほめることで、子どもを型にはめようと誘導している可能性があるようです。大人は「いい子」と、褒められようと子どもが本音とうらはらの行動をとっていないか、見極めが欠かせないようです。実は「いい子」は大人の世界でも、起こっているような気がします。

  • 涙が出てきた。子供の頃にこのような考えがあるよ、大丈夫だよと言ってもらえたら…。
    無意識の差別、擦り込まれている情報を正すのは難しい。何が正しいのか誤っているのか、おかしいのかおかしくないのか。すべてを認めあって誰もが自分自身を開放、才能を発揮できる世の中になって欲しい。

  • 大人の私にも必要な本。
    子どもが大きくなったら読ませたい。

    本のメッセージで、私もやりたいこと。
    •なんでとなんども聞く→自問としても
    •ほめられようとしない(今や怒ってくれる人も少なくなった)、やりたいことをやる、やってみたい気持ちを大事にする
    •自分のやり方で世界を変える一歩をつくる
    •小さな夢をもってもいい(今からでも!)
    •努力してきたことのチャンスは譲らない→努力した時間を裏切ることになる
    •誰だって間違える
    •優しくて温かい人になろう
    •みんなそれぞれ互いを尊重し合おう

    男性は女性はと自分が言いそうになったら立ち止まる。その人らしさを皆が大切にできる社会になりますように。

  • とても素敵な本だった。韓国も男性社会なのだと感じた。男性や女性関係なく公平な社会であってほしいと願う。

  • みんなごちゃごちゃで変だったけれど、いろいろな良いこととだめなことがわかるっていう感じなから面白かったです。

  • 大人が子供に対して何気なく言っている言葉が、ジェンダー意識の刷り込みをしていることがよくわかる。

  • 知らず知らずのうちに植え付けられている性別の枠組み。そこから自由になってこれから必要なジェンダーの知識を得る絵本。
    もちろん性別で傾向はあるかもしれない。でもだからといって一括りにするのは違う。ひとりひとり違うから。個で見ないとと思う。自分の好きなように生きればいい。
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著者プロフィール

子どものころ、差別や不平等なルールに非常に不満の多い女の子でした。差別に立ち向かい、本当にいい人になろうと思っていたのですが、 いまだにあまりステキな人にはなれていないので子どものころの自分に恥ずかしい思いをしています。恥ずかしさを少しでもなくしていまよ りマシな人になるため、おばあさんになるまで一生懸命に努力するつもりです。書いた本には『食べ物、ちゃんと食べる方法』『食欲をそそ るいろいろな世界の食べ物』などがあります。

「2021年 『女の子だから、男の子だからをなくす本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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